アホノミクスを検証する前に、民主党時代の消費増税10%を反省せよ。

<立憲民主党は21日、安倍晋三前首相の経済政策「アベノミクス」の検証結果を発表した。消費が低迷する理由を消費税増税だと明記した。潜在成長率の低下や格差拡大を招いたと指摘し、枝野幸男代表は「アベノミクスは失敗だった」と結論づけた。

 立民は検証をもとに時限的な消費税の減税などを衆院選で訴える方針だ。安倍政権下での2度の消費税率引き上げが「消費を腰折れさせた」と分析した。
 日銀による大規模な金融緩和は「輸出産業を中心に収益増となった」と評価する一方、地方銀行の経営悪化などの副作用もあったと言及した。安倍政権の成長戦略は研究開発力を低下させたとも批判した。

 枝野氏は「新型コロナウイルスによる消費低迷と生活困窮を踏まえると、時限的な消費税の5%への減税が必要だ」と述べた。政府が掲げる2025年度の基礎的財政収支の黒字化目標は「凍結せざるを得ない」と記者団に語った。
 消費税の増税は旧民主と自民、公明の3党合意で決まった。枝野氏は「(8%に引き上げた)14年の時も、経済状況を踏まえれば予定通り上げるべきでないというのが私が所属していた政党(民主党)の公約だった」と話した>(以上「日経新聞」より引用)




 上記記事によると、立憲がアベノミクスを検証したという。もちろん自公政権の明らかな失政を検証するのは「同じ轍を踏まない」ために必要だが、それなら民主党時代に小沢一郎氏が取り纏めた2009年マニフェストを反故にして、第二自民党へ大旋回した変節を先に検証すべきではないか。
 枝野氏は時の菅政権の官房長官として、TPP参加表明した当本人ではないか。それにより日本はグローバル化へと大きく踏み込んだ。安倍自公政権が大きな顔をして反論するとしたら、TPPへの参加も消費増税10%も民主党政権のレガシーを実行しただけではないか、と開き直る可能性が高い。そう云われれば時の政権幹部だった枝野氏は「グウ」の音も出ないだろう。

 だから枝野氏がすべきは、まず民主党が第二自民党へと変節した自分自身を「検証」すべきではないか。おそらく財務官僚の巧妙なレクチャーにコロリと騙されたのだろう。財政均衡を果たすために、是非とも消費増税10%が必要だと説き伏せられ、経済学的素養を持ち合わせていない枝野氏や菅氏はマンマと乗せられたのだろう。
 そして消費増税に反対した小沢氏とその仲間を民主党から追放した。なんと愚かなことをしてしまったのだろうか。なぜ消費増税10%などと、野田総理大臣は叫んでしまったのだろうか。その菅・野田両名が立憲の顧問に名を連ねていて、それでも安倍自公政権を「アホノミクス」と批判できるだろうか。

 まずは鏡を見て「我が振り直せ」と枝野氏に諫言したい。政権にあった当時、自分たちが仕出かした間違いを正さずして「再び政権を私たちの手に委ねて下さい」とは余に虫が良すぎはしないだろうか。
 野党連合が来月告示に迫った総選挙で「消費税5%減税」を訴えられるのか。有権者から「消費税10%」を言い出したのは民主党ではないか、二人の顧問をこの場に引っ張り出して弁明させよ、と突っ込まれたら何と返答するつもりか。

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