西側諸国のわれわれが現代のチェンバレンになってはならない。

<ロイター通信などによると、ロシア国防省は25日、ウクライナ侵攻の作戦の重心を南東部マリウポリなど親露派武装集団の支配地域拡大に移す方針を明らかにした。当初計画していた首都キエフの攻略がウクライナ軍の抵抗で難航し、軌道修正したようだ。自軍の戦死者数も更新し、1351人と発表した。実態よりもかなり少ないとみられている。

 ロシア軍は24日、マリウポリ中心部の教会を占拠した。市長が退避したとの情報もある。同市議会は包囲の長期化で飢餓による死者が増えていると指摘した。同市議会は25日、住民が避難していた劇場を狙った16日の空爆での死者が300人に上ると明らかにした。
 一方、ウクライナ国防省は24日に南東部ベルジャンシク港で撃沈した大型揚陸艦は「サラトフ」だったことを明らかにした。計3隻を損壊したという。
 ウクライナ側によると、24日には侵攻開始後、初の捕虜交換が行われ、兵士10人ずつを交換した>(以上「読売新聞」より引用)



 ロシアはキエフ方面の苦戦により、南東方面に主力を濯ぎ、南東方面での「とりあえずの勝利」を上げて停戦協議に臨むつもりのようだ。そうすれば当初プーチン氏が主張していたクリミア半島と東部二州の蚕食が可能になり、ロシア国民に対して「勝利宣言」を行えるだろう。
 だが、西側自由主義諸国はロシアのこうした「とりあえずの勝利」すら許してはならない。プーチン氏が核兵器の使用で脅そうと、徹底的にロシア軍をクリミア半島を含むウクライナの地から排除すべきだ。そのために西側自由主義諸国は多国籍による「平和維持軍」をウクライナの地に派遣し、積極的にウクライナ軍を支援すべきだ。

 プーチン氏が始めたウクライナ侵略戦争は決してNATO対ロシアの戦争ではない。ただ単なる「大ロシア」の妄想に憑りつかれ、常軌を逸した独裁者の「世迷い事」でしかない。プーチン氏は再三再四「NATOはロシアの敵だ」と発言しているが、NATO軍がこれまで一発の銃弾をロシアに向けて発砲しただろうか。NATO軍が一発のミサイルを発射してモスクワの市街地を破壊しただろうか。
 すべては「大ロシア」の妄想に憑りつかれたプーチン氏の「世迷い事」だ。狂気に支配されたプーチン氏による「世迷い事」により多くのウクライナ人とロシア人が砲火を交えて命を落とし傷ついている。美しい港町だったマリウポリが灰燼に帰している映像にはゾッとする。あの瓦礫と化した町に数十万人もの人々の暮らしがあったのだ。プーチン氏は何の権利があって彼らの日常生活を破壊し多くの人々の命を奪ったのか。

 断じて「とりあえずの勝利」すら許してはならない。西側諸国はマリウポリの陥落を許してはならない。全力でロシア軍と対抗すべきだ。出来れば平和維持軍の多国籍連合艦隊で黒海のロシア艦艇を海上封鎖をしてロシア軍への兵站を絶ち、マリウポリの市民とウクライナ軍への食料や医療品などの「人道支援」を行うべきだ。
 プーチン氏が核兵器の投入だ、と狂気じみた発言で脅そうと、決して怯んではならない。ここで怯めば彼は次々と侵略の手を広げて、ついには全欧州が火の海になる。そのことは歴史上の妄想に駆られた独裁者が欧州で何を仕出かしたか、を見れば明らかだ。西側諸国のわれわれが現代のチェンバレンになってはならない。断固とした姿勢で臨むべきだ。

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