逃げ得を許してはならない。
<速報です。
2001年、広島・福山市明王台の住宅で当時35歳の主婦が殺害された事件で、警察は、容疑者を逮捕しました。
警察は、容疑者のものとみられるスニーカーや、凶器とみられるナイフなどを公開して、情報を呼びかけていました。
発生から20年間にわたって未解決だった福山市・明王台の主婦殺害事件ですが、容疑者を逮捕したということです。県警は、このあと午後8時から記者会見をして、逮捕に至る経緯などについて説明することにしています。
【続報】
殺人の疑いで逮捕されたのは、 福山市西新涯町の無職 竹森幸三容疑者(67)です。 竹森容疑者は2001年、2月6日午後0時45分ごろ、福山市明王台5丁目で、被害者の腹部を果物ナイフで突き刺すなどして殺害した疑いがもたれています。 調べに対し「記憶にない」話しているということです>(以上「RCC」より引用)
かつては殺人罪は25年という公訴時効があったが、平成22年4月の刑法および刑事訴訟法の改正によって「人を死亡させた犯罪であって法定刑の上限が死刑であるもの」については公訴時効が廃止されている。
かつて迷宮入りとされていた事件もDNA鑑定技術が進み、犯人の特定に到るケースが出ている。引用した事件は20年前に起きたもので、物証としては血の付いた果物ナイフと現場に残されたスニーカーの足跡だけだっという。
ナイフなどで刺殺した場合に被害者は出血するが、その被害者の血によりナイフを持つ手が滑って殺人者が指を切る場合が少なくないという。おそらく微量の犯人の血液がナイフから採取され、保管されていたのではないだろうか。そのDNA鑑定すれば犯人が確実に特定される。
逃げ得など決して許してはならない。殺人事件から何年経とうと、殺人犯人を追い続ける執念が必要だ。殺害された者の無念を晴らすには犯人逮捕しかありえない。
逮捕された容疑者は「記憶にない」と話しているそうだが、決してそんなことはない。まざまざと昨日のことのように殺害した瞬間を記憶しているはずだ。
日本には100件を超える未解決殺人事件があるという。殺害された被害者がいれば、必ず殺害した犯人がいる。人を殺害してノウノウと素知らぬ顔をして生き続けているとは言語道断だ。逃げ得を許してはならない。それはすべての犯罪について云えることだが。