「感染は止める。社会は止めない」の具体策があるのなら、直ちに示せ。
<東京都は14日、新たに4051人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。一日の感染者が4000人を超えるのは昨年8月27日以来。13日の3124人と比較して900人以上増加しており、急激な感染拡大となっている。
この日、感染者数の発表前に定例会見を行った小池氏は、「かつてないスピード。これまでは様相がかなり違うスピードで増加するオミクロン株。社会活動の基盤が大きく揺らぐ事態も危惧される」と警鐘を鳴らした。
また、新型コロナ対策のキーワードとして「感染は止める。社会は止めない」という言葉を示し、「大谷の二刀流ではありませんが、ふたつとも行うというのは至極大変なことです。お一人お一人今できることをやり遂げていただく。ご自身や大切な人、社会を守る。強敵オミクロンに対して皆でうち勝って行きたい」と呼びかけた>(以上「スホーツ報知」より引用)
記事によると小池知事は「感染は止める。社会は止めない。大谷の二刀流で…」と発言したようだ。「人-人」感染の防止策に「感染は止める。社会は止めない」という妙案などない。感染を止めるためには人流を抑制するしかなく、多かれ少なかれ社会活動を止めることになる。
この日、感染者数の発表前に定例会見を行った小池氏は、「かつてないスピード。これまでは様相がかなり違うスピードで増加するオミクロン株。社会活動の基盤が大きく揺らぐ事態も危惧される」と警鐘を鳴らした。
また、新型コロナ対策のキーワードとして「感染は止める。社会は止めない」という言葉を示し、「大谷の二刀流ではありませんが、ふたつとも行うというのは至極大変なことです。お一人お一人今できることをやり遂げていただく。ご自身や大切な人、社会を守る。強敵オミクロンに対して皆でうち勝って行きたい」と呼びかけた>(以上「スホーツ報知」より引用)
多くの企業経営者はせっかく習慣化した「テレ・ワーク」を廃止して、都心のオフィスへ通勤する勤務体制に戻してしまった。なぜ「テレ・ワーク」を定着化させなかったのだろうか。「感染は止める。社会は止めない」のための最善策は「テレ・ワーク」だが。
果たして企業内感染が報告されだした。元々企業内感染はあったはずだ。狭いオフィスで長時間過ごすのだから、感染しないはずがない。私は武漢肺炎が蔓延した当初から通勤電車やオフィスでの感染を警告してきた。しかし報道で「感染経路」に企業内感染は一向に出て来なかった。
しかし「テレ・ワーク」を経験した今になって、企業内感染患者数が明らかにされだした。環境が整ったから発表されだしたのか、と疑わざるを得ない。いわばマスメディアも一緒にになって国民に「報せない報道の自由」を発揮していたのだろうか。しかし今になって企業内感染を発表して、椅子善の報道姿勢を問われるほど、記者諸氏は構想力のない愚かな連中の集まりなのだろうか。
小池知事は「大谷の二刀流ではありませんが、ふたつとも行うというのは至極大変なことです。お一人お一人今できることをやり遂げていただく。ご自身や大切な人、社会を守る。強敵オミクロンに対して皆でうち勝って行きたい」と呼びかけたそうだが、呼びかけの中身は何もない。「さあ、ガンバロー」と叫んだだけだ。
都民・国民は何をどうすれば良いのか。それに対して都や政府は何をするのか。一日で一万人の新規感染患者数が二万人に増える爆発的な感染拡大を前に「さあ、ガンバロー」では話にならない。具体策を都や政府は示すべきだ。
政治家諸氏は「さあ、ガンバロー」と気勢を上げるだけで無能・無策ぶりを発揮し、国民は自粛生活に耐えるだけの繰り返ししかないのか。「GO TO トラベル」をいつから始めるか検討しよう、と云っていたバカな政治家は何処へ行った。なぜ感染が小康状態の間に第六波に備えた対策を講じなかったのか。
年末・年始の国民移動はすべきでない、と私は警告した。しかし岸田氏は「私は広島へ帰らないけ」と個人的な感想を漏らしただけだった。なぜ飛行機や新幹線を止めるなどの強硬措置を取らなかったのか。それによる経済損失とこれまでの感染爆発と、これからさらに増える感染患者による経済損失とどっちが大きいか、数字を上げるまでもなく一目瞭然ではないか。目先の利益に目が眩んで、長期的な視野を持たない政治家諸氏の無能・無策ぶりには呆れ果てる。それと企業経営者も国家と国民のために企業が存在することを忘れてはならない。企業は経営者個人のためにあるのではない。