感染症の基本対策は「検査と隔離」だ。

<国内の新型コロナウイルスの新規感染者は22日、全都道府県と空港検疫で初めて5万人を超えて5万4581人となり、5日連続で過去最多を更新した。東京都でも感染者が1万人を上回るなど30都府県で最多となった。自宅や病院、宿泊施設などでの療養者は25万人を超え、最多だった昨夏の第5波のピーク(約23万人)を上回った。

 22日の東京都の新規感染者は、前日より1528人増の1万1227人。直近1週間の平均新規感染者は7145人で、前週の3倍となった。病床使用率は34・3%で、重症者は前日から1人増の12人。死者は3人だった。
 この日の新規感染者は大阪府で7375人、愛知県で3457人、神奈川県で3408人、福岡県でも2833人に上った。
 感染拡大に伴い、療養者も急増している。厚生労働省によると、22日時点の全国の療養者は前日より3万5915人増えて25万5578人となり、これまで最多だった昨年8月30日の23万1772人を上回った。都道府県別では東京都が4万8039人と最多で、次いで大阪府3万7988人、神奈川県1万6936人など。

 東京や広島、沖縄など19都県では、事前に想定していた第6波の療養者数をすでに上回っている。広島県では想定の3091人に対し、1万1210人と4倍近くに上り、沖縄でも想定(6744人)の2倍近くの1万1096人が療養中だ。
 ただ、第6波で主流の変異株「オミクロン株」は無症状や軽症者が多く、病床使用率は広島県で34%(21日)、沖縄県で61%(22日)などとなっている。重症者は22日時点で424人と、昨年8月30日(2075人)の2割にとどまる。しかし、重症者は感染者の増加から少し遅れて増える傾向にあり、各自治体は病床の確保を急いでいる>(以上「読売新聞」より引用)



 ついに武漢肺炎の新規感染患者が一日当たり5万人を超えた。第五波を超える感染患者数だという。第五波の波が過ぎ去ってから無為無策の日々を送って、そして迎えた第六波の感染拡大に対して、やはり政府・厚労省は無為無策のままだ。
 なぜPCR 検査を面的に拡大実施しなかったのだろうか。なぜ第六波の感染拡大に対して、事前に病床拡大や医療従事者への大幅な待遇改善策を講じて、医療従事者の人手不足を解消しようとしなかったのだろうか。

 これほど急速な感染拡大は武漢肺炎が依然とは異なる「次元」に突入したと考えるべきではないだろうか。つまり感染経路を確認できる限定的な「人-人」感染から、インフルエンザのように感染経路を辿れない、一般的な感染症に移行しているのではないだろうか。
 その証拠が感染経路が判然としない新規感染患者が多数いることだ。彼らは恐らく満員電車やオフィスや工場などで、無症状の感染者から感染したと思われる。それほど感染患者が世間にウヨウヨいる段階に達しているのではないか。

 それなら第二類からインフルエンザと同じ第五類に移すべきではないかという議論が起きるが、それは早計に過ぎる。なぜなら武漢肺炎にはタミフルやリベンザといった特効薬がまだないからだ。医師は対症療法で重症化を防ぎ、その感に患者本人の恢復力で武漢肺炎ウィルスに打ち勝つのを見守るしかない。こうした段階で「医療放棄」というべき自宅療養を容認するのは無謀だ。
 すべての感染症の基本は「検査と隔離」だ。基本を忘れた議論に政治家は与するべきではない。愚直に原則を推し進める律義さが必要だ。いままさに政治家にその律義さが問われる事態に直面している。

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