ロシアがウクライナ侵攻し、国連が有効な手立てが出来ないなら、「戦勝国クラブ」以外の国々は真剣に新しい国際組織を検討すべきだ。

<英政府は29日、ウクライナに対するロシアの軍事的脅威の高まりを受け、北大西洋条約機構(NATO)に軍部隊を追加派遣する方針を明らかにした。東欧を中心に派遣する見通しだ。
 首相官邸の発表によると、英政府はNATOに「可能な限り最大の申し出」をすることを検討しており、部隊規模などを近く最終決定する。戦闘機、軍艦、軍事専門家の派遣が見込まれるという。
 ジョンソン首相は声明で、「陸海空でNATO同盟国を支援できるように、来週、欧州全土に展開する準備を軍に指示した」と述べた。部隊派遣は、ロシアに「明確なメッセージ」を送るためだとし、「プーチン露大統領が流血と破壊の道を選ぶなら、それはヨーロッパにとって悲劇になるだろう。ウクライナは、自分たちの未来を選択するために自由でなければならない」と指摘した。
 英軍は現在、エストニアに900人以上、ポーランドに約150人の部隊を派遣している>(以上「読売新聞」より引用)



 ウクライナ軍事侵攻を掲げて隣国に圧力を掛けるプーチン氏の思いを通してはならない。欧州諸国はロシア軍のウクライナ侵攻を阻止すべく、全力で立ち向かうべきだ。そうすることによって、独裁者が武力で他国を切り従えるなどという前世紀的手法で領土拡大を図るのは、かえって世界の顰蹙を買う愚行だと知らせる必要がある。
 いや、顰蹙だけであってはならない。ロシア軍がウクライナに侵攻したなら、プーチン氏とロシア国民は世界各国からしっかりとした批判と経済制裁を甘受すべきだ。隣国で平和に暮らしている隣国人の平穏な日々を破壊する権利などロシアにはない。

 いつまで、このような蛮行を繰り返せば、世界に平和が訪れるのだろうか。それぞりの国民は1㎡でも広い国土を欲して、血みどろの殺し合いを演じて「見合う」とでも考えているのだろうか。
 そうではないだろう。誰しも死にたくはないし、他人を殺したくはない。国土がたとえ倍になったとしても、それで国民が裕福になったとしても、その他人の土地を占領して手に入れた「裕福」とは何だろうか。

 先の二度にわたる大戦で人類は何を学んだのだろうか。悲惨な大量虐殺の果てに、敗戦国及び「戦勝国クラブ」の面々は何を手に入れたというのだろうか。
 万が一にも、ロシア軍がウクライナに侵攻したなら、自由主義諸国は一致団結してロシアの野望を挫くべきだ。断じてウクライナの占領を容認してはならない。そして国連がロシア制裁を「常任理事国条項」を盾に決議しないなら、「戦勝国」以外の国々は真剣に国連脱退を検討すべきだ。

 世界秩序を「軍事力による国境変更」を平然と行う国が「常任理事国」の一角を占め、ジェノサイドを実行する国家が「常任理事国」として大きな顔をしているような組織などクソ喰らえだ。そんな国際組織に一体いかなる存在意義があるというのだろうか。
 社会主義、共産主義、イスラム原理主義、あるいは自由民主主義等々と国家がいかなる「意匠」を纏おうと結構だが、他国に侵略して世界平和に楯突く権利など、どの国にもない。「民族自決」を否定する国家は前世紀の遺物たる帝国主義国家でしかない。ロシアも中国も例外ではない。

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