英会話教育偏重は大問題だ。

<私がお伝えしたいのは「日本の学生の英語力」です。 
 文部科学省は日本人の英語による発信能力が高まらない中、学生の英語力を向上を目指す新たな取り組みを始めることを決めました。 
 背景には英語試験で日本が最下位クラスに入っていることやコロナ渦で海外に留学する学生が激減したことなどがあります。 ポイントはこちら。 「世界最下位クラス日本の英語力は向上するか?」注目です! 

 文部科学省は英語教育や日本人の対外発信力の改善に向けて取り組むべきことを「アクションプラン」としてまとめ具体的に進めていくことを決めました。 この中には、英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能を総合的に評価した入試を行っている私立大学を補助金の加点対象にし支援していくことや、4技能の育成のために変革的な取り組みを行う国立大学を新たに交付金の対象とすることなどが盛り込まれています。 
 背景には、TOEICやTOEFLなどの英語試験で日本が最下位クラスに入っていることやコロナ渦で海外に留学する日本人の学生が2018年度の11万5000人から2020年度に1500人に激減したことなどがあります。 また、中高生の英語力については全体ではレベルが上がっていますが地域によりがばらつきがあるということです。
  文科省ではすべての自治体で同じレベルとなることを目指し総合的な能力の育成に向けて「英語を使って何ができるか」を評価するテストの実施などを推進していくことにしています>(以上「FNNプライムオンライン」より引用)



 英語が話せないと国際交流が広がらないのだろうか。明治維新前後に英語の話せる日本人がどれだけいたというのだろうか。ましてや日本の学校教育で教える英語は日本語をより深く理解するための比較言語学に力点が置かれている。
 それでも同時通訳者並みの英会話力を磨くべし、というのならグラマーなどは一切教える必要はない。すべての教科の先生も英語で教えれば良い。学校内を日本語禁止区域に指定して、生徒同士も英語で話すべきと決めれば、英会話はかなり達者になるだろう。しかし、日本の教育はそれで良いのか。

 引用記事でTOEICやTOEFLなどの英語試験で日本が最下位クラスだと批判しているが、TOECやTOEFLで高得点を上げる必要があるのだろうか。大リーグで活躍している二刀流の大谷某氏は必ず通訳を挟んでコメントする。なぜんら自分が拙い英語力で話して、万が一にも真意が伝わらず、米国民に誤解を与えたくない、という判断からだという。
 翻訳を通訳に任せれば、大谷某氏はコメントみに集中できる。そうすると日本語であらゆる感情やコメントを述べる日本語力が問われてくる。大谷某氏に必要なのは日本語力で、多くに日本国民に必要なのも日本語力ではないだろうか。

 英会話は便利なポケットサイズの自動翻訳機が開発され、既に販売されている。自動翻訳できる言語は英語だけでなく、世界74言語に及ぶという。2021年の東京オリンピックでも大活躍した。
 一つの言語に拘るのは危険だ。言語は文化の結晶であり、それぞれの民族にとって最大の文化遺産でもある。それを軽視して英語に偏重した教育を推進するのは問題だ。むしろ日本語教育こそ、もっと充実させるべきではないか。若者の変な日本語や「ら」抜き言葉の蔓延など、それはそれで流行かも知れないが、正しい日本語や豊かな日本語表現などを義務教育の段階でしっかりと教えるべきではないか。

 英会話を習得しても、何を話すのかが問題になるだろう。定型的な挨拶や時候などの遣り取りが巧みになったところで、肝心の会話の中味が空疎では話にならないだろう。
 まずは日本国民の人格を形成し、日本語でしっかりし考える習慣を身に着けさせることが何よりも重要ではないか。誰だってその国で一年も暮らせば普通に日常会話が出来るようになる。日本にいて英会話力をどうしてもつけたいのなら「駅前留学」で充分ではないだろうか。国家が国民に与える教育はより良い日本国民を育成することでなければならない。

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