箍の外れた官僚・公務員と政治家たち。

<東京都は29日、新型コロナウイルス感染者の計上ミスが4月から10月にかけてあり、実際よりも4065人少なく公表していたと発表した。このうち死者は9人。第5波のピークは8月13日に5773人だったが、今回の修正で135人多い5908人となった。感染者の累計は38万1610人となった。
 ミスは4月2日~10月2日に発生。患者の計上漏れと、同じ患者を二重計上していたケースがあった。これにより新たに公表されたのは計4512人で、二重計上で削除する患者が447人。
 月別で計上漏れが最も多かったのは8月。総数は全体の85%に当たる3815人に上り、1日平均では123人に達した。月内最多は11日の228人。
 漏れの原因は①保健所が感染者管理システム(ハーシス)で患者発生を都に届け出る際、システム上で確認ボタンを押さなければならないが、この手順を行っていなかった②都が、保健所から届け出された内容に不備があったとして計上を保留していた―としている。①が3分の2を占めていた。
 二重計上の患者は、今回の計上漏れを調査している中で判明した。
 都福祉保健局は「災害級の状態の中、保健所は患者対応を優先し、都も日々の対応で精いっぱいだった」と釈明。患者の対応については「発生届とは別なので、適切に行われていた」としている>(以上「東京新聞」より引用)



 武漢肺炎の感染患者数が間違っていた、との記事を読んで腹も立たない。官僚の仕事に対する信頼性は地に墜ちている。保健所が「統計ミス」で4065人少なく発表したのか、それとも政権に慮って少なく発表したのか判らないが、役人たちの仕事はその程度のものでしかないとの諦めもある。
 つい先日は年金機構の万人単位の支払いミスが報じられた。隠匿アホノマスクが露呈したのは一昨日のことだ。安倍自公政権下では現地サマワから報告した日報がなかったことになったし、近畿財務局の報告書が本庁の命により改竄させられたり、事実関係がなかったことにされたりと、官僚たちの仕事は改竄と隠蔽でしかないのかというほど呆れたものだった。

 そして時の首相が自分の後援会から800万円もの会費とホテル使用料との差額が支払われていても、本人は知らなかった、ということで無罪放免となり、検察審査会も「無罪放免を支持」し、支払いに携わった秘書が「起訴相当」とされるというシッポ切りが堂々と行われている。
 日本はいつから、こんな出鱈目な国になってしまったのだろうか。武漢肺炎感染患者数を抑えたければPCR検査をしなければ良い、と嘯く官僚がいたというから驚く。そのこともあってか、日本のPCR検査数は先進諸国の中ではケタ違いに少ない。
 そしてケタ違いに少ないPCR検査のまま、感染患者が減少したから、ということで自粛が全面解除になった。何の根拠があって感染患者数が増加し、何かの効果があって患者数が減少したのは明確な科学的根拠もないまま減少した事のみを根拠に緊急事態を解除した。科学的根拠に基づかない限り、いつか来た道を繰り返すのは明らかではないか。なぜPCR検査をこの機に拡大実施しようとしないのだろうか。

 記事によると「都福祉保健局は「災害級の状態の中、保健所は患者対応を優先し、都も日々の対応で精いっぱいだった」と釈明。患者の対応については「発生届とは別なので、適切に行われていた」としている」というが「対応が精一杯でミスが発生しても仕方ない」とは何事だろうか。
 担当職員が精一杯なら、なぜ他の部署から応援を集中しないのだろうか。そのために公務員は各部署を人事移動して各部署の仕事体験を積んでいるのではないか。臨機応変に応援人事ができないのなら、数年で各部署を移動するのを全廃してはどうだろうか。それこそ無駄ではないか。

 保険所の仕事に対するチェック体制はどうなっていたのだろうか。確認ボタンを押す者がミスればそのままの結果が自動的に出る、という体制では同じミスが出る可能性は残ったままということになる。
 担当者の上司は何のためにいるのか。管理・監督できない上司に存在意義はあるのか。感染症対策に保健所を核としたあり方は正しく機能したのか、一度根本から反省すべきではないか。厚労省医療技官のPCR検査拡大阻止に動いた判断も正しかったのか、検証する必要がありはしないだろうか。

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