いかなる意匠を纏おうと、有料イベントや有料花火大会は「興行」でしかない。

＜大阪での音楽フェスティバルで観客に胸を触られたとして、韓国の女性アーティストがSNSで被害を訴え、フェスの主催者が21日、容疑者不詳のまま不同意わいせつと暴行の容疑で大阪府警に刑事告発したと発表した。府警は、いずれも20歳の男性2人を任意で調べている。

繰り返される性被害者の非難　識者「財布が見えたら盗んでいいのか」
　X（旧ツイッター）アカウントで被害を訴えたのは、韓国で活動する「DJ　SODA（ソダ）」さん。今月11～13日に大阪府泉南市であった「MUSIC　CIRCUS’23」の最終日に出演した。
　告発状によると、告発されたのは観客の男性2人と女性1人。DJ　SODAさんがステージを下りて観客席との間の柵に近づき、観客とハイタッチなどをしてパフォーマンスを続けていた際、男性1人と女性に胸を触られ、もう1人の男性に右腕をつかまれるなどしたという。
　DJ　SODAさんは14日、写真とともに「私が公演の最後の部分でいつものようにファンの方々に近づいた時、数人が突然私の胸を触ってくるというセクハラを受けました」「あまりにも大きな衝撃を受けて未（いま）だに怖くて手が震えています」「DJをしてから10年経ちますが公演中にこんなことをされたことは人生で初めてです」などと日本語で投稿した。

　主催したイベント運営会社「TryHard　Japan」（大阪市中央区）は21日、大阪市内で記者会見し、「DJ　SODAさんの意向というよりも、主催者として犯罪行為を許せない」と告発の経緯を説明。当時の警備態勢について「課題があったのは事実で、検証した上で改善する」とした。平岡陽一社長は「結果的にDJ　SODAさんの安全を守れず、道義的責任を感じている」と述べた。
　DJ　SODAさんの投稿後、露出度の高い服装のせいではないかなどという反応がSNSなどであり、DJ　SODAさんは「私がどんな服を着たとしても、私に対してのセクハラと性的暴行は正当化できない」と投稿した。同社などは「誹謗（ひぼう）中傷や差別的発言がSNS上などに散見され、場合によっては厳重な法的対応をする」としている＞(以上「朝日新聞」より引用)

　さすがは朝日新聞だ。日本と日本国民を誹謗・中傷するニュースを積極的に取り上げる一方で、「事件」の顛末に関してはスルーしている。

　DJ SODAなる女性が舞台上のDJブースから出て、警備員等の手助けを得て舞台から降りて、観客と仕切られている柵に立てかけられたハシゴを登って、観客と触れ合う機会を持ったことから「痴漢」及び「暴行(男性がSODA氏の腕を掴んだ)」事件が起きた。

　ショー・イベントなら当然警備員がタレントと観客の間に割り込んで不慮の事故が起きないように警備するものだ。しかし「事件の証拠動画」をニュースで拝見する限り、そうした警備員がSODA氏をガードしている姿は全くない。これはイベントを開催したトライ・ハード・ジャパンの失態というべきではないだろうか。

　しかもミュージック・サーカスと称するイベントは泉州市が後援し公金すら入っている。そのイベントの入場料は男性9,800円で女性7,600円だったという。さらに入場は6歳から可能で6歳児であろうと男性は9,800円だったという。さらにさらに、場内で飲食は自由で、かなり酔っ払った男性がいたという。

　性被害などに遭われたDJ SODA氏は被害者だが、今年三月にタイで行われた水掛祭りにも参加され、露骨なタッチなどの性被害に遭われた証拠写真があるが、その日のSODA氏は気にならなかったのか、露骨にタッチした赤シャツの男性を告発したという話は寡聞にして聞かない。さらにその後に行われたイベントでも、かなり露骨に接触された証拠写真もあるが、SODA氏が告発したという話は聞いていない。

　しかも今回の「事件」が初めての「性被害」でその夜はホテルに帰っても体が震えたと話している、という。さらに不可思議なのは被害届を出したのはSODA氏ではなく、イベントを主催したトライ・ハード・ジャパンの大付楽洋氏だ。彼は元中国人で日本に帰化しているのか知らないが、日本名を名乗っている。トライ・ハード・ジャパンは日本国中のクラブ関係の8割を買収して傘下に収めていると豪語している会社で、その役員には多くの中国系と思しき人たちの中に朝鮮学校無償化運動を推進している主要メンバーの李香代氏も名を連ねている。

　トライ・ハード・ジャパンの大付楽洋氏は今月26日に開催される「泉州花火大会」代表理事に就任している。その「泉州花火大会」とは一般観客を排除する形で高い目隠しで隔てられた観覧席を設けて、有料席を販売している。現在はパイプ椅子の一般席(7,700円)やプレミアムシート220,000円8席分やファー席250,000円が残っているという。

　しかも「泉州花火大会」には公金が入っていて泉南市も関与しているにも拘らず、市民を排除して料金を支払った客に花火大会を観覧させるのだ。そういう「興行師」そのものの行為に泉南市が関与しているというから酷いものだ。

　件の大付楽洋氏の肩書は「大阪観光局アドバイザー」「ナイトクラブエンターテイメント協会顧問」「西日本クラブ発起人」「MUSIC CIRCUS実行委員長」などと盛り沢山だ。彼がどれほど大阪府下の行政に食い込んでいるか、令和五年の上四半期に泉南市から補助金1,800万円を得ているだけでも明らかだろう。

　ちなみに泉州花火大会のキャッチフレーズは「一瞬の感性、一生の想い出、挑み続けるTRY HARD」というものだ。そのようなキャッチフレーズを容認した泉南市の執行部と市議会はいかなる見識を以て判断したのだろうか。

　DJ SODA氏の事件の続報では韓国内で反日機運が高まっているという。大付氏に告発された20歳の日本人男性たちの一人は大学生だという。いかに裸同然の若い女性が間近に現れようと、決して体に触れてはならないが、「一瞬の感性」で彼は大学を自主退学せざるを得なくなるかも知れない。もう一人の青年もネットに顔を出して謝罪したため、「一瞬の感性」で今後長く世間から性犯罪者というレッテルを貼られることを覚悟しなければならない。

　もちろん裸同然の衣装を着た若い女性が手の届く所に来たとしても、決して手を出して触ってはならないが、DJがDJブースから飛び出て観客と隔てる柵までやって来て梯子を上って身を乗り出すのは如何なものだろうか。彼女の身の安全を図るべきTRY HARD JAPANのスタッフが素早くガードしていれば、二人の青年の人生を狂わす事件は起きなかっただろう。

　それでなくても大阪府はイカガワシイ。万博跡地へのIR誘致に向けて、何かと中国系の賭博場経営者と連携を取っているのではないかと疑われている。

　泉南市だけが中国系のイベント・クラブ経営企業と親密な関係を築いているとは思えない。大阪府民はいい加減、維新騒動から目覚めて、自分たちの郷土がどうなっているのか、再点検してはどうだろうか。ちなみに岸和田のダンジリ祭りにもTRY HARD JAPANが触手を伸ばしているのではないかと噂されている。日本の祭りや花火大会がテキヤが仕切る「興行」に成り下がって良いものか、私たち日本国民は真剣に考えるべきではないだろうか。