日本パラリンピック選手団はこの期に及んでも北京五輪に参加するのか。

<北京パラリンピックは3月4日の開幕まで23日であと9日。雪と氷の熱戦が繰り広げられたオリンピック(五輪)が20日に幕を閉じ、障がい者スポーツの冬の祭典へ準備が本格化する。日本選手団は過去最多となる18個のメダルを獲得した五輪での躍進を追い風に、パラリンピックでも活躍が期待される。

 日本代表にはアルペンスキー、スキー距離、バイアスロン、スノーボードの4競技で29人が決まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で通常は1年前にあるはずのテスト大会が行われず、試合会場や雪質などの情報は乏しい。ぶっつけ本番で臨むことになり、河合純一団長は「チーム力と対応力が問われる大会になる」と展望する。
 日本パラリンピック委員会(JPC)は今大会、メダル目標を掲げていないが、平昌(ピョンチャン)大会は金3を含むメダル10個で世界9位だった。日本代表は24日に東京都内で結団式を行い、第1陣が25日に現地入りする予定>(以上「日刊スポーツ」より引用)



 平和ボケ日本を象徴するかのような光景だ。ウクライナで大量虐殺・侵略戦争が始まっているのに、日本ではパラリンピック出場選手の結団式が行われている。世界の平和を目指す「五輪スポーツ大会」ではないのか。
 その平和が一方的に破壊され、ロシアによるウクライナ侵攻が行われているにも拘らず、日本ではパラリンピック出場の準備に余念がないという。こんなことが許されるだろうか。

 それともウクライナは日本から遠く離れた国だから、ウクライナ人がどうなろうと知ったことではないというのか。ドーピィング違反でロシアは国家として出場出来ないが、選手個人なら出場しても良い、という屁理屈がパラリンピックでも罷り通るのだろうか。
 IOCはこの期に及んで、何もコメントを表明しないのは何故だろうか。それとも世界平和のための五輪、とは単なるスローガンで、カネ勘定が最優先される団体だという本性を現したのだろうか。なぜ北京五輪パラリンピック開催を中止する、と宣言しないのだろうか。

 パラリンピック出場選手には酷かも知れないが、ロシア軍が大挙してウクライナに侵攻した現在、スポーツ大会にウツツを抜かしている場合ではないだろう。直ちにJOCは参加取りやめを表明し、その責任は世界の平和を破ったロシアにあるとコメントすべきだ。
 スポーツに政治を持ち込んではならない、と発言している国が、最もスポーツに肩入れしている現実にこそ、IOCは批判すべきではないか。その国とはいわずと知れているだろう。五輪そのものも、ここらで一旦原点に帰って見直してはどうだろうか。

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