目を覚ませ、ロシア人よ。

<ロシアが侵攻するウクライナのダニロフ国家安全保障国防会議書記は26日、「前線の状況は安定しており、キエフ近郊で反撃を開始した」と表明した。ロシア軍は25日に「東部の解放に集中する」考えを表明したが、ウクライナ側の激しい抵抗に直面したロシア軍が、戦略の変更を余儀なくされた可能性がある。 

 ウクライナ国家安全保障国防会議はネット交流サービス(SNS)で、ダニロフ書記の「ロシア軍が電撃的にウクライナを制圧する作戦は失敗した」との見解を発表した。 
 また、ポーランドを訪問中のバイデン米大統領は26日、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官と共に首都ワルシャワでウクライナのクレバ外相、レズニコフ国防相と会談。米ホワイトハウスによると、ウクライナの領土防衛のためのさらなる支援について話し合ったという。 
 また、ロイター通信によると会談後クレバ氏は「米国から防衛協力を発展させる約束を得た」と述べた。会談では人道危機が続く南東部マリウポリの状況についても議論したという。 
 一方、ロシア軍参謀本部のルツコイ作戦総司令部長は25日の記者会見で「作戦の第1段階の任務は総じて達成された」と述べ、親露派武装勢力が一部を実効支配する東部ドネツク、ルガンスク両州の「解放に集中することが可能になった」との考えを示した。 
 ウクライナへの「特別軍事作戦」の目標は東部2州の「住民への支援」で、ウクライナ全土を攻撃したのは、ウクライナ軍が東部の前線に「恒常的に補給する」のを防ぐためだったと説明した。 
 さらに、ウクライナ軍の死者がこの1カ月で1万4000人以上に上ったとして「ウクライナ軍の戦闘力は著しく減少した」と主張し、今後、東部に戦力を集中させる可能性に言及した。ただし、キエフや北東部ハリコフなど露軍が包囲を狙う大都市への本格侵攻について「可能性は排除しない」と含みも持たせた。 
 米国防総省高官も25日、記者団に対し、露軍がドネツク、ルガンスク両州の制圧を優先しているとの見方を示し、キエフでは「積極的に進撃する兆候はない」と説明した。 
 ただ、キエフや北部チェルニヒウなどで遠距離からの攻撃や空爆が続いているとして、「戦略目標を変更したかどうかはまだ分からない」とも述べた。
 米CNNテレビは、ロシア軍がジョージアの親露派支配地域に駐留させている部隊を援軍として送る動きを見せているという米国防総省高官の見解を伝えた>(以上「毎日新聞」より引用)



 ロシアのウクライナ侵略戦争は大敗を期した。誰がどう見てもロシアの大敗だ。ウクライナが自制して「防衛戦争」に終始しているから、ロシア国内は平穏だ。ウクライナが全面戦争に舵を切り替えて、短・中距離ミサイルをロシア領内へ打ち込めばどうなる。例えばモスクワにミサイルを1500発も打ち込めば、ロシア国内は平穏ではなくなるだろう。
 ロシアは相手が自領内へ攻め込まない、と当初から見縊っているが、戦争では何が起きるか判らない。「第一段階」は勝利した、と旧・日本軍のように「敗退」を「転進」と呼び変えるようでは駄目だ。プーチン氏は潔く負けを認めて兵を退き、首を洗って待つが良い。

 ジョージアに駐留しているロシア兵をウクライナ戦線に投入する腹積もりのようだが、重石が取れればジョージアの反ロ勢力が力を盛り返さないとも限らない。軍事力で抑えつけ、抑えつけられた者たちが「自制」しているからジョージアは社会秩序を保っている。「自制」している者たちが、いつまでも「自制」して独裁者のシモベでいると考える方がどうかしている。
 それはチェチェンでも同じではないか。軍事力で抑えつけた地域住民がいつまでも抑えつけられたまま頭をもたげないと考える方がどうかしている。また、それはウクライナでも同じだ。プーチン氏の慢心からウクライナ侵略戦争は大敗を期したが、たとえ用意周到に攻め込んでウクライナ全土を制圧しようと、制圧により抑えつけられた者たちは決して服従せず、いつかはウクライナ人のためのウクライナを取り戻す。

 世界史を見るが良い。一大帝国を築いてもいつかは瓦解して、民族ごとに国を形成している。ローマ帝国然り、元然り、オスマントルコ然り、そしてソ連然りではないか。プーチン氏が大ロシアを夢見たとしたら、歴史に学ばない愚か者だ。
 プーチン氏により隣国に自国民を大量に入植させて、その地を奪い取る、というロシア的手法が馬脚を現した。クリミア半島も東部二州も、そうした手法でウクライナから奪ったとしても、それは一時的なものでしかない。永遠にロシアの版図にすることなど出来はしない。クリミア半島がロシアのものである限り、ウクライナは決してロシアと交誼を結ぼうとはしないだろう。

 ロシア人はウクライナ人の地を蚕食して自国領土が増えて何か得をするのか。既に世界随一の版図を有しているではないか。その上、何を望むというのだろうか。反対に領土的に小さな国でも、国民が幸福に暮らしている国は世界にゴマンとある。
 領土拡張のために国民が何千人何万人と戦死して、その結果として僅かな領土を手に入れたとして、ロシアに国民にとって何になるというのか。プーチン氏は「敵」が攻めてくる、からウクライナが「緩衝地帯」として中立であるべきだ、と主張しているが、その言葉はウクライナをバカにしてはいないか。ウクライナはロシアのクッションか。

 プーチン氏の云う「敵」とは具体的に何処だ。NATOが敵だというのなら見当違いも甚だしい。NATOはロシアが軍事力で隣国に攻め込み、強引に親ロ「傀儡」政権を樹立するから用心しているだけではないか。
 ロシアが他国にまで干渉すること自体が烏滸がましい。「民族自決」は国連で、つまりロシアも含めた「戦勝国」で決めた国家原則ではないのか。各民族が自分たちの国に関して冠を戴こうが民主主義体制にしようが、自由ではないか。ロシアがとやかく干渉する方がどうかしている。

 プーチン氏が第二段階があり、対ウ侵略戦争を継続する、というのなら先進自由主義諸国は一致団結してウクライナを支援し続けなければならない。つまり対ロ経済制裁は一段と強くして、継戦能力をロシアから奪わなければならない。そのためにロシア国民が窮乏生活に陥ろうと、それはプーチン氏を支持する代価だ。
 ウクライナの地で自分たちの国の軍隊が何をしてるか、ロシア国民は目を見開いて知るべきだ。自分たちが支持する独裁者が世界を核兵器で脅していることにロシア国民は怒るべきだ。なぜならプーチン氏が核兵器を使用すれば第三次世界大戦となり、それこそ地球滅亡の「大惨事」だ。すべてのロシア人も地球上から消え去ることになる。そんな愚かな独裁者をあなたたちは支持している。目を覚ませ、ロシア人よ。

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