ロシア全体が核の狂気に憑りつかれているわけではない。

<ウクライナ国営通信などによると、ウクライナへの侵攻を続けているロシア軍が13日、西部リビウ州の軍訓練施設「国際平和維持・安全センター」を空爆し、地元政府は少なくとも35人が死亡、134人が負傷したと明らかにした。空爆では約30発のミサイルが発射されたという。

 センターがある西部ヤボリウは、隣国で北大西洋条約機構(NATO)に加盟するポーランドとの国境から約20キロ・メートルに位置する。ウクライナのウニアン通信は、同州内での爆撃は初めてと報じており、露軍は攻撃の範囲をさらに拡大させた。
 センターでは今年2月中旬頃まで、米国などの外国の軍要員がウクライナ軍の訓練を実施し、供与した兵器を残しているという。ロシアによる侵攻開始後、米国とポーランドは協力してウクライナに戦闘機を供与する検討も行っており、今回の空爆にはウクライナへ支援を続ける米欧を威嚇する意図もありそうだ。
 英BBCなどによると、攻撃を受けたセンター近くの主要都市リビウでは、13日未明から空襲警報が何度も発令された。同日朝に爆発が起きたとの情報もある。
 リビウからは、ポーランドとの国境まで約60キロ・メートルだ。ロシアの侵攻から国外に逃れる市民らが避難するルートの拠点にもなっており、影響も懸念される。

 露軍は、13日もウクライナ各地で激しい攻撃を続けている。西部イワーノ・フランキーウシクでは空港が攻撃を受け、地元市長は「(空港の)施設はほぼ崩壊した」と自身のSNSに投稿した。
 南部ミコライウでは、空爆で9人が死亡した。東部ドネツク州では、戦闘地域からの避難者を乗せた旅客列車が攻撃を受け、乗務員1人が死亡したという>(以上「読売新聞」より引用)



 ロシアはNATO支援の拠点となっていたウクライナ西部リビウ州の軍訓練施設「国際平和維持・安全センター」を空爆し、地元政府は少なくとも35人が死亡、134人が負傷したと明らかにした、という。いずれそうなるのはNATO参加諸国は分かっていたはずだ。
 ロシア軍の「劣勢」はNATO諸国からウクライナに提供されている最新式の核種ミサイルが有効だからだ。それならNATO支援拠点を攻撃すべき、とロシア軍が考えるのは明らかではないか。

 そもそも支援だけするのなら参戦ではない、という屁理屈が戦争で通用するはずがないではないか。NATO諸国がウクライナに武器の供与やウクライナ兵にミサイルの使用方法や訓練をすれば、それは参戦と同じではないか。
 兵士が直に戦闘に加わってないだけで、ウクライナ軍に協力しているのは紛れもない事実だ。つまりウクライナ軍と共に戦っていることになる。NATOが軍を派遣して直接ロシア軍を叩く方が分かり易いではないか。

 通常戦力でロシアを撃退すれば良い。ロシア軍は既に100%を戦場に送り出し、ロシア国内では予備役の招集やシリアなどの中東から傭兵を搔き集めているという。ロシア軍は継戦能力の限界を超えている。
 ウクライナに進軍しているロシアの兵力を撃破すれば、ロシア軍は撤退するしかない。兵員を増強し武器を前線に送り込んで戦争を継続する能力は既にない。プーチン氏が核兵器をウクライナに投入しない限り、ロシアの敗北は明らかだ。

 ロシアを叩くべきだ。侵略戦争はいかなる大義名分があろうと許されることではない。ウクライナ市民にとって通常兵器で虐殺されようと、核兵器で虐殺されようと死に変わりない。NATO軍は何も怖れることなく、ウクライナの支援に軍を派遣すべきだ。そして結果として劣勢に立ったプーチン氏が核兵器を使用すれば、ロシア国内にも核兵器が撃ち込まれることを予告しておくべきだ。
 ウクライナがこのまま敗れて、ウクライナの侵略戦争で核兵器が使われなかったとしても、核兵器の使用を仄めかせばNATO軍が出て来ないと学習したプーチン氏は核兵器を前面に出して、他国への侵略を止めないだろう。彼は核兵器をちらつかせれば米国を旗頭とする先進自由主義諸国は手も足も出せない、と学習した。だからいずれ、プーチン氏は必ず核兵器を使用する羽目になる。弱い犬ほどよく吠えるし、吠え続ければ、そうしなければならなくなる。つまり必ずいつの時点かでプーチン氏は核兵器を使用する。

 NATO軍はウクライナを直接支援すべきだ。ロシアとの全面戦争になる、と怖れているようだが、既に全面戦争になっているではないか。経済的に破綻してもプーチン氏が冷静に没落するロシアを受け容れるとでも思っているのだろうか。
 彼は必ず暴発する。先進自由主義諸国を核兵器で脅して経済制裁を止めさせ、ロシアとの取引に応じるように強制する。そうしなければプーチン氏の独裁者としての立場が保てないからだ。彼は「ロシアなき世界に世界は必要か」と公言している。まさに狂気だ。核の使用に憑りつかれた独裁者が始末に負えないことをNATO諸国は知るべきだ。

 プーチン氏は狂気に憑りつかれたが、ロシア政権のすべての要人が狂気に憑りつかれているわけではないだろう。ロシアの侵略戦争を是認しているわけではないだろう。ロシア全体が核の狂気に憑りつかれているわけではない。核戦争の心配せずに、NATOは民族主義の原則を守るために堂々と参戦すべきだ。

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