「ザイム真理教」と「カルト政党」支配に国民はウンザリしている。

<民主党政権の初代首相である鳩山由紀夫元首相は18日、ツイッターに次のように投稿した。
「メディアは習近平主席が台湾について、決して武力行使の放棄を約束しないと述べたことで、中国は脅威と煽っている。しかしNYタイムスは習近平は国際的な『干渉』に対して警告したと書いている。実際、彼は『専ら外部勢力による干渉と台湾の独立主義者に向けたもの』と述べている。干渉しないことだ」
 これは中国共産党第20回党大会で、習近平総書記(国家主席)が、台湾を武力侵攻する可能性を否定しなかったことを受けての投稿だが、唖然(あぜん)、呆然(ぼうぜん)、慄然とさせられる投稿だ。
 台湾問題について、国際的な干渉をしなければ問題がないとの主張のようだが、認識が甘すぎる。国際社会が干渉さえしなければ、中国は台湾を武力侵攻しないとでもいうのだろうか。そんなことはあり得ない。

 米国をはじめとする、さまざまな国際的抑止力があるから中国政府は自重しているのだ。抑止力がなくなれば、台湾の「自由と民主主義体制」は危うい。
 鳩山氏は、香港のことを忘れてしまったのか。香港における「高度な自治」は、あっという間に中国政府に破壊され、自由と民主主義が否定された。これも国際的な干渉があったためとでもいうのだろうか。
 現代日本政治の病理とでもいうべきは、こうした頓狂な発言をする人物が、首相の座にまで登りつめたという事実だ。

 一体なぜ、鳩山氏のような政治家が首相になれたのか。私はここに、「テレビの影響」があると考えている。
 安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」(9月27日)における菅義偉前首相の弔辞について、「当然、これ電通入ってますからね」と、まったくのデマをテレビで吹聴した人物がいた。
 テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同社社員の玉川徹氏である。出勤停止の懲戒処分が明けた19日、番組冒頭で改めて説明・謝罪をしていたが、ここで謝罪したのは電通と菅氏に対してだった。だが、先般の玉川発言で最も問題視すべきは次の箇所であったはずだ。
「僕は演出側の人間ですから、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういう風につくりますよ。当然ながら。政治的意図がにおわないように制作者としては考えますよ」
 彼はディレクターや制作者として、「政治的意図がにおわないように」、視聴者を特定の方向に誘導しようとしていたと「自白」していたのだ。この点についての言及がまったくなかった。
 民主党政権が誕生した際、やたらと繰り返されたキーワードが「政権交代」だった。まるで政権交代さえ実現すれば、すべてがバラ色になるかのような雰囲気が醸し出されていた。
 こうした雰囲気を「政治的意図がにおわないように」つくり出していたのがテレビだったのではないか。テレビの情報をうのみにすることの危険性を、今一度確認すべきだろう>(以上「夕刊フジ」より引用)



 私は岩田温氏なる人物を全く知らない。だから彼の背景は何も知らないが、少なくとも掲載された記事の見出し「視聴者を誘導するテレビの危険性 テレ朝・玉川徹氏「政治的意図」発言に「鳩山首相」生んだ〝政権交代〟の雰囲気」を見る限り、彼もまた安倍氏の系譜に連なる人物だと云わざるを得ない。
 安倍氏は国会で延べ118回もの「嘘の答弁」を繰り返した。それを少しでもテレビ番組が暴く動きをするとテレビ局に圧力を掛けた。玉川氏が「政治的」かどうか知らないが「嘘」の内容をテレビ番組で発言したとして、手酷いバッシングを受けて事実上コメンテータから降板させられた。

 安倍氏の確信した「嘘」と、玉川氏の事実確認しなかった「電通関与発言」と、どちらが罪深いか。言うまでもないだろう。安倍氏は総理大臣として公人の立場で、国会答弁で「嘘」を重ねた。それは国会を軽視している以上に、政治の何たるかを知らない独裁者の振舞いだった。
 鳩山首相はテレビが生んだ総理大臣ではない。いわば検察が国策捜査で小沢一郎氏を強制的に政治の表舞台から引き摺り下ろした「ピンチヒッター」でしかなかった。だから鳩山氏は準備不足の「お坊ちゃま政治家」として批判の矢面に立たされたのだ。

 政権交代の対役者は鳩山氏ではない。小沢一郎氏こそが政権交代を成し遂げた民主党代表だった。その小沢氏を民主党代表から引き摺り下ろし、政治の表舞台から追放したのは検察とマスメディアのタッグチームによる「政治とカネ」プロパガンダの大合唱だったではないか。
 それにより「国民の生活が第一」の政治を目指した民主党政権は「ザイム真理教」に洗脳された政治家たちの手に奪われ、消費増税を安倍氏と約束する解散総選挙という、勝っても負けても消費増税という「ザイム真理教」の大勝利になった。ポンコツ政治家たちの遣り取りには怒りすら覚えたものだ。

 そして現在、国会は統一教会と創価学会が支配する「カルト政権」だと国民に知れ渡ってしまった。「カルト政権」は何も大袈裟な表現ではない。自民党議員の何人かは選挙時に統一教会から推薦してもらう代償として、統一教会が何らかの政策に関する書面に署名を求めていたという。それが宗教団体による政治への関与でなくして何だろうか。
 信仰心を利用して信者から全財産を巻き上げ、信者の生活や家族を破壊して恥じない団体は断じて宗教団体ではない。それは宗教の名を借りた詐欺団体でしかなく、反社会的な団体だと断定するしかない。

 他人を操る場合、人は様々な意匠を纏う。ある時は経済団体としての意匠を纏って利を餌にヒトの深層心理に付け入って操り、ある時は国家体制の意匠を纏って人々を操り、膨大な国家利益を貪る。その意匠が何であれ、国民や信者は幹部たちの奴隷となって自由な意思や思想信条の自由を奪われる。
 政治権力者による報道機関に対する圧力は度を越している。それに輪をかけたような言論封殺が幇間評論家たちによってなされている現実を玉川氏の問題発言一つでテレビ番組から降板させた今回の「騒動」に見る。確かに間違った発言は撤回されるべきだし、迷惑をかけた相手に対して謝罪すべきだ。しかし言論界に屯する幇間評論家たちが寄って集って玉川氏を袋叩きにする様にはヘドが出る。彼らは一度として発言に誤りはなかったか、一度として間違った認識のまま大きな顔をしてテレビなどで評論したことはないか。彼らの嘘は許されて、玉川氏の間違いは許されないのは何故かのか。

 「ザイム真理教」と「カルト政党」の二重支配に国民はウンザリしている。岩田氏がいかなる政治的な経歴を有する人なのか知らないが、彼の現代認識は私の現代認識と大きく乖離している。彼の依って立つ立場は「ザイム真理教」であり、「カルト政権」の側である。それは二重の意味で国民を支配する側の論理であって、国民が求める「国民の生活が第一」の政治ではない。
 確かに鳩山氏の政治は稚拙だった。しかし方向性は誤りではなかった。沖縄から米軍基地負担をいささかでも軽減するのは当然のことではないだろうか。やっと政権の都合による政治から国民の暮らしを最優先する政治に転換されるとの期待があったが、鳩山氏は政治家として余りに稚拙だった。それは他の民主党政治家諸氏も同様だった。小沢一郎氏一人を検察が狙い撃ちした国策捜査は見事に民主党政権を打ち砕いた。そして安倍自公政権の悪夢の時代が始まった。

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