白紙革命はやがて中国に変革をもたらすだろう。

<中国政府は25日、これまで毎日行ってきた新型コロナウイルスの新規感染者数の発表を取りやめると発表した。理由については説明せず、下部組織の中国疾病予防コントロールセンターが今後、感染者数などのデータを研究などに用いるために提供するとしている。

 中国政府は14日、大規模PCR検査の取りやめに伴って把握が難しくなったとして無症状感染者の人数公表を停止していた。その後、さらに感染が急拡大したことで、新規感染者そのものの政府としての発表を続けることも断念した模様だ。
 世界保健機関(WHO)は加盟国に感染者数や死者数などのデータを毎週報告するよう求めている。世界最大の人口を抱える中国で感染の実態把握がさらに困難になることで、国際的な懸念が強まりそうだ。
 首都北京では25日も、市内の体育館に設けられた発熱外来に多くの住民が詰めかけた。また、浙江省は25日、記者会見で、新規感染者が1日あたり100万人を超えていると発表した。同省は、年末年始のピーク時には1週間にわたって毎日200万人の新規感染者が出るとの見方を示した。
 中国メディアなどによると、山東省青島市の衛生当局幹部も23日、新規感染者が1日あたり49万~53万人で推移しているとの見方を示した。広東省東莞市の保健部門も23日、感染者が1日あたり25万~30万人の規模で増えていると明らかにし、「多くの医療機関と医療従事者が膨大な圧力を受けている」と強調した。
 中国政府が24日に発表した23日の新規感染者は、約4100人だった>(以上「読売新聞」より引用)



 やっと中国に関する日本の主要マスメディアのニュースが事実に近くなるかもしれない。これまでは中共政府発表の数字を垂れ流すだけだった。だから中国はゼロコロナ策で武漢肺炎を抑え込んでいる、と中共政府発表をそのまま日本国内で報じていた。
 しかし現実は先月当初から感染拡大していて、大工場や大学なと、塀で囲まれた地方都市以上もの人員が暮らすコミュニティーから逃亡する数万人もの人々が出ていた。中共政府もロックダウンにも拘わらず、感染した大勢の感染患者をバスなどに乗せて、何処へともなく運び去っていた。

 中共政府発表では北京の「今日の感染患者数は2名」とか嘘八百を並べ立てていたが、中国民は既に中共政府を信じてはいない。それは武漢肺炎にだけ限定した動きではない。
 中共政府は崩壊する経済を立て直すために、日銀の異次元緩和ではないが、銀行に命じて頭金なしでも潤沢に住宅ローンを貸し出すように命じたが、中国全土で新規住宅購入は対前年比30%~50%減となっている。もはや中国の不動産は投資対象ではなくなった。その代わり、中国の富裕層は大挙して日本の温泉観光地にやって来て、旅館やホテルの買収に狂喜乱舞している。

 中国メディアなどによると「山東省青島市の新規感染者が1日あたり49万~53万人で推移している」「広東省東莞市の保健部門も感染者が1日あたり25万~30万人の規模で増えている」と報じているが、「中国政府が24日に発表した23日の新規感染者は、約4100人だった」と、報道との乖離を露呈している。
 実際には中国全土で一日当たり新規感染患者は100万人単位の規模で推移しているだろうし、死者数も数万人規模で出ているだろう。だから中国の斎場は何処も満杯で、遺体を乗せた自動車が門前に列をなしている。とても一日当たり感染患者が中国全土で4100人だったとする中共政府発表を中国民は誰も信じられないだろう。

 「信なくんば立たず」というのは民主主義だけの話ではない。独裁体制国家であろうと、政治が信を失えば立ち行かないのは同じだ。習近平氏は「中国は偉大なる指導者によってゼロコロナ策が貫徹され、武漢肺炎感染を収束させた」「一方、欧米や日本などはコロナ禍で社会が混乱し大勢の国民がなくなっている」と情報統制して来たが、サッカーwカップTV中継を見た中国民がサッカー場に大勢の観客たちが詰めかけ、彼らがマスクもしていないのに仰天した。それがゼロコロナ策のプロパガンダに中国民が気付いた端緒だったという。
 すると中共政府はアッサリとゼロコロナ策を止めて「集団免疫」策に切り替えた。何人の国民が感染し、堪忍の国民が病死しようと、中共政府は知ったことではない。ただ国民の大半が感染すれば集団免疫が形成されて、中国はコロナ禍から脱することが出来る、と実に乱暴な対策に切り替えた。その期間は三ヶ月程度と予想し、来年春までには収束するだろうと予測しているという。

 しかし現在中国で大流行しているオミクロン株だけが武漢肺炎ウィルスではない。その他の株が遅れて大流行するだろうし、オミクロン株が変異して再流行するかも知れない。つまり集団免疫を形成したとしても、次の変異株が大流行しないという保証は何もない。
 武漢肺炎から国民を守るには有効なワクチン接種と即効性のある治療薬が不可欠だ。そうした武漢肺炎と戦う準備を政府が十分にしておく必要がある。政治の第一使命は国民の命と財産を守ることだ。それが出来ないなら、速やかに政治権力者は退陣すべきだ。習近平氏とて例外ではない。中國で発生した「白紙革命」は必ず大きなうねりとなって、中共政府を追い詰めるだろう。なぜなら中国の厄災は武漢肺炎だけでなく、経済無策の中共政府も存在しているからだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。