山上氏を半年も「精神鑑定」する検察も医師もポンコツか。

<安倍元首相銃撃事件発生から4カ月。山上徹也容疑者(42)が法廷に立つのは年明け以降に持ち越された。事件の全容が解明される日が来るのか。

 奈良地検は17日、殺人容疑で送検された山上容疑者の刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置を約2カ月延長すると発表。期間は来年2月6日までとした。刑事責任能力の有無や、事件当時の精神状態を調べる鑑定留置は事件発生から17日後の7月25日から実施され、今月29日までの予定だった。
 地検は理由を「捜査上の必要」としており、詳しくは明らかにしていないが、なぜ延長が必要なのか。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士はこう言う。
「鑑定留置は3カ月程度のケースが多い。当初の4カ月の時点でも長い印象でした。この事件は裁判員裁判となることが想定されますから、一般市民の裁判員が被告の刑事責任能力に疑問を抱くことがないように鑑定留置を慎重に実施する必要性は高いと思います。鑑定留置は腫瘍を見つけ出す診断とは性質が異なり、内心を探る作業。精神科医によって鑑定結果に違いが出ることも珍しくありません。結論に至らなかった、あるいは複数の医師による鑑定が必要だと判断した可能性もある。もっとも、山上容疑者は明確な目的を持ち、用意周到に準備をして、現場で犯行に及んだ。一連の行動は非常に合理的で、刑事責任能力は100%認められるとみています」
 山上容疑者は犯行理由のひとつに旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の存在を挙げている。事件によって半世紀を超える教団と自民党、とりわけ清和会(安倍派)との癒着が明るみに出て、いまなお世論は批判の嵐だ。政治的な影響はあるのか、ないのか。

 一方、山上容疑者周辺は当初から鑑定留置に疑問を抱いていたという。
「山上容疑者は検事や精神科医に対しても普通に受け答えしているようです。そもそも、鑑定留置を決めたのは刑事責任能力うんぬんよりも、世間の沈静化を待つためではないのか。延長は検察の筋書き通りの展開にならなかったためではないか。そんな気がしてなりません」(山上容疑者の関係者)
 世間は一刻も早い真相究明を待っている>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)



 普通なら逮捕から起訴までの取り調べ期間は通常は21日間だ。しかし山上氏の場合は逮捕から4ヶ月の「鑑定留置」が実施され、さらに2ヶ月も鑑定留置を延長するという。これほど異常な「長期拘留」が必要なのだろうか。
 さらに、山上氏は検察官や精神科医に対して「普通」に受け答えしているという。当たり前だろう、犯行前の自作銃の製造から犯行直前の試射等から、山上氏が精神異常者ではないからだ。着実に犯行へ向かって準備していること様から、山上氏は几帳面な性格ではないかと伺わさせる。

 検察は山上氏の如何なる点から「精神鑑定」を決定したのだろうか。また四ヶ月も山上氏を精神鑑定した医師は鑑定結果を明らかにすべきだ。そしてなぜ2ヶ月も鑑定留置延長が必要なのか、医師の立場から説明すべきではないか。
 長期拘留被疑者がもう一人いる。云うまでもなく元電通専務の高橋 治之氏だ。最初の逮捕から拘留期間が5度も延長され、拘留期間は実に100日を超える。五輪のスポンサーを巡る贈収賄が高橋氏の容疑だが、それにしても長過ぎる。一説には高橋氏が口を割らないから検察が拘留期間を延長しているのだという。しかし長過ぎる拘留は被疑者の人権を蹂躙するものだ。迅速な捜査に検察は努力すべきではないか。それでなくても、日本の拘留期間の長さは国際的に被疑者の人権面から批判されている。

 山上氏の場合は立件するのに困難な障壁は何もないはずだ。公衆の面前で実行された極めて残忍な殺人事件だ。検察が起訴するのに躊躇しているのが理解できない。
 引用義氏にある通り「山上氏が「刑事責任能力」を疑われて、「無罪」になるのを恐れている」というのはあり得ない。事件に到る過程をつぶさに検証すれば、山上氏は極めて合理的な「犯意」に基づいて準備し、安倍氏の動静を把握した上で犯行現場を決めて、事前に現地の位置取りまで計画した「計画性」は刑事選任能力を疑わせるものは何もない。

 むしろ山上氏の長期鑑定留置は別の疑いを抱かせる。山上氏が裁判で飛んで゛もない「真実」を語るのではないか、という疑惑だ。世間には狙撃犯人は別にいる、という「説」がまことしやかに流れている。あるいは山上氏が発射した銃声を分析すれば、その銃は空砲で、別の弾丸が別の位置から安倍氏の心臓を撃ち抜いている、という説だ。
 それが証拠に、警察が100メートル以上離れた外壁にめり込んだ「弾丸」を見つけているが、線条のない筒から打ち出されてパチンコ玉のような無回転の散弾がそれほど飛ぶことはないという。鑑定すべきは山上氏ではなく、山上氏が放った「自作銃」ではないだろうか。

 記事にあるように、統一教会批判が鎮静化するまで山上氏の公判を開かせないために、政治的な圧力がかかっている、としたら実に由々しき問題だ。安倍自公政権下では政治が検察や警察に介入するのが当たり前のようになっていたが、検察や警察の腰抜けぶりには呆れ返る。
 社会正義よりも目の前の立身出世が重要なのか。山上氏の長期間にわたる精神鑑定留置の「異常さ」を検察は国民に説明すべきだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。