政治の主役は国民・有権者だ。

<元NHKで現在はフリーの膳場貴子アナウンサーが、キャスターを務める16日放送のTBS「報道特集」に出演。19日に公示、31日に投開票を迎える衆議院議員総選挙について「安倍・菅政治の責任から逃げないでほしい」と指摘した。 
 この日の同番組では、ツイッターの匿名アカウント「Dappi」に注目。これまで自民党政権を強く支持したり、野党を非難する投稿が頻繁に行われていた。しかし、立憲民主党の小西洋之参議院議員が自身に関するDappiの投稿が虚偽だとして名誉毀損(きそん)で提訴するために、プロバイダーに発信者情報の開示を請求。都内のウェブ制作会社が法人として回線の契約者だったことなどを報じた。 
 ネットと政治の関係において、フェイク情報が横行する状況に光を当てた特集を膳場キャスターは総括。「今回の総選挙は組閣から解散、投開票までがとにかく短い。これは問題だと言っていい。総理は『未来選択選挙』と位置づけているが、これまでの政権がやってきたこと、安倍・菅政治の責任から逃げないでほしいなと思います。有権者もそこはしっかりと見ていくべき」と語った。 
 さらに同番組に出演したジャーナリストの金平茂紀氏は「このテンポの速さは誰がこの予定表をつくっているのかを注意すべき。果たしてこれが有権者の利益に則したものなのか。過去の負の遺産が吹っ飛んでしまうようでは、国民の審判の意味がなくなってしまう」と話し「その意味では、メディアが有権者が浮き足立たないことが大事」と語った>(以上「ディリー」より引用)




 中国には五毛党(ごもうとう、英語: 50 Cent Party、拼音: wǔmáo dǎng)がいるという。それは中華人民共和国における中国共産党配下のインターネット世論誘導集団を指すネットスラングで、通常は一般人を装いインターネット上のコメント欄や電子掲示板などに、中国共産党政権に有利な書き込みをしているそうだ。
 それが正しいネット利用と言い難いのは言うまでもない。世論操作の一環として書き込みをするのは明らかなネットの不正利用だ。そうした不正利用が日本で行われるはずがない、と思っていたら「不正の輩」は日本にもいた。

 しかも法人組織で自民党から相当の「書き込み料金」を得て、「Dappi」なるツイッターの匿名アカウントを用いていたというから悪質だ。断っておくが、悪質なのは「Dappi」なるツイッターの匿名アカウントを用いた書き込みをした法人は勿論だが、依頼した自民党が悪の本質だ。
 ネットは自由空間ですが、その「自由」を良いことにして、世論操作を図るのは「悪行」といわざるをえません。自民党議員が個人として氏名を明らかにして書込みするのなら自由だが、外注依頼した企業に「Dappi」なるツイッターの匿名アカウントを用いて野党批判に書込みをしていたとは由々しき問題だ。

 五毛党の正式名称は網絡評論員(インターネットコメンテーター)であり、その名の由来は2005年ごろまでは書き込み1件当たり5毛(5角(=0.5元)を口語でこう呼ぶ)が支払われていたことからそう呼ばれた。Dappiはかなり好い加減な書き込みで、野党を攻撃していたようだ。それは名誉棄損に当たる。
 引用記事で「膳場キャスターは総括。「今回の総選挙は組閣から解散、投開票までがとにかく短い。これは問題だと言っていい。総理は『未来選択選挙』と位置づけているが、これまでの政権がやってきたこと、安倍・菅政治の責任から逃げないでほしいなと思います。有権者もそこはしっかりと見ていくべき」と語った」という。その指摘はまさに正鵠を得ている。

 そしてLITERAでDappiの胡散臭さの実態が詳しく報じられている。以下LITERAの記事を引用する。「Dappiを運営していたと見られる広告・ウェブ制作会社が、岸田文雄首相や甘利明幹事長が代表取締役を務めたある会社とも取引があったと、本日、日刊ゲンダイが報じた」。
「この会社は一応、民間企業の体裁をとってはいるが、その実態は「自民党のダミー会社」なのだ」。「日刊ゲンダイではこの問題の会社は「A社」と匿名になっているが、社名は「株式会社システム収納センター」という。所在地は自民党本部から徒歩で10分もかからない平河町のビルにあり、このビルには石原伸晃が会長を務める派閥「近未来政治研究所」(石原派)の事務所や、自民党の党友組織である「自由社会を守る国民会議」(自由国民会議)の事務局なども入居している」と続く。
 そして核心は「2019年の政治資金収支報告書では、自民党本部は「システム収納センター」に対し、「政治活動費」の「寄附・交付金(負担金)」として毎月月末に350万円前後を支出。2019年の1年間だけで合計4086万8682円も支払っている」と、Dappiと自民党の黒い結び付きが明らかになっている。

 つまり政党からカネを貰って匿名のDappiなるアカウントを使って野党議員高原のウソッパチの書込みを執拗に繰り返していたことになる。これが犯罪でなくて何だろうか。自民党とはこれほど姑息な政党だったのか。
 フリーの膳場貴子アナウンサーが「(自民党は)安倍・菅政治の責任から逃げないでほしい」と指摘したのは勇気ある発言ではないだろうか。最近では「物言えば唇寒し秋の風」病が蔓延しているマスメディア業界にあって、膳場氏の勇気は称賛に値する。国民は選挙に参加して、政界を浄化するために自らの一票を行使しようではないか。

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