GXとは何だ。

<岸田文雄首相は22日、長野県軽井沢町で開催されている経団連夏季フォーラムで講演し、脱炭素化を進める「GX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当相」と「スタートアップ(新興企業)担当相」を新設する意向を表明した。首相はGX担当相に萩生田光一経済産業相、スタートアップ担当相には山際大志郎経済再生担当相を兼務させる方向で調整に入った。複数の政府関係者が明らかにした。

 政府は6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」で、新しい資本主義の実現に向け、「グリーントランスフォーメーションへの投資」「スタートアップへの投資」を官民連携で推進するとしている。
 また、首相は新型コロナウイルスの感染急拡大に関し「政府として新たな行動制限は考えていない」と説明。今後、医療体制を維持、強化し、メリハリの利いた感染対策を行いながら、社会経済活動回復に向けた取り組みを段階的に進めていく考えを示した>(以上「産経新聞」より引用)



 産経新聞に「首相、GX担当相新設を表明 萩生田経産相兼務で調整」の見出しがあった。GXとは何だろうかと記事を読んだら「Green transformation」だという。そして「Green transformationとは再生可能エネルギーへの移行をはじめとした先進的な取り組みを通じ、経済活動を止めずに脱炭素化社会を実現するというもので、 略称はGXだという。なぜGXなのか、それは「 GはGreenの頭文字で、Xは英語で「Trans」を略するときに使われる文字である」というからややこしい。
 なぜこんなヘンテコな呼称を用いるのだろうか、政治家や官僚が用いる表記の理解に苦しむ。早い話がCO2温暖化説のプロパガンダにより、CO2を排出しないエネルギーをGreen energyと呼んでいるのだが、しかしCO2を排出しないenergyなどこの世にあるのだろうか。

 Greenはcleanを連想させるし、草木を連想させるから「了」としているのだろうが、草木は物質循環の一環にあるのであって、決してCO2を排出しないわけではない。化石燃料も物質宿間の一環を占めているに過ぎず、草木燃料がcleanだというのなら、化石燃料もまたcleanではないか。両者の相違はCO2が循環する歳月の長短でしかない。
「clean(きれい)」の反対は「dirty(きたない)」だが、dirty energyの最たるものはNuclear energy(原子力エネルギー)ではないか。放射性廃棄物が発する殺人放射能の半減期は10年万だ。それは人類誕生から今日までの20万年の半分の期間だが、Nuclear energyから排出される放射性廃棄物の処理では10万年を安全に管理する必要がある。それが可能なのだろうか。日本は世界最古の歴史を誇る国家だが、それですら2,000年足らずでしかない。10万年後も存続し続ける国などあるのだろうか。

 岸田自公政権はややこしい略英語を使って国民を煙に巻こうとしているのだろう。GXと聞いてGreen transformation、つまりclean energyを現わしている、と理解する国民がどれほどいるだろうか。英語表記すると、なんとなく高尚で正しいことのように聞こえるが、何のことはないCO2詐欺の片棒を担ぐ真似を日本もするゾ、と世界に宣言しているだけだ。
 もちろん省エネは必要だ。省エネはCO2削減に繋がるが、それは「熱効率を高める」ことであって、CO2排出ゼロになることではない。そもそもヒトも呼吸によって一日に約1㎏のCO2を排出している。本当にCO2ゼロ社会を実現するなら、ヒトは呼吸を止めなければならない。全人類の呼吸だけで年間約8億トンものCO2を排出し、それは日本が排出している約4億トンに倍する量だ。冗談で言っているのではない、本気でCO2排出ゼロにする、というのならすべての動物の呼吸を停止させなければならない。

 岸田自公政権はこの冬までに稼働している四基に加えて、新たに五基の原発を稼働させる、と発表した。彼は気が触れているとしか思えない。なぜなら日本には最終処分場刷らないからだ。そして安全に10万年も放射性廃棄物を保管する「場所」も「管理方法」も未解決のままだからだ。放射性廃棄物は固形も液体もすべて現在はいわば「野積み」状態のままだ。
 Nuclear energy(原子力エネルギー)がclean energyでないことは福一原発事故で明らかではないか。どこぞの火力発電所が爆発事故を起こして、火力発電所周辺が帰還禁止区域になることなどない。しかし原発は帰還禁止区域が指定される。それほどdirty energyなのだ、と日本国民は福一原発事故で認識し学習したはずではないのか。

 GXなどというマヤカシの横文字に騙されてはならない。CO2温暖化など地球にとって誤差の範囲だ。欧米が熱波に襲われている、というニュースを連日流して「地球温暖化で異常高温がつづいている」というフェイクニュースをマスメディアが流している。
 地球全体で気温が上昇したとしても、かつての温暖期は現在よりも数度も高かった。現在の過去百年の平均値と比較して0.7℃ほど気温が上昇したと大騒ぎしているが、それは数千年か施数万年に亘る地球気候変動の一連の気温変化の、瞬間の変化を切り取ったものでしかない。

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