米国内にある「中国警察署」。

<米ニューヨーク連邦地検は17日、ニューヨーク市内で中国の警察機能を担う出先機関を違法に開設し、運営したとして、男2人を逮捕した。海外を拠点とした中国政府による違法な警察機能は欧州などでも指摘されているが米国内で関係者が逮捕されたのは初めて。

 同地検などによると2人は昨年初め、中国の公安当局の指示を受け、ニューヨーク市マンハッタン南端の中華街に米国内で初となる中国警察の出先機関を秘密裏に開設した。米国に住む中国の反体制派の市民らを探し出した上で監視し、中国政府に不都合な活動を妨害、遮断することが主な任務だったという。
 男2人のうち1人は昨年、中国公安当局からの指示で、米カリフォルニア州に住む民主活動家の居場所を特定した。米CNNによると2人は米国籍を保有しているという。
 米連邦捜査局(FBI)は昨年10月、この警察の出先機関を捜索し、中国公安当局との通信に使われていた携帯電話を押収したが、通信履歴は削除されていた。2人はFBIの調べに対し、履歴を削除したことを認めた。

 同地検は声明で「中国政府はニューヨークの真ん中に秘密警察署を設置し、我が国の主権を著しく侵害した」と非難した。
 同地検は17日、中国反体制派の市民らにオンラインで嫌がらせや脅迫をしたなどとして、中国公安当局の職員ら44人を訴追したことも明らかにした。いずれも中国などに居住するか逃亡中という。中国外務省の汪文斌(ワンウェンビン)副報道局長は18日の記者会見で「事実無根」と反論し、中国警察の出先機関は「存在しない」と否定した>(以上「読売新聞」より引用)



 中共政府の「警察署」がニューヨークに設置されていた、とは実に由々しき大問題だ。それは米国の主権と米国の国内法を蹂躙する。しかし情報筋によると、中共政府は世界の50ヶ国以上の国に102ヶ所もの「中国警察署」を設置して、それらの国の中国人を監視しているという。
 日本では中国警察署が二ヶ所設置されている、というし、NHKの東京の施設内に人民日報記者の駐在部署がある、といわれている。日本国民の受信料で運営されているNHKが中国スパイの常駐所を提供しているとしたら由々しき大問題だが、マスメディアはもちろん、国会でも議論されないのはなぜだろうか。

 しかし中共政府の傍若無人さには呆れ返る。中国は国内の外国人をほしいままに「スパイ」として拘束するが、他国においてはスパイ活動拠点を設置している、とは。しかも中共政府の「警察」署を設置しているというのだから、その非常識さには呆れるよりも底知れない不気味さすら覚える。
 彼らは何でもやる。米国連邦議会議員の買収や中共政府エージェントの国会議員へのロビー活動など日常茶飯事だという。国連でも多くの機関で中共政府の影響力が増大している。もちろん米国社会の多くの機関や行政組織にも、中共政府の手が浸透している。社会秩序をもたらす暴力的なデモに中共政府の資金が提供されているのではないか、という疑惑もある。

 習近平氏は「千粒の砂」政策を提唱している。それは「超限戦」にも共通する戦略だ。世界各国に散らばっている中国人や親中の人たち一人一人が中共政府の手足となって情報を収集し、それを中共政府に報告する、というものだ。
 「千粒の砂」がもたらす情報の99%が無駄なものであったとしても、1%の有用な情報があれば良い、という。日本には「人を見たら泥棒と思え」という警句があるが、今後は「中国人を見たら中共政府のスパイと思え」と警戒しなければならない。

 もちろん、中共政府は米国ニューヨークの「中国警察署」報道を否定したが、中共政府は平気で大ウソを捏造する政府だ。「南京大虐殺」や「尖閣諸島が中国の領土」といった大嘘を国際社会に何度でも流す。ヒトラーの宣伝相ゲッペルスは「嘘は大きいほど良い、大きな嘘を百万回繰り返せば真実になる」と公言した。それを忠実に実行しているのが中共政府だ。
 これほど不誠実な政府を認めて、国際社会に招き入れた米国は底抜けのお人好しだ。いや明治維新後急成長した日本に嫉妬して、中共と組んで日本を攻撃した当時から、米国は間違っていた。そして遂には敵兵を国内に導き入れる仕儀となった。米国政府と米国民は本当の敵は誰かをしっかりと見分けるべきだ。

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