極超音速ミサイル「キンジャール」の正体は弾道ミサイル「イスカンデル改」だ。

<ロシア国防省は20日、前日に続き、ウクライナ侵攻作戦で極超音速ミサイル「キンジャール」を使用したと発表した。実戦は初めてという最新兵器の投入により軍事力を誇示し、ウクライナだけでなく米欧をけん制する狙いとみられるが、専門家らの間では戦局への影響は限定的という見方が大勢だ。

 極超音速ミサイルは音速の5倍以上で飛行する兵器。低空を変則的な軌道で飛行し、現行の迎撃システムでは探知や撃破が困難ともされる。
 ただ、スイスのシンクタンクの専門家ドミニカ・クネルトバ氏は英BBC放送に、キンジャールの配備数は多くなく、攻撃の正確性も疑問だと指摘。AFP通信は「根本的に戦場に変化をもたらすことはないが、人を怖がらせる心理的またはプロパガンダの効果はある」という軍事アナリストの見解を紹介した。
 BBCによると、カーネギー国際平和財団の核政策専門家ジェームズ・アクトン氏はキンジャールについて、ロシア軍がウクライナ侵攻で使ってきた弾道ミサイル「イスカンデル」を航空機から発射できるよう改修したものとみられていると述べた。まったく未知の兵器というわけではないという分析だ。
 ただ、ロシア軍としては、射程2000キロ以上というキンジャールを使うことで、ロシア領内からウクライナを攻撃できる。英国防省は19日、ロシア軍はウクライナの制空権を得られておらず、比較的安全なロシア領空内から空爆できる「スタンド・オフ兵器」への依存を強めていると指摘した>(以上「時事通信」より引用)



 ウクライナ西部の地下武器倉庫の攻撃に、ロシアが極超音速ミサイル「キンジャール」を使用したと発表した。しかし映像で見る限り、破壊されたのは地上の建物で、武器・弾薬倉庫が破壊されたのなら連続的に爆発が起きなければおかしいが、そうした誘爆も見られなかった。
 第一、マッハ3を超えるミサイルで地上目標物を攻撃したら地面にサッカーコートくらいの穴が空くというが、映像ではそれほどの威力は見られなかった。専門家の中には使用された「キンジャール」は超音速ミサイルではなく、射程2000㎞ほどの中距離ミサイルの一つではないか、と疑問を呈しているようだ。

 この期に及んでロシアが最新兵器の「極超音速ミサイル」を使用したのは、通常型の短距離ミサイルを撃ち尽くし、空爆用の砲弾も払底したからではないか、と見られている。それでカタログ性能ではマッハ10という触れ込みの極超音速ミサイル「キンジャール」を攻撃に投入したようだ。
 果たして引用記事には「BBCによると、カーネギー国際平和財団の核政策専門家ジェームズ・アクトン氏はキンジャールについて、ロシア軍がウクライナ侵攻で使ってきた弾道ミサイル「イスカンデル」を航空機から発射できるよう改修したものとみられていると述べた。まったく未知の兵器というわけではないという分析だ」とある。つまり地対地弾道ミサイルを改良して空対地ミサイルに仕立てたものだという。日本のマスメディアはロシアが提供した「極超音速ミサイル「キンジャール」による攻撃」という触れ込みの映像を無批判に垂れ流しただけだ。

 しかも「射程2000キロ以上というキンジャールを使うことで、ロシア領内からウクライナを攻撃できる。英国防省は19日、ロシア軍はウクライナの制空権を得られておらず、比較的安全なロシア領空内から空爆できる「スタンド・オフ兵器」への依存を強めていると指摘した」とある通り、ロシアは攻撃機も激しく損耗し(およそ1/3が破壊されたという)、ウクライナ領空に入らず、比較的安全なロシア領空から「誘導ミサイル」で攻撃するしかないようだ。
 しかしロシアの「誘導ミサイル」とは名ばかりで、何処へ行くかは発射したミサイルに聞くしかない代物のようだ。そもそも「誘導ミサイル」とは照準点から誤差7m以内のミサイルを指すものだという。「キンジャール」により地下武器・弾薬庫を破壊した、とする映像が建物を破壊する映像だったことから、ニュースに登場したミサイルは「誘導ミサイル」とは言い難い。しかも超高速ミサイルでもないことは爆発の威力からして明らかだ。起死回生を期して投入した「最新ミサイル」もカタログ性能倒れだと判明した。ロシア軍はいよいよ手詰まり感満載だ。

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