常任理事国が自ら「国連憲章」を蔑ろにする国連に存在意義はあるのか。
<ロシアのプーチン大統領は28日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、北大西洋条約機構(NATO)の不拡大を含むロシアの要求に対する米国やNATOの回答について、ロシアの安全保障上の懸念を考慮していないと不満を示した。
プーチン氏は「注意深く検討した上で、今後の行動を決める」とも伝えた。26日の回答後、プーチン氏の発言が明らかになるのは初めて。米国などは回答でNATO不拡大要求を拒否する考えを伝えていた。
プーチン氏は「他国を犠牲にして自国の安全保障を強化してはならない」という原則に関して「重要な問題が無視されている」と主張した。
AFP通信によれば、仏ロ首脳会談は1時間以上に及んだ。マクロン氏は、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の停戦を定めた「ミンスク合意」を、仏ロとウクライナ、ドイツの4カ国の枠組みで実行し、緊張緩和の糸口を探りたい意向を示したという>(以上「時事通信」より引用)
プーチン氏は「注意深く検討した上で、今後の行動を決める」とも伝えた。26日の回答後、プーチン氏の発言が明らかになるのは初めて。米国などは回答でNATO不拡大要求を拒否する考えを伝えていた。
プーチン氏は「他国を犠牲にして自国の安全保障を強化してはならない」という原則に関して「重要な問題が無視されている」と主張した。
AFP通信によれば、仏ロ首脳会談は1時間以上に及んだ。マクロン氏は、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の停戦を定めた「ミンスク合意」を、仏ロとウクライナ、ドイツの4カ国の枠組みで実行し、緊張緩和の糸口を探りたい意向を示したという>(以上「時事通信」より引用)
ウクライナがNATOに加盟しようがどうしようが、それは主権国家・ウクライナの自由だ。ロシアから指図され干渉される謂れはない。それを干渉し指図するどころか、領事に侵攻までし、クリミア半島を奪っているロシアに敵対するのは当然ではないか。
プーチン氏はフランスのマクロン大統領と電話会談し、「ロシアの安全保障上の懸念を考慮し」「注意深く検討した上で、今後の行動を決める」とも伝えたという。だからウクライナは自近防衛のためにNATOに参加せざるを得ない。ウクライナをNATOへと近づけているのはプーチン氏だということが解らないのだろうか。
記事に「プーチン氏は「他国を犠牲にして自国の安全保障を強化してはならない」という原則に関して「重要な問題が無視されている」と主張した」という。コイツは何を云っているのだろうか。
他国を犠牲にして自国の安全保障を強化しているのはロシアではないか。そうしたはならない、というのならプーチン氏は速やかにウクライナ国境から軍を引き上げて、近隣諸国と友好関係の構築に全力を注ぐべきだ。武力で脅して隣国を切り従える、という発想は前回の世界大戦で終焉した帝国主義ではないか。
この際、西側諸国は毅然としてロシアの要求をすべて拒絶し、ロシア軍がウクライナへ侵攻したなら制裁すべきプーチン氏個人の資産を公表すべきだ。米国防長官は「米軍は配備していない、そうした用意があると表明しただけだ」などと腑抜けた談話を発表すべきではない。プーチン氏の我儘を許せば、先進自由主義諸国は米国を見限るだろう。
ウクライナの明日は台湾の明日でもある。国連の常任理事国が雁首を並べて協議しても、ロシアを窘められないのなら常任理事国以外の世界諸国は国連に加盟している意味がない。「戦勝国クラブ」の国連は「戦勝国=常任理事国」だけで勝手に「プロレスごっこ」を続ければ良い。
常任理事国以外の世界諸国は無能・無策な国連にウンザリだ。常任理事国が「演出」する切れ目なき戦争に飽き飽きしている。常任理事国が「常任理事」という特権に胡坐をかき、世界を我が物顔に振り回すのなら、常任理事国以外の世界各国が常任理事国抜きの国際機関を設立すべきだ。
世界平和にとって常任理事国五ヶ国は無用の長物だ。現に常任理事国の一つが国連決議「民族自主権」を無視してクリミア半島を軍事併合しウクライナに侵攻しようとしているし、中共政府の中国に到ってはチベットを侵略しウィグル人の地を蹂躙してウィグル族をジェノサイドしているではないか。それが国連常任理事国の所業だ。こんな常任理事国が支配する国連に存在意義があるというのか。