悪魔の所業を「神」はいつまで許容するのだろうか。

<ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャの民間人殺害は「フェイク(偽情報)」と主張した。ウクライナでの軍事作戦の終了時期は「戦闘の激しさに左右される」と述べ、当初の計画通りに遂行すると強調した。極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で、ベラルーシのルカシェンコ大統領との共同記者会見で語った。

 2月24日のウクライナ侵攻開始後、プーチン氏が記者会見したのは初めて。プーチン氏はウクライナとの停戦交渉をめぐり、3月29日に行われたイスタンブールでの協議の合意をウクライナ側が翻したとして、「再び行き詰まりの状態に戻った」と非難した。会見に先立ち、プーチン氏は宇宙基地職員らと交流し、ウクライナ軍事作戦の目標が達成されることに「疑いはない」と自信を示した>(以上「時事通信」より引用)



 プーチン氏はロシアが侵略戦争を始めて初の記者会見をしたという。記者会見で「プーチン氏はウクライナとの停戦交渉をめぐり、3月29日に行われたイスタンブールでの協議の合意をウクライナ側が翻したとして、「再び行き詰まりの状態に戻った」と非難した」そうだ。
 もちろんウクライナ側が停戦合意の態度を硬化させたのはロシア軍によるウクライナ市民への無差別攻撃と、占拠した地域で非戦闘員を大量虐殺したことによる。しかしプーチン氏は「フェイク」だとして、ロシア軍による虐殺を否定した。

 だがロシア軍による虐殺が「フェイク」だとするなら、ウクライナ軍がブチャなどで非戦闘員を虐殺する「動機」と「証拠」を示さなければならない。しかしロシア側が主張する「フェイク」を裏付ける「証拠」も「証言者」も出ていない。
 その反対にロシア軍の虐殺を裏付ける証拠や証言者はゴマンとある。しかもロシアがウクライナを焦土化して、ウクライナ民をウクライナの地から一掃するのがウクライナ侵攻の目的が漏れ伝わっている。かつて東欧から100万人単位の移民が西欧諸国へ押し寄せ、西欧諸国が難民の押し付け合いから反目したことがあった。ロシア軍が焦土作戦を実施し、市民を虐殺すればウクライナ人が1,000万人単位で難民化して西欧へ押し寄せればNATO諸国は混乱し、反目し合うようになるのではないか。それがプーチン氏の「作戦」だという。

 ロシアが他国の領土を奪い取る手法として、そこで暮らしていた住民を一掃してロシア人を入植する、という方法を用いている実例がある。それは日本の北方領土だ。終戦時に1万5千人暮らしていた島民に銃剣を突き付けて本土へ強制移住させた。その後でロシア人を入植させて北方領土をロシアの領土としている。
 ウクライナからウクライナ人を一掃すれば「領土問題」は綺麗に片付く。少なくとも、ウクライナ領内からウクライナ人を一掃すれば「独立」を画策する者はいなくなる。その方がロシア政府によるウクライナ占領後の占領地経営に都合が良い。

 ウクライナ各地の無差別都市爆撃や占領地での市民虐殺行為は、プーチン氏の悪魔のようなウクライナ占領後を見通した「焦土作戦」に基づくものだと説明する方が「合理的」だ。そうした悪魔の所業に対して、国際社会は軍事力で抑圧しようとするだろうが、プーチン氏が核兵器の使用に言及すれば米国やNATOは核戦争への恐怖から怯んでロシアに手出しが出来ない。
 人類に対する大罪を働いているのはプーチン氏だ。だが核兵器の使用に言及するプーチン氏を直接懲らしめる者は誰もいない。全人類と地球を道連れにする、と脅せば世界を乗っ取ることが出来る、とプーチン氏は無法なテロリストたちに「やり口」をレクチャーしているようなものだ。核兵器さえ手にすれば何でも出来るだけでなく、真実に対して「フェイク」だと主張すれば彼を罰する者は誰もいない。世界は無法者の悪行に手出し出来ないで、ただただウクライナで行われている地獄絵図を見詰めているだけだ。

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