クアッドを批判する中共政府を批判する。

<日本とアメリカインド、オーストラリアの首脳会議が24日に開催されることについて、中国政府は「排他的な小グループは時代の流れに背くものだ」と批判しました。 
 ホワイトハウスは13日、4カ国の枠組みである「クアッド」の首脳会議を24日にワシントンで開催すると発表しました。 
 会議は菅総理大臣やバイデン大統領が出席して対面で行われ、海洋進出など軍事的拡大を続ける中国への対応が主な議題になるとみられています。

 これに対し、中国外務省は14日の会見で「排他的で他国をターゲットした小グループ作りは時代の流れに背くものだ」と批判しました。 そのうえで「関係する国々は中国の発展を正しく理解して地域諸国の団結と協力に寄与すべきだ」と注文を付けました>(以上「テレ朝news」より引用)



 クアッドは対中「安全保障」のようなものだ。インド・太平洋の安全のために軍事力で領土を広げようとしない四ヶ国で力を合わせようという会合だ。クアッド四ヶ国の協力関係を促したのは中共政府が推し進める「膨張政策」だという反省に立つべきは中共政府の方ではないか。
 記事によると「中国外務省は14日の会見で「排他的で他国をターゲットした小グループ作りは時代の流れに背くものだ」と批判しました」という。それなら中共政府の東欧を巻き込んだ17+1といった「協力圏」構想を画策しないことだ。中共政府が一帯一路や新・シルクロードといった軍事・経済「囲い込み運動」を着々と推進している実態を問われたら、どのように説明するのだろうか。

 中共政府は南シナ海のベトナム近海でベトナム漁船を沈めたり、フィリピン沖に200隻以上もの鉄鋼船の「漁船団」を一月以上も停泊させたり、とその暴挙は目に余る。もちろん日本領土の尖閣諸島の領海に「海警船」と称する武装船を殆ど常駐させるなど、常軌を逸した態度を取り続けている。
 そうした中共政府による軍事力で国境線を変更しようとする策動に対して、無力な「国連」に代わってクアッドが動かざるを得ない事態に到っている。厚顔無恥とは中共政府のためにある言葉だ。日本から指摘されるまでもなく、中国は漢字文化だから「厚顔無恥」の意味は理解できるだろう。それとも簡体字に慣れた中国人が日本の漢字を理解するのは困難なのだろうか。

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