日本国民は国民一人一人が国土防衛する気概を持つべきだ。

＜ロシア軍のウクライナ侵攻から、２４日で１か月となる。戦闘は激しさを増しており、普通の市民が銃を手にし、少しでも安全な避難先を探し家族を守ろうとしている。終わりの見えない侵攻下で、懸命に生きようとしている。（米山理紗、倉茂由美子）

独立の象徴
　「首都は独立国家の象徴的な場所で、私の古里。街に残る誰もが自分のできることをしたいと結束している」。キエフ在住の動画編集者ビタリー・ユラソフさん（３３）は２３日、ＳＮＳを通じた本紙の取材に語った。
　侵攻開始後、ロシアはキエフに大軍を差し向け、包囲網構築を図った。遠方からのミサイル攻撃も激化しており、２０日にはショッピングセンターが破壊された。集合住宅の窓ガラスは割れ、壁も崩れている。ロシア軍の侵入に備え、幹線道路には市民がバリケードやブロックを設置した。
　ユラソフさんは侵攻が始まってまもなく、一般の市民が加わることのできる「領土防衛隊」に入り、カラシニコフ銃を手にした。キエフの拠点に詰め、前線に防弾チョッキや医薬品などの物資を送る役割を負う。銃は片時も手放せず、夜も傍らに置いて眠り、緊張が解けない。
　唯一の救いは、妻カテリーナさん（３９）と長女マリアナちゃん（６）、両親の４人を西部リビウに避難させられたことだ。４人はその後、国外へと逃れた。毎日連絡を取り合い、無事を確認している。「自分は戦いと縁のない普通の市民。本音を言うと、妻や娘が恋しくてたまらない」。ユラソフさんは打ち明ける。
「いつまでこんな生活が続くのか。早くみんなと会いたい」。ユラソフさんは願う。
　ウクライナ国内のいくつかの都市には、民間人の退避ルート「人道回廊」ができた。北東部チェルニヒウもその一つとされたが、スポーツ用品製造業セルヒー・ワシチェンコさん（２９）は２３日、「そんなものは、どこにも存在しない」と本紙にＳＮＳで怒りをあらわにした。
　チェルニヒウにも毎日、激しいミサイル攻撃が続き、小学校や病院などが次々に壊されている。死者も増えており、ワシチェンコさんは「まともな埋葬も出来ず、道端に埋めてあげるしかない」と惨状を明かした。
　ロシアが主張するチェルニヒウの「人道回廊」の目的地は親ロシアのベラルーシなどだ。「ベラルーシに向かうことは死に向かうのと同じ。そんなバカな選択をする人は誰もいない」とワシチェンコさん。西へのルートはなく、街を逃れる市民はキエフを目指すしかない。その「唯一の手段」となっているのは、市民がボランティアで運行するマイクロバスだ。ロシア軍に見つからないよう、道のない山や草むらを選んで走り、通常なら２時間で着く距離が半日程度かかるという。
　ワシチェンコさんも、母ナディアさん（６０）を避難させるため、近くキエフ近郊の親族宅に向かう。「キエフも危険だが、ここよりはまだ安全」。母を送り届けた後、食料などを買い込み、チェルニヒウの住民らに届けるつもりだ＞(以上「読売新聞」より引用)

　ロシアの侵略に対して、多くのウクライナ国民が銃を手にして戦争に参加している。国家の独立を守る、とはこういうことだ。日本は島国のため海岸線が長く、国土のすべてを自衛隊だけに任せていては到底人数が足りない。

　各地で自警団が国境線たる海岸線を見張ることが必要だろう。国家と国民を守るのは最終的には国民ではないか。国民が銃を手にして国土防衛に立ち上がる気概を常に持つことが必要だ。

　憲法第九条があろうがなかろうが、「侵略者」は必ず攻めてくる。そのことはウクライナが証明した。日本も固有の国土を複数の国によって実効支配されている。隣国鶏友好関係もまず正すべき領土問題を処理してから行うべきだ。

　領土問題を曖昧にしたまま、いかに経済支援したり友好交流を行おうと、すべては無駄だったことに日本国民と日本政府は気付くべきだ。この期に及んでもロシアに対する経済制裁を渋ったり、安保理の改革に反対する中国など、日本の「自由・民主主義、基本的人権の尊重」といった価値観と決して相容れるものではない。中共政府の中国に幾ら支援しようと、経済協力しようと、結局は彼の国の軍拡に協力したに過ぎなかったではないか。

　安倍氏は核の共有に言及しているが、決して核兵器の使用を全人類は許してはならないし、核による軍事力強化も図るべきではない。むしろ国民一人一人が国土防衛の気概を持つことがいかに必要かを教育で教えるべきだ。

　そして他国を侵略してはならないし、日本は海岸線を越えて、国境線の変更を企ててはならない、としっかりと義務教育で教え込むことだ。しかし国土防衛は基本的に国民一人一人が担うことだということを教えなければならない。