権勢欲に憑りつかれた者の末路を大きく目を見開いて目撃せよ。

<中国の 習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は15日、中央アジア・ウズベキスタンのサマルカンドで会談した。ロシアが2月24日にウクライナ侵略を開始してから初めての直接会談となった。両首脳は中露の覇権主義的行動への非難を強める米国へのけん制として、会談を通じて連携を誇示した。

 会談はサマルカンドで15日に開幕する上海協力機構(SCO)の首脳会議に合わせて開催された。習氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、2年8か月ぶりに外遊している。
 露大統領府の発表によると、プーチン氏は会談の冒頭で、ウクライナ情勢に対する「中国のバランスの取れた立場を高く評価している」と述べた。台湾情勢を巡っては「『一つの中国』原則を強く支持し、台湾海峡での米国などによる挑発を非難する」と強調し、習政権の立場を擁護した。
 中国メディアによると、習氏は会談で「それぞれの核心的利益に関わる問題で互いに力強く支持したい」と述べた。中国は、台湾を絶対に譲ることのできない核心的利益に位置づけている。習氏はロシアとの連携強化に意欲を示したが、ウクライナ情勢についての発言は伝えられていない。
 プーチン氏はウクライナの反転攻勢で戦況が悪化する中、中国のさらなる支持を取り付けたい思惑がある。一方、中国としてはロシアとともに国際社会からの孤立がさらに進む事態は避けたい考えで、習氏は直接的な軍事面の支援などには踏み込まなかった模様だ。

 プーチン氏は会談で「昨年の中露の貿易総額が35%増の1400億ドル(約20兆円)超となった」とし、対露制裁が続く中、「今年、我々は記録を更新するだろう」と述べて貿易の拡大に期待を示した。
 SCOには日米と連携するインドも加盟し、イランの正式加盟に関する手続きも進められている。習氏は1か月後の共産党大会で異例の3期目政権発足をにらむ。その直前の外遊に拡大が進むSCOの会議を選んだのは、米国との対立長期化を見据え、ロシアなどと対抗軸構築を改めて打ち出す狙いがあるとみられる>(以上「読売新聞」より引用)




 似た者同士が中央アジアで会談したという記事があった。会談はサマルカンドで15日に開幕する上海協力機構(SCO)の首脳会議に合わせて開催されたそうだ。
 上海協力機構とは中央アジア諸国との国境問題・紛争を未然に解決するために設置されたものだ。決して中国を中心とする経済首脳会談ではない。当初は会談の主導権はロシアが握り、その経費は中国が支払う、というものだった。

 中央アジアはソ連崩壊により中央アジアで「~スタン」という名称の国々が独立した。その最大の国がカザフスタンだが、今回の会談場所は隣国ウズベキスタンの首都サマルカンドだ。
 それらの国々は地下資源が豊富で、中国は触手を伸ばしたいところだが、「~スタン」の国々はイスラム教徒の国でもある。新疆のウィグル人もイスラム教徒のため、中共政府がウィグル人にジェノサイド政策を実施していることから、イスラム教徒の国々が反・中国で団結させることは避けたい。中央アジアの国々に接近したいが、余り近づき過ぎるとイスラム教徒たちが団結しかねない、というジレンマがある。

 そこで、かつての宗主国たるロシアに影響力を発揮して欲しい狙いがあって、世界的に孤立しているプーチン氏と習近平氏との会談が実現したのではないか。しかし二人の会談の中身は薄いものだったのではないかと想像できる。
 習近平氏はノコノコと中央アジアへ出掛ける余裕などないはずだ。10月16日に開催される全人代で3期目の続投を確固たるものにする大事な時期だ。この微妙な時期に北京を留守にするのは習近平氏にとって大きな賭けだ。かつて失脚した主席たちは北京を留守にした間に失脚の政変劇に見舞われているからだ。それはプーチン氏も同じだ。彼の身近なところで反・プーチンの動きが表面化しつつある。

 中国は習近平氏の外交政策と経済政策の大失敗から未曽有の経済不況とインフレに見舞われている。ロシアのウクライナ侵攻の大誤算からプーチン氏は崖っぷちに追い詰められている。まさに似た者同士の会談だ。
 権勢欲に憑りつかれた独裁者がいかなる運命を辿るのか、二人によって歴史的な一ページが書き込まれようとしている。私たちは先進自由主義諸国の国民として、決して歴史を逆戻りさせてはならない。それは外に対してだけでなく、自国内に存在する「独裁者」に対しても厳しい批判の目を絶えず向けていなければならない。権勢欲に憑りつかれた者に対しては、誰であろうと厳しくなければならない。

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