独裁者の戦争を国民は支持するのか。

<ウクライナ情勢が緊迫化する中、英外務省は22日、ロシアがウクライナ政府に親露派の指導者を就任させようとしているとの情報を得たと発表した。親欧米派のゼレンスキー現政権に代わり、ムラエフ元ウクライナ最高会議(議会)議員を首班とする新政権が検討されているという。機密情報の発表は異例とみられている。

 英外務省は「ロシア政府は、ウクライナの侵攻と占領を検討している」と強調した。
 英紙インディペンデントなどによると、ムラエフ氏は2014年のロシアによるクリミア併合を支持したという。
 また、英外務省は22日、ロシアの情報機関とつながりがあるとして他にウクライナの元首相ら4人の名前を挙げた。このうちの一部がウクライナへの侵攻計画に関与するロシアの諜報員と接触しているとの見解を示した。
 トラス英外相は同日の声明で「ウクライナの政権転覆を狙うロシアの活動が明るみに出た」と指摘。「いかなるロシア軍による侵攻も重大な戦略的過ちであり深刻な犠牲を伴う」と警告した。
 英紙ガーディアンなどによると、ムラエフ氏は英外務省の発表に対し、「とても論理的だとは言えない」などと反論した>(以上「産経新聞」より引用)



 ロシアは本気でウクライナ侵攻を策しているという。ウクライナ国境に12万人のロシア軍を配備していたが、さらに18万人を増派したという。戦車のみならず医療車までも送り込んだそうだ。
 いよいよプーチン氏は常軌を逸したようだ。30万人もの大軍を動員するだけでも莫大な予算が必要だ。しかしプーチン氏は厳寒期のこの時に戦車で一気にウクライナ全土を占領する気だという。なぜ厳冬期なのか、それは地面が凍結していて塹壕が掘れないからだという。

 しかし現代戦なら様々なIT兵器を米国もウクライナに供与しているだろう。もちろん軍事顧問もいるに違いない。ロシアがウクライナに侵攻するならロシア軍侵攻部隊中枢に攻撃が直接加えられる事態も想定しなければならないだろう。
 以前の大軍が国境線を越えて地上戦を行って占領していく、という手法は現代戦では通用しないだろう。もちろん兵器による物理的破壊は侵略を勢いづかせるだろうが、それは侵略軍にも甚大な損害を被る覚悟が必要だろう。

 弾丸は前線からだけ飛んで来るのではない。遥か後方からでも、あるいは国外の他地域からでも飛来することをロシアは想定しなければならないだろう。
 ロシア国民はそうした事態に耐えられるのだろうか。劣悪な生活環境しか保証していない国家が他国を侵略することが誇らしいことなのだろうか。むしろ膨大な戦費に消費する国家予算を自分たちの社会保障に回せと要求するデモが起きるのではないだろうか。

 戦争は決して何も生産しない。多国領土を侵略し自国領としたところで、ロシア人に反発する大量の国民を増やすだけだ。国内秩序が安定するのではなく、かえって混乱を抱え込むだけだ。国境線を変更する、ということは容易ならざる事態を他国民に無理やり呑ませることだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。