国政選挙を歌舞伎の襲名披露興行と勘違いしている県民。

<昨年7月に死去した安倍晋三元首相の妻、昭恵氏は23日夜、同日投開票された衆院山口4区補欠選挙で安倍氏後継の自民党新人、吉田真次氏(38)が初当選を確実にしたことを受け、支持者を前に「(安倍氏は)これからもきっと吉田さんの活躍を見守ってくれていると思います」と涙ながらにあいさつした。
 昭恵氏はまた、吉田氏について「立派な国会議員として、お育てをいただければと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします」と呼びかけた。 安倍氏の死後、後援会では昭恵氏の出馬待望論が強まったが、昭恵氏は固辞。安倍氏に近い市議で、昭恵氏とも面識がある吉田氏の擁立が決まった。選挙戦では昭恵氏も街頭演説を行い、「人柄も素晴らしく、市議としての実績もある。主人も信頼していた方だ」と吉田氏への支持を訴えていた>(以上「産経新聞」より引用)



 山口県民は二区と四区の衆議院補選で、またしても歌舞伎の襲名披露興行に見入り拍手喝采を送る旧態然とした有権者体質を露呈した。岸家と安倍家の後継者に指名された候補者が悠々と当選を果たした。
 そこには民主的な手続きこそ踏んでいるものの、思考停止した愚かな有権者像しか窺えない。大向こうから「ヨッ、成田屋」、「ヨッ、音羽屋」といった掛け声が聞こえてきそうだ。

 同じ山口県民として恥ずかしい限りだが、これが現実なのだと受け容れるしかない。岸田氏が打ち出した原発の再稼働と、凍結していた原発の新設に踏み込む発言を容認する自民党候補者たちには強い反感を覚える。
 なぜなら人は間違いや過ちを犯すものだが、原発に関しては絶対に間違いや過ちが許されないからだ。それは地域住民の命のみならず生活を徹底的に破壊する。瀬戸内海の原発が事故を起こしたなら、その影響は計り知れない。原発事故は「取り返しのつかない」永遠に続く破壊をもたらす。絶対に人類が手を出してはならないエネルギー源なのだが、その利権に群がる人たちがいる限り、原発騒動は止まらないだろう。

 戦争に関しても、台湾有事などあり得ないが、玩具の兵隊を弄びたい人たちは43兆円という膨大な米国への献金を行ってポンコツ兵器を大量に配備する、という。そのツケはすべて国民に回されるのは火を見るよりも明らかだが、国家と国民のために必要だ、と言い切っている。
 確かに防衛は必要だが、それは兵器を配備する防衛だけではない。食糧の自給率を高める食糧防衛こそが最も急がれる日本国民のための防衛ではないか。台湾有事はない、と私は言い切るが、その根拠は中国経済の大本を台湾人が握っているからだ。

 中国の「世界の工場」として経済の約60%は貿易に依存しているが、その内約40%は台湾人が投資し経営する企業によるものだ。つまり中国GDPの24%が台湾人が生産する企業に依存している。それも高度な先端技術の大半が台湾人によるものだ。
 つまり台湾有事があって、台湾人が一斉に中国から手をひけば、中国経済はたちまち頓死する。中国政府が接収して経営を持続すれば良いではないか、と考えるかも知れないが、生産した製品の多くは先進自由主義諸国が購入している。たとえばフォックスコンの製品はAppleに納入されている。つまり米国企業だ。中国が台湾に進攻して、先進自由主義諸国が対中経済制裁しないわけがない。よって、中国経済はたちまち頓死する、しかない。

 そんな自明なことすら検証しないで、岸田自公政権と主要マスメディアのお先棒担ぎに騙されて、日本国民の多くは「国防のためなら増税も仕方ないか」と洗脳されている。そして最も洗脳されやすいのが山口県民だ、という事実だ。情けないことこの上ない。
 明治維新で栄達した志士たちは東京へ居を移し、山口県に残っていのはクズばかり、と他県民から陰口をたたかれることがあるが、まさにその通りだ、と感心しきりだ。今回の補選の結果を見て、更にその感を深くした。

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