動物愛護団体の行き過ぎた抗議は如何なものか。

<2023年6月に行われた糸満ハーレーの「アヒル取り競争」が動物虐待にあたるとして、動物愛護団体がきのうイベントの委員長などを刑事告発しました。 

 会見を開いたNPO法人のアニマルライツセンターによりますと2023年6月21日に糸満ハーレーで行われた「アヒル取り競争」が、虐待行為にあたるとして動物愛護法の違反で、糸満ハーレーの行事委員長を含む3人を刑事告発しました。 
 NPO法人アニマルライツセンター・岡田千尋代表理事は「生きたアヒルを(イベントに)利用することが、例えもし万が一歴史だと、伝統だと言ったとしても、法律、社会通念そして教育上、今の時代には弊害を生む要因になってしまう」と述べました。 
 団体によりますと、2015年に相談を受けたことをきっかけにこれまで委員会に電話や文書などを通じて「アヒル取り競争」の改善と廃止を求めるとともに糸満市に対しては廃止を求める陳情書を提出しています。 
 一方、糸満ハーレー行事委員会は、QABの取材に対して、会場アナウンスでアヒルを乱暴に扱わないよう呼びかけるなど対策を講じているということです。 
 また、東恩納行事委員長は、「何百年も続いてる糸満ハーレーの伝統行事。伝統を重んじる旧暦文化重んじる糸満の先輩たちが残してくれたあの歴史をですね、ハーレー行事委員長としては、その重責をですね、全うしていく以外にないなと強く思っております」と述べました。  県警によりますと、7月11日時点で告発については受理しておらず、今後、関係機関に照会して調べる方針です>(以上「琉球朝日放送」より引用)




 動物愛護団体が「糸満ハーレーの「アヒル取り競争」が動物虐待にあたる」としてイベントの委員長などを刑事告発した、という。沖縄県警では現在のところ告発について受理しておらず、関係機関に照会して決めるという。
 これまでも日本の伝統行事が動物虐待に当たるとして日本のみならず、世界中から批判を浴びたことがある。たとえば和歌山県太地町のイルカ漁は国際的に物議を醸した。もちろん動物愛護団体は「イルカ漁がイルカの大虐殺」として世界に発信した。たとえば日本の捕鯨は江戸時代から行われていたもので、クジラ保護に反するとして国際的に反捕鯨国から顰蹙を浴びた。

 しかし動物愛護の観点からすると、家畜は動物ではないのか、という議論が付きまとう。毎日数万頭の牛や豚、数十万羽の鳥たちが屠殺されているが、そのことに対して動物愛護団体は反対運動を繰り広げていない。さらに競馬にも反対運動を展開しないのはなぜだろうか。
 もちろん動物の命を弄ぶのは許されない。野生動物をスポーツの一環として狩猟するのも禁じられている。だが食用のアヒルを伝統行事に用いている糸満ハーレーの神事に対しても「反対」だというのなら、すべての屠殺に関しても反対すべきだろう。

 一部には動物愛護の名を借りて、日本の伝統行事や神事を阻止しようとする不逞の輩もいるという。それでなくとも学校のダンスに見ていて何の感情表現もないリズム体操でもない、アクロバティックな動作や関節を不自然に捻じ曲げるような「体操」を導入している。
 オリンピックですら社会常識を覆す階段の手摺をスケボで滑り降りるワルフザケを競技だと称している。さらにベンチの座面にスケボで飛び乗ったり、公序良俗に反する行為を「競技認定」して普及を図っているというから世も末だ。お陰様でガキたちが夜の商店街をスケボで走り回って騒音を立て、ベンチや舗装面を傷つけている。しかしそうした「競技」が子供たちの健全育成に資するとは思えず、二十歳になるまでに骨折のみならず踵や踝や膝を痛める子供たちが大勢いることを「競技団体関係者」は知っているのだろうか。

 人は動物のみならず植物の命を戴いて自身の命を繋いでいる。それは動物愛護運動をしている人も同じだ。あなたは肉を一切食べないのか、卵を一切食べないのか、魚や魚卵を一切食べないのか。
 ただ動物愛護の観点から、三重県桑名市の多度大社で毎年5月に実施される「上げ馬神事」では、高さ約2メートルの土壁を越える伝統行事で、馬を殴ったりたたいたりして興奮させる行為が「虐待に当たる」と批判されたこともあって、県は馬が駆け上がる坂の勾配を緩やかにしたり、馬をたたく行為をやめたりするよう指導したという。多度大社の木村寛権禰宜は「不適切な行為をなくし、時代に合った形態にしていく必要がある。改善策を検討していく」と話したそうだ。動物愛護の面から改善できる点は改善すべきだが、神事や伝統行事を動物愛護という視点だけで批判するのは如何なものだろうか。

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