プーチン氏は世界の疫病神だ。

<ドイツ・ミュンヘンを訪問中の林芳正外相は19日昼(日本時間同日夜)、ウクライナ情勢をめぐる先進7カ国(G7)の緊急外相会合に出席した後、オンラインで記者団の取材に応じ、「仮にウクライナに対する侵略があれば、ロシアへの制裁を含む甚大なコストを招くことを確認した」と述べた。

 日本の対応については「制裁を科すことも含め、実際の状況に応じて適切に対応していきたい」と語った。林氏は会合について「ロシアの軍増強に重大な懸念を共有し、ロシアに対し、自ら発表した軍の撤収を実際に行うことを含め、緊張緩和に取り組むよう求めることで一致した」と説明した。会合で「ウクライナ情勢は力による一方的な現状変更を認めないという国際社会の根本的な原則にかかわる問題で、欧州の安全保障の問題にとどまるものではない」と発言したことも明かした。 会合でG7外相は、ウクライナの主権と領土の一体性への支持を再確認。ウクライナの経済面、金融面での安定などを支援する重要性や、民主主義を強化するためのウクライナの努力への支持も再確認した。 会合の途中ではウクライナのクレバ外相も参加し、ウクライナの状況について説明したという>(以上「産経新聞」より引用)



 林氏はロシアがウクライナ侵攻という暴挙に出た場合、日本政府が取る対ロ制裁を具体的にロシア政府に提示しなければならない。経済制裁として最もロシアに打撃を与えるのはロシア原油の輸入停止措置だろう。
 日本は輸入原油の一割ほどをロシアから輸入している。それを停止すれば、原油価格の変動によるが金額にして約8,000億円から1兆円ほどの損失をロシアにもたらす。しかしロシア原油の輸入を停止するには、それを補う輸入量をロシア以外から確保しなければならない。当然ながら中東の産油国に頼れば、中東原油が高騰するのは明らかだ。

 米国が自由主義先進諸国のリーダーとして対ロ経済制裁を要請したのなら、米国政府が原油増産に踏み切って、日本の対ロ原油停止に見合う原油輸出を名本に対して保証すべきではないか。
 いうまでもなく米国は世界最大の原油産出国だ。ただバイデン氏が大統領になってシェールオイルの新規掘削を禁じてしまった。それにより米国の原油産出量はジリ貧になると予測されている。日本に振り向ける原油などないのが現状ではないか。

 ロシアがウクライナに軍事侵攻して最も喜んでいるのは中国だろう。これまでは台湾進攻を宣言していることから、先進自由主義諸国は対中警戒を強くしていたが、中国以上に警戒すべき国が登場したことにより、対中国警戒網が薄れることになる、と期待しているはずだ。
 中国はウクライナから空母建造ノウハウを手に入れた。ロシア製ジェット戦闘機に搭載するジェットエンジン製造ノウハウもウクライナから手に入れてきた。しかし、もう用済みとばかりにウクライナの危機に中国は敢えて首を突っ込もうとはしていない。実に冷淡な態度に終始している。いや、むしろロシアから天然ガスを従来の10倍も購入する約束までして、ロシアを支援している。ただロシアが先進自由主義諸国から経済制裁を受けて没落すれば、ロシアに奪われたカザフスタンに対する影響力を強めることが出来ると、ほくそ笑んでいるだろう。まさにウクライナとロシアの戦いの「漁夫の利」は中国にある。

 プーチン氏はこんな簡単明瞭な国際関係すら分からないほど、ウクライナ東部部州の蚕食に目が眩んでいるのだろうか。実に愚かな独裁者だ。ロシアにとってだけでなく、世界にとって害悪だけをもたらす疫病神でしかない。

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