政治を良くするも悪くするも、有権者の責任だ。

<参院懲罰委員会は、2月21日、NHK党のガーシー議員を本会議で陳謝させる懲罰案を全会一致で可決した。22日の本会議で採決、正式決定される見通し。ガーシー議員は、2022年7月の参院選で当選したものの、一度も国会に出席していない。
 有名人の私生活を暴露するYouTuberとして知名度を上げ、国会議員にまでなったガーシー氏。YouTubeという新しいメディアを介してはいるものの、知名度を利用して国会議員になったという点では、これまでのいわゆる “タレント議員” と変わりはない。 
 そこで本誌は、「今すぐやめてほしいタレント議員」アンケートを、全国の20代以上の男女500人に実施。対象としたのは、元タレントやキャスター、スポーツ選手で現職の国会議員18人だ。 
 なお、ガーシー議員については票が集まりすぎることが明白なため、対象から除外した。  まずはトップ5から。 
●【5位】須藤元気(元格闘家)/参院議員(無所属)50票 
 2019年の参院選に立憲民主党公認で立候補し、初当選。しかし2020年、都知事選で山本太郎氏を支持したことや、消費税減税を訴えたことから離党した。コロナワクチンについて「打てば打つほど感染する」と発言したことが話題になった。マスクも不要という立場を続けている。選ばれた理由は以下のとおり。
 「誤った医療情報を発信し続けている」(30代女性・学生) 「新型コロナ関連で、科学的な根拠のないツイートを繰り返している」(30代女性・会社員) 
●【4位】生稲晃子(元おニャン子クラブ)/参院議員(自民)55票 
 2022年7月の参院選で初当選。11月17日、参院厚労委員会で質疑デビューし、コロナ対策を訴えた。 
「旧統一教会との関係性が明らかにされていない」(40代女性・パート) 「担ぎ上げられただけのように見える。政治理念が見えない」(60代女性・主婦) 
●【3位】今井絵理子(元SPEED)/参院議員(自民)59票 
 2016年の参院選で初当選。現在は2期め。2017年に神戸市議(当時)との手つなぎ不倫疑惑を報じられている。 
「スキャンダル的な話題ばかりで、政治家としての仕事が見えてこない」(30代男性・会社員) 「中学生のころSPEEDが好きで、なかでも今井絵理子のファンだった。それだけにあの不倫騒動はショックだった」(30代男性・会社員) 「初当選のとき沖縄について『これから勉強します』と答えたことは忘れません。自民党もいい加減にしてほしい」(60代女性・主婦)
 ●【2位】山本太郎(元タレント)/参院議員(れいわ新選組)75票 
 2011年の東日本大震災の直後から反原発運動を開始し、2013年の参院選で初当選。「ベクレてる」発言などで福島への風評被害をもたらしたとの批判も多い。2015年には国会で喪服姿の葬式パフォーマンスをするなど、物議を醸すことが多い。 「話し方が変な宗教のような感じ。その内容も、勉強しておらず、先のことが見えていない。威圧感と声のデカさだけの人」(30代男性・公務員) 「目立つパフォーマンスばかりで、国民の役に立つ仕事は何一つしていない」(50代女性・無職) 「言動が下品きわまりない。特に福島県への数々の侮辱は許しがたく、さっさと政治の舞台から消えてほしい」(20代男性・医師)
 ●【1位】中条きよし(元歌手)/参院議員(立民)106票 
 歌手としては『うそ』がミリオンセラーとなり、ドラマ『必殺仕事人』(テレビ朝日系)でも人気に。2022年の参院選で初当選したが、2022年11月、国会で新曲やディナーショーを宣伝するという、まさかの行為に批判が集中。また年金も数十年間未納で、「年金なんていらない」と主張した。 「国会で自分の歌の宣伝をするなど、言語道断」(40代男性・会社員) 「ディナーショーの宣伝を国会でしたり、年金未納の問題もある。国会議員としての資質を欠くのは明らか」(50代男性・自営業) 「歌手としての活動に未練があるのでは? ならばすぐに辞めるべきです」(20代女性・学生) 
 6位には5位と僅差の47票で、元タレントの蓮舫・参院議員(立民)がランクインしている。 「文句ばっかり言ってる。事業仕分けの『2位じゃダメなんですか』はひどかった」(50代女性・パート) 「他人には厳しいくせに、自らの二重国籍の説明責任を果たさない」(50代男性・会社員)  7位以下は、次のとおり。 
【7位】丸川珠代(元アナウンサー)参院・自民/35票 
【8位】三原じゅん子(元歌手)参院・自民/25票 
【9位】橋本聖子(元五輪選手)参院・自民/18票 
【10位】塩村あやか(元タレント)参院・立憲/9票 
【10位】松野明美(元陸上選手)参院・維新/9票 
【12位】青島健太(元プロ野球選手)参院・維新/3票 
【13位】石井浩郎(元プロ野球選手)参院・自民/2票 
【13位】朝日健太郎(元ビーチバレー選手)参院・自民/2票 
【13位】青木愛(元タレント)参院・立憲/2票 
【13位】杉尾秀哉(元キャスター)参院・立憲/2票 
【17位】山本左近(元F1ドライバー)衆院・自民/1票 
【18位】石井苗子(元キャスター)参院・維新/0票 
 10票以下の議員も多いが、これはこれで、存在が認知されていない可能性もありそうだ>(以上「FLASH」より引用)



 ガーシー議員が登場したことからタレント議員に対する風当たりが俄然として強くなった。当たり前といえば当たり前だろう、当選後一度も国会に来ていないし、議員として活動しているようにも見えない。そもそも彼は日本国内にすらいない。そんな候補者がなぜ当選したのか、答えは簡単だ、彼はyou tuberとして名が知られていたからだ。
 そうした風潮にあやかろうというのか、迷惑系you tuberとして名を馳せた○○も都議に立候補しようとしているという。立候補する権利は失格者に該当しない限り、一定の条件さえクリアすれば日本国民なら誰にでもある。後は有権者の問題、ということになる。

 有名であることは一種のタレント(技能)だが、それが政治向きの技能なのか、集客する技能なのか、人を楽しませる技能なのか、それとも特定の運動的な技能なのか。それらの技能で有名になったとして、即政治的な能力を備えているとはいえないだろう。
 世襲議員も然りだ。政治家の家庭で育ったから政治的技能を有するのか、というと必ずしもそうではない。傑出した野球選手の子供が必ずしも野球選手として成功していないことからも明らかだ。スポーツで国民を楽しませ全国的に有名になるのは、確かに傑出したタレントだが、それが政治的手腕を有することには繋がらない。政治家としては初当選を機に一からスタートするしかない。B級西部劇スターが米国大統領になった過去の例もあるが、彼は彼で懸命に努力したのだろうし、冷戦当時に「偉大なアメリカ」を米国民に訴えたのは適宜を得た政策だった。

 しかし引用したFLASHの「今すぐやめてほしい「タレント議員」生稲晃子4位、今井絵理子3位、圧倒的1位の大御所は?【500人アンケート】」も、人気投票の一つでしかないことを理解すべきだろう。大衆の意見が必ずしも正しいとは限らない。
 ただ当選以来一度も国会に登院していないガーシーを当選させた有権者諸氏は国会議員として最低限の務めすら果たさない「不適格者」を当選させたことを反省すべきだ。国会に政治家として有能な人物を送り、日本を良くするのも、名が知れている有名人を国会に送って「プロレスごっこ」を楽しんで、国会を機能不全の官僚天国にするのか、それを選択する権利は有権者のあなたの手中にある、のだから。

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