ロシアの超音速ミサイルの実態は。

<極超音速キンジャール6発を撃ち落してわかった、ロシア核はそんなに怖くない 。
<プーチンが「どんな防空システムにも止められない」と豪語してきたキンジャール6発を含め全18発、高密度で飛んできたミサイルをウクライナがすべて迎撃できたとすれば、ロシアの核攻撃が成功する可能性は低くなる>

 ウクライナは、ロシアが5月16日にキーウ上空に発射した極超音速の空対地ミサイル「キンジャール」6発を撃墜したと発表した。西側の防空システムの有効性を実証するとともに、ロシアがこの戦争にもたらす核リスクの大きさが変わる可能性もある出来事だ。
 ウクライナの発表によると、MiG-31戦闘機から発射された6発のKh-47キンジャールは、ロシアが一晩で発射したミサイル18発の一部だ。キンジャールのほかには、陸上から巡航ミサイル3発、黒海から「カリブル」巡航ミサイル9発が発射されたという。
 ウクライナ軍総司令官のヴァレリー・ザルジニーは、18発すべての迎撃に成功したと述べている。とりわけキンジャールは核弾頭を搭載可能で、最高速度マッハ10とされており、ロシアは「誰にも止められない」と豪語してきた。
 ドイツのシンクタンク、ヨーロッパ・レジリエンス・イニシアチブ・センターの創始者であるセルゲイ・サムレニーは本誌に対し、「ロシアが止められないと言った兵器はこれが初めてではなく、ほぼ止められることが判明している」と語った。

ロシアに勝った防空システム

「今回の件は、ロシア軍とロシア技術の信憑性に傷をつけた」とサムレニーは続ける。「通常、このような攻撃においては、防空システムが手一杯で迎撃が間に合わなくなるはずだ」
「西側の武器支援を受けたウクライナ軍は、ロシアによる、これまでで最も現代的な兵器を使った激しい攻撃も撃退できることがはっきりした」
 またサムレニーは「西側では、核戦争へのエスカレーションが起こり得るという恐怖はいまだに根強い」と言う。「しかし、すべてのリスクの重みを改めて見直す必要がある」と述べた。
 ウクライナがロシアの最先端のミサイル迎撃に成功したのが本当だとしたら、ロシアによる核攻撃が成功する可能性は「私たちが考えていたより大幅に低くなる」とサムレニーは言う。
 開戦以来、ロシアの国営テレビはしばしば、自国の核兵器を自慢してきた。ウラジーミル・プーチン大統領も核威嚇を行ってきた。
 ノルウェー、オスロ大学の博士研究員ファビアン・ホフマンは本誌の取材に対し、これほど激しく、時間調整された、多ベクトルのミサイル攻撃を封じたウクライナの能力は、「たとえこれらのミサイルに核兵器が搭載されたとしても、途中で撃ち落とせる可能性が十分ある」ことを示唆すると述べている。
「この事実は、ロシアの意思決定者に難しい問いを投げ掛けることになる。核兵器の有効性について、これまでよりも不安を感じることになるだろう」とホフマンは話す。
 だからといって西側が、これまでより核エスカレーションのリスクを冒そうしてはならないが、「核で対峙することがロシアの利益になるとは思わない」とホフマンは述べた。
 ウクライナは5月4日、アメリカの「パトリオット」防空システム(広域防空用の地対空ミサイルシステム)を使って、初めてキーウ近くの上空でキンジャール1発を撃墜したと発表している。
 パトリオットは、NATO諸国がウクライナに供与している先進的な防空システムの一つだ。ドイツの短距離空対空ミサイル「IRIS-T」は、2022年10月にウクライナに到着し、以来、60以上の目標を撃墜している。フランスとイタリアが共同開発する地対空ミサイルシステム「SAMP/T」も最近到着した。
 パトリオットが、18発のうち何発を迎撃したかは不明だが、ウクライナ軍の成功は、ウクライナが集中砲火に耐えられる防空システムを持ったことを示している。ウクライナ軍の指揮を執るセルヒイ・ポプコは今回の集中砲火について、「異例の密度」と表現する。
 プーチンは、ロシア語で「短剣」を意味するキンジャールをロシアの次世代兵器と謳っていたが、「高度な防空システムを回避できる」といったロシアの主張に対しては、専門家から疑問の声が上がっていた。(翻訳:ガリレオ)>(以上「NEWS week」より引用)



 (翻訳:ガリレオ)とはWebコンテンツの制作やコンピューターシステムの開発、翻訳業務などを主な事業としている企業による翻訳ということだ。今後は(翻訳:chatGPT)といった表記が普通にされる時代になるだろう。
 ここで論じるのはそうしたことではない。ウクライナ反攻を受けて、ロシア側が18発に及ぶミサイルをキーウなどへ撃ち込んだ。それらのミサイルの中にはロシアが誇る超音速ミサイル・キンジャール6発もあったという。しかしキンジャールのみならず、ロシアから撃ち込まれたすべてのミサイルが米国が供与して防空システムにより撃墜されたという。

 これはロシアにとって由々しき大問題だ。なぜなら超音速ミサイル・キンジャールこそ核弾頭を付けて敵を攻撃する最終兵器だと大宣伝していたからだ。もちろんキンジャールが公表されているカタログスペック通りの高性能ミサイルなら、西側諸国の防空システムはお手上げだ。
 よってプーチンが度々核使用を仄めかす「脅し」が有効だった。だがキンジール6発がすべてパトリオットによって撃墜されたのなら、ロシアの核兵器など恐れるに足らない。プーチンが核ミサイル攻撃を命じても、西側は現存の防空システムで充分に対応できる。

 ちなみにロシアのカタログスペックでは「キンジャールは核弾頭を搭載可能で、最高速度マッハ10とされており、ロシアは「誰にも止められない」と豪語してきた」。だが実態は御覧の通りだ。
 ロシア兵器のポンコツぶりがまた一つ明らかになった。基礎科学技術や半導体が枯渇しているロシアに超音速ミサイルなど製造できない。せいぜい高速度飛ぶジェット戦闘機からミサイルを発射して、両方の速度の合計を以てマッハ10だと豪語しているのではないか。いや、それにしてもパトリオットで迎撃されるとは、マッハ5も出てないのではないだろうか。いずれにせよ、ロシア兵器の化けの皮がまた一つ剥がれた。

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