「40号で8勝」を日本人メジャーリーガーがやったとは。

<米大リーグ・エンゼルスの公式インスタグラムが18日(日本時間19日)に更新され、40号ホームランを打った大谷翔平投手の写真と映像を公開した。

 エンゼルスのインスタでは「oh he got it alright40」(ああ、彼は40号を手に入れたんだ)とつづられ、打撃直後にバッドを置く大谷の姿や、ダイヤモンドを一周しホームインしベンチへ戻る一部始終の映像などを掲載。大谷は、笑顔を浮かべることはなく、表情は変わらなかった。この投稿には「MVP」「彼が受賞するのは誰もが知っていることだから、もう賞をあげてしまえばいい」「これでピッチャーなんだぜ」「素晴らしい」などの声が寄せられている。

 大谷は、敵地でのタイガース戦に「1番・投手」で出場。投げては渡米後最長の8回を6安打1失点で8勝目をマークした一方で、8回先頭打者として、前夜空振り三振に仕留められた右腕シスネロの1ストライク後の2球目を、初速110・1マイル(約177キロ)で打ち返し、飛距離131メートルで右翼席に、記念すべき40号をたたき込んだ>(以上「報知新聞」より引用)




 「40号で8勝」を一人のメジャーリーガーがやったとは。しかも彼は27歳の日本人だ。日本国民の一人として驚きと同時に誇らしさが湧き上がる。
 大谷翔平はメジャーに挑戦する際、二刀流を許容してくれるか否かで球団を選択したそうだ。だから巨額な契約金を積んだニューヨークヤンキースを蹴って、二刀流で使用することを約束した万年Bクラスのエンジェルスが提示した300万ドルで契約した。

 大谷翔平は日本の球団に所属していた当時から二刀流に拘っていた。しかしHD(指名打者)のない高校野球では当たり前だった。エースが四番打者は高校野球では珍しいことではない。
 しかしプロ野球に入団すると、どちらかを諦めて投手か打者に専念することになる。おそらく大谷にも球団はどっちかを選べ、と迫ったに違いない。高校球児の時点で160㎞以上の剛速球を投げていた大谷に、おそらく投手に専念せよ、と球団は迫っただろう。

 大谷氏にはリトルリーグ時代から人生の設計図があったという。何歳までに何を成し遂げ、そして何歳でメジャーを挑戦する、と決めていたようだ。
 確かに大谷氏は日本人離れした体躯に恵まれている。身長193㎝は平均身長が170㎝の日本人としては驚くほど高い。しかもそれほどの身長でありながら骨格や肉付きは高身長の日本人に多く見られる「不自然な高身長」を感じさせない、アスリートとしてバランスの取れた体だ。

 渡米から三年目を迎えた今シーズンに彼の才能が開花したわけだが、それまでは「重く大きなボール」に順応するために、日本人投手が宿命的ともいえる肘の故障も経験した。非力だった体躯を強靭な筋肉で「武装」するための筋トレにも励んだという。
 そして三年目の今年、彼の才能は見事に開花して残り40試合も残す段階で「40本塁打、8勝」というこれまでのメジャーリーグにはあり得なかった歴史を書き替えた。いや彼の成績で特筆すべきはそれだけではない。昨日までで彼の盗塁数は17と特筆すべき記録を残している。

 彼の今シーズンの記録が何処まで伸びるのか「大記録」への期待は大きく膨らむが、それも所属したチームが良かったから成し遂げられたものだ。高額契約金と「名門」の名に釣られてヤンキースへ入っていたら、大谷氏の「偉大な」現在はなかっただろう。
 渡米後一、二年の大谷氏は重く大きなメジャーのボールに慣れないためか、平均メジャーリーガー以下の成績しか残していない。選手層の薄いエンジェルスだからこそ、彼は首にもならず一軍にとどまり続けることが出来た。或いはエンジェルスの監督や球団首脳が大谷氏の才能に気付いていたのかも知れない。いずれにせよ、大谷氏を「二刀流」選手として使い続けてくれたことに感謝する。
 後は怪我をすることなく、シーズンを無事に終えて欲しいと願うだけだ。なぜなら現在の成績だけでもメジャーリーグ史に燦然と輝く快挙だからだ。

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