安易な停戦交渉は第二のチェンバレンを生むだけだ。

<ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は26日、主要20か国・地域(G20)議長国を務めるインドのナレンドラ・モディ首相と電話で会談し、ロシアとの和平交渉に対する協力を要請した。インドは米欧主導の対露制裁に参加しておらず、ロシアと協力関係を維持している。モディ氏からプーチン露大統領への働きかけを期待しているとみられる。

 ゼレンスキー氏は11月、和平交渉開始の前提条件として、「ウクライナの領土保全の回復」や「二度と(侵略)しない保証」などを提示した。ゼレンスキー氏はモディ氏にこの前提条件を説明し、インドも支持するよう呼びかけた。印政府によると、モディ氏は「和平に向けたいかなる努力も支援する」と応じた。戦闘行為を即時停止し、外交と対話を通じて永続的な解決策を見つけるよう要請した。
 ウクライナは、ロシアの侵略開始から1年となる来年2月24日に合わせて和平案の準備に入っているとの見方がある。インドとの電話会談もその一環とみられる。27日のAP通信によると、ウクライナのドミトロ・クレバ外相はインタビューで、来年2月下旬までに、侵略を終結させるための「平和サミット」を開催したいとの意向を示した。国連のアントニオ・グテレス事務総長に仲介を依頼するという>(以上「読売新聞」より引用)



 引用記事を一読して、暗澹たる気分になった。果たしてロシアと停戦協定を結んで、ロシアがその協定を守るだろうか。ロシアは次の戦争に向けて、態勢の立て直しを図るだけではないのか。
 停戦による「一時的な平和」ではなく、ロシアの敗北により「戦争の火種をなくす」ことの方が平和への近道ではないだろうか。急がば回れ、という。戦争の継続はウクライナ国民にとって耐え難いだろうが、ロシアは決して信用できない国だ。会談でもたらされた平和はロシアから一方的に破棄される可能性が高い。

 少なくとも、戦争責任をプーチンに問い、彼をロシアから排除しなければならない。それなくしていかなる停戦交渉もあり得ない。
 欧州の平和のためには現在のロシアは宿痾のような存在だ。帝政ロシアの夢を見続けている「白昼夢」状態の独裁者が君臨しているロシアは最悪だ。国連管理下で民主的な選挙を実施するまで、ロシアを疲弊させ敗退させなければならない。戦争のすべての芽を摘み取るまで、ロシアに息をつかせてはならない。

 ウクライナ国民にとって悪夢の戦争が継続することになるが、しかしそうすることがウクライナ国民にとって確実な平和を手にする道だ。現行体制のロシアとは共存出来ない。彼らは世界の暴れん坊で、手の付けられない独善者だからだ。

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