自由・民主主義と独裁主義との戦いに負けてはならない。

<ウクライナ南部・ヘルソン市に迫りつつあるウクライナ軍の兵士は、黒海沿岸における戦略上の要衝であるヘルソン市をもう少しで奪還できると手応えを感じている。

 陸軍士官のセルギー氏は、ミコライウ市とヘルソン市を結ぶ高速道路沿いの塹壕で「ヘルソンまで15分で到達できる。南部の部隊は準備ができている。後は兵器の到着と命令を待つだけだ」と意気軒高に語った。
 しかし、軍事アナリストによると、ウクライナ軍が大規模な反転攻勢の一環としてヘルソン市までの最後の30キロほどを本気で進軍するには、兵器と人員の大量の補給がなければ困難だ。
 キーウ(キエフ)のアナリスト、オレグ・ジダーノフ氏は「すぐに実現することはあり得ない。ヘルソンのような地方主要都市の攻略は、再武装によって初めて可能になる」と指摘。現在到着している西側の兵器は、なお「大海の一滴」に過ぎないという。

<戦術的勝利>
 ヘルソン州知事顧問のフラニ氏は今週初め、ウクライナのテレビ局に対し、ウクライナは南部において2週連続で領土を奪還し、戦術的勝利が「反転攻勢に変わりつつある」と述べた。
 ウクライナ軍は数カ所で前進し、ロシアからヘルソン州の支配権を取り戻している。これまでにロシアが完全な掌握を発表しているのはヘルソン州だけだ。
 そのためミコライウ市とヘルソン市では、楽観的な雰囲気が広がっている>(以上「REUTERS」より引用)



 REUTERSの最新記事だ。それによるとウクライナ軍は南部の要衝ヘルソン奪還の手ごたえを感じているそうだ。何はともあれ、大量の近代兵器の供与が必要だという。
 東部戦線ではロシア軍の圧倒的戦力投入により後退を余儀なくされているようだ。勝利を掴むためには欧州諸国からの軍事支援が不可欠だと、ゼレンスキー大統領は事あるこ度に国際社会に訴えている。

 ここに来て習近平氏はプーチン氏と電話会談をして中国はロシアを支援すると確約したようだ。まさに「悪の枢軸」が密談したのは先進自由主義諸国にとって敵が明確に認識できて好都合だ。
 誰が何と言おうと、他国に攻め込む侵略行為は決して正当化できない。しかもロシアはウクライナの住宅や病院や学校などを砲撃し、社会インフラを徹底して破壊している。さらに畑や公園に地雷を大量に敷設して、ウクライナ人を未来にわたって無差別に殺傷しようとしている。こうした非人道的な所業が許されるはずがない。

 プーチンの「トモダチ」だというロシア正教の大司教はプーチンともども狂っている。イエス・キリストは隣人を殺害し、家屋を破壊し焼き払えと教えたのか。女子供を抑留し、人権を奪い暴行せよと教え諭したのか。なぜロシア正教の大司教は身を挺してプーチン氏を諫めない。
 それとも暖衣飽食の大司教という地位を失いたくないほど、堕落してしまったのか。イエス・キリストは「自由と民主と人権」など足蹴にして、銃を手にせよと教えたのか。独裁者のために喜んで死ねと、教えたのか。そうではないだろう。そうするとロシア正教の大司教は飛んでもない背信者ではないか。

 ウクライナの戦いは自由・民主主義と独裁主義との戦いだ。断じて先進自由主義諸国はウクライナを敗北させてはならない。

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