北京五輪の中止を。

<中国は河南省安陽市で新型コロナウイルスのオミクロン変異株に2人が感染したことを受け、市内のロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。感染力が強いとされるオミクロン株が広がり始める中でも、コロナを一切容認しない姿勢に変わりがないことを示した。

  人口500万人を抱える安陽市当局は住民に対し、自宅から出ないよう求めたほか、全ての自動車の使用を禁じた。地元衛生当局によると、11日午前にさらに58件の新規感染が明らかになったが、オミクロン株かどうかには言及しなかった。
 中国ではデルタ株の感染拡大局面が長引いており、河南省や天津市で確認されたオミクロン感染は、既にデルタ株対応を余儀なくされている当局にとって難題となっている。河南省と天津は北京冬季五輪のスキー競技会場などがある河北省にも隣接している。
  安陽市の全企業はコロナリスクが完全に解消するまで、不可欠な活動を除いて業務を一時停止するよう義務付けられた。
 中国本土ではデルタ株感染が広がった陝西省西安市でも、先月下旬からロックダウンが実施されている。また、天津市の西青区でも部分的な封鎖が始まった>(以上「Bloomberg」より引用)



 中国の武漢肺炎の蔓延状況がなかなか判然としない。しかし確実に感染拡大しているのだけは明らかなようだ。西安市のロックダウンに続いて、深圳の複数の都市でもロックダウンが起きているという。そして引用記事にある通り河南省安陽市でもロックダウンされている、という。いうまでもなく、河南省は北京冬季五輪のスキー競技会場がある河北省にも隣接している。
 天津市もロックダウンされているし、北京を取り囲むように武漢肺炎が感染拡大しているのは明らかだ。感染拡大している都市はそれだけではない、という確認されていない情報がネット上にも飛び交っている。当局は感染は数百人と小規模にとどまっている、と感染拡大を打ち消すのに躍起になっているが、オミクロン株が広まっているとしたら日本の米軍基地を感染源とする患者がたちまち全国規模へ広がりを見せていることから解るように、感染力の強さは以前の変異株とは比較にならない。

 あと半月余りと迫った北京五輪の開催は大丈夫なのだろうか。世界中からアスリートと関係者を中国内へ入国させて、中国でオミクロン株が感染爆発しないのか、心配になる。そしてアスリートたちがオミクロン株に感染して帰国し、それぞれの国内で感染拡大させないのか。
 命の方が五輪よりも重いのは改めて指摘するまでもない。武漢肺炎が収束していないため東京五輪にも、私は反対した。国民の健康や命よりも五輪が優先される、という風潮は危険だ。そもそも五輪は誰の為に開催されるのか。

 もちろん独裁者や政府のためではない。アスリートのためでもない。五輪は人類のために開催されるべきだ。最大多数の幸福のために五輪は存在する、べきものではないか。
 東京五輪の段階よりもオミクロン株の登場により北京五輪は厳しいものになっている。しかも中共政府の隠蔽体質のため、中国全土の感染状況が全くといって良いほど把握できていない。

 ここに中国近隣アジア諸国の武漢肺炎による100万人当たり死亡者数がある。それによるとモンゴル615人、ベトナム356人、キルギス433.9人、カザフ201.8人、ラオス50.2人なのに対して、中国は3.21人と圧倒的に少ない。不自然というよりも、作為そのものではないか、と疑われても仕方ない数字だ。
 中共政府の発表する経済統計数字も全くデタラメだが、国民の医療疾病に関する統計数字もデタラメだと批判するしかない。そんな中共政府が保証する「安全」な環境でアスリートたちは競技に集中できるだろうか。IOCは中国内の感染状況を直ちに調査して、北京五輪の中止を宣言すべきだ。

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