「このキチガイ」め。

<ロシア軍のウクライナ侵攻が進むなか、軍事行動とサイバー攻撃、偽情報の流布などを含めた「ハイブリッド戦」が警戒されている。ロシアが2014年のウクライナ南部クリミア半島併合でも展開したものだ。英BBCも「SNSで誤情報与える動画や画像が多数拡散」と伝えた。国防ジャーナリストの小笠原理恵氏が分析した。

 ロシア国防省は侵攻初日の24日、「ウクライナの軍事インフラ、防空システム、軍用空港、空軍は、高精度兵器で無力化された」という声明を出した。ウクライナが完全に制圧されつつある印象を持つ人も多い。
 しかし、ロシアの「ハイブリッド戦」は狡猾だ。クリミア併合でも、ロシア軍が軍事拠点や空港を制圧すると同時に、サイバー攻撃で偽情報を発信して世論を誘導し、住民投票でウクライナから独立させた。
 こうした情報操作による戦闘方法を「認知領域戦(コグニティブ・ウォーフェア)」という。今回も侵攻直後から、西側諸国には「ロシア軍の優勢情報」であふれている。意図して流された可能性は否めない。制空権を掌握したとするロシア国防軍声明を全面的に信じるにはまだ早い。
 
制空権掌握を示す動画は、SNSに多数投稿されている。
 例えば、ロシア軍が1980年代に実用化した戦闘機「Su25(フロッグフット)」が、ドニエプル川付近を飛行する画像とされる投稿があった。ウクライナ軍も、旧ソ連由来の同型機を保持しており、どちらのものか正確に判断できない。
 仮に、ロシア軍がSu25のような古い戦闘機を首都キエフ近くで飛行できるとすれば、ウクライナ軍の抵抗がほぼ無視できる程度という証明となる。SNS投稿のすべてを信頼するのは危険だ。
 ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、同国北部のチェルノブイリ原発が、ロシア軍部隊に制圧されたと発言した。米ホワイトハウスの報道官は、ロシア軍が職員を人質にとっているとの情報を明らかにした。
 チェルノブイリ原発はソ連時代の1986年に爆発事故を起こした。同原発には複数の放射性廃棄物処理施設があり、今も廃炉処理中だ。万が一の事態があれば、再び欧州全土に放射線汚染が広がるリスクが懸念される。世界中の人々に想定外の恐怖が広がる。
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は国営通信社ウクルインフォルムで、南部の厳しい戦闘状況を認めながら、「しかし、そこはそれを抑える者がいる」と報告した。
 ロシアの情報戦を絡めた「武力による現状変更」に、国際社会は怯むことなく凛として対抗しなくてはならない>(以上「夕刊フジ」より引用)



 引用記事は「ウクライナ侵攻、ロシア優勢報道は意図的誘導も SNSやニセ動画で〝認知戦」と題する小笠原理恵氏(国防ジャーナリスト)がロシアのウクライナ侵略を分析したものだ。いろいろと示唆に富んでいるが、現在(2月28日日本時間の朝)でもロシア軍はウクライナを制圧できていない。
 その要因は何だろうか。プーチン氏は侵略戦争は早くて二日、時間がかかっても三日程度で片付くだろうと踏んでいたフシがある。そう断言する理由はロシア軍兵士が携行している食料が三日ほどもないことから容易に推測できるからだ。

 テレビなどでは「ロシア軍の進行速度が落ちている」との報道をしているが、進軍速度が落ちているのではなく、進軍が阻止されて停滞もしくは押し返されているのだろう。ベラルーシ国境からキエフまで100㎞ほどでしかない。時速60㎞の戦車で駆け抜ければ二時間もあれば充分だ。しかしロシア ウクライナに軍事侵攻は25日午前2時に始まり、未だに片付いていない。
 未確認情報(マスメディアが報じていない情報はすべて未確認情報となるが、SNSなどで現地から送られてくる映像の方がよほど確かだ)だが、ロシア軍戦車の多くはガス欠となったり故障して路上に止まっているという。兵士が戦車から下りて修理している、というから驚く。そんなポンコツ戦車でロシア兵はウクライナに進軍したのだ。

 記事にある通り、ロシア空軍は歴史博物館入りしていてもおかしくない時代物の戦闘機を動員しているようだ。だからEU諸国が提供した短距離地代空ミサイルでウクライナ軍により撃墜されている。
 ロシア兵はスーパーに押し入って食料品を略奪しているという。これでは武装強盗団と何ら変わらない。苛立ったプーチン氏はウクライナ軍にクーデターを唆しているというが、心配すべきは自身がテロによって殺害されることではないか。

 プーチン氏は「国家を守るため」にウクライナに軍事侵攻しと言明しているが、そうした西側諸国がロシアに攻め込もうとした前兆も事実も何もない。プーチン氏は幻想の世界に生きているようだ。いわば夢遊病者だが、その病人が核戦略部隊を前線へ移動させる、と決定したのは人類への脅威だ。
 言葉狩りされ、日本では使用できない言葉となっているが、敢えてプーチン氏に捧げる「このキチガイ」め、と。「このキチガイ」こそが人類の厄災だ。自由主義諸国との交易で得た富は、本来なら国民に社会保障などで還元されるべきものだが、「このキチガイ」は自身の懐に22兆円も溜め込み、軍拡に注ぎ込んだ。先進自由主義諸国は「冷戦」後のロシアを温かく迎え入れて仲間として接してきた。その結果が「これ」だ。

 バイデン氏はロシアにウクライナ侵略を思い止まるように、とその兆候を証明する「情報」を中共政府に示して、中共政府からプーチン氏に説得して欲しいと願い出たそうだ。こんな愚かな米国大統領を初めて見た。習近平氏はバイデン氏の申し出を聞いてせせら笑ったことだろう。「米国、恐れるに足らず」と。
 中共政府とプーチン氏は仲間ではないか。中共政府とロシアのプーチン氏と何処が異なるというのか。バイデン氏は正常な判断能力すら喪失しているようだ。厄災は米国内にもいる。

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