プーチン氏が遅刻しなかった理由は。

<バイデン米大統領とプーチン露大統領は16日、スイスのジュネーブで会談した。「遅刻常習魔」として知られるプーチン氏だが、この日は時間通りに会談場所に到着し、周囲を驚かせる形となった。 
 会談場所は、普段は市民の憩いの場となっている公園の小高い丘にある歴史的建造物。18世紀に邸宅として造られたものだ。プーチン氏が午後1時過ぎに到着し、バイデン氏はその約15分後に着いた。その後、2人はホスト役のパルムラン・スイス大統領と共に写真に納まり、固く握手。会談は予定通りの午後1時半過ぎに始まった。
  プーチン氏は各国首脳などとの会談に頻繁に遅れて登場している。2018年にフィンランドのヘルシンキであったトランプ前大統領との会談では約50分の遅刻。安倍晋三前首相も16年に山口県長門市で開いた首脳会談で約2時間半待たされた。英国のエリザベス女王やフランシスコ・ローマ教皇との会談でも遅刻している。
  バイデン氏側は外交的駆け引きにたけているプーチン氏を最大限に警戒。米政府高官は15日、記者団にバイデン氏が後から会場入りする意向を示しており、世界が注目する首脳会談でバイデン氏の「待ちぼうけ」予防の狙いがあったとみられる>(以上「毎日新聞」より引用)



 日本の首相に自分はプーチン氏と親しい間柄で彼をファースト・ネームの「ミハイル」と呼ぶ、と豪語していた人物がいたが、彼の父親の郷里へプーチン氏を招待した時に二時間半も待たされた。断っておくが、安倍晋三氏は東京生まれの東京育ちだ。選挙の時にだけ帰郷して「故郷の皆様」と演じているだけだ。それに対して有権者諸氏は「歌舞伎役者の襲名披露」とでも勘違いして、彼にせっせと投票している。
 プーチン氏が親しい友人だと思っていたのは日本の首相だけの「片思い」で、プーチン氏は彼に媚びる数多い取り巻きの一人、くらいにしか思ってないことが判明した。
 プーチン氏は権謀術数の世界で勝ち抜いて来たシタタカな政治家だ。まさに命懸けの「権謀術数」の世界だ。だから彼が権謀術数を用いてライバルや批判的なジャーナリストたちを暗殺し粛正してもロシア国民は大騒ぎしない。なぜなら、それが政治だと認識しているからだ。

 政治が権謀術数の世界だ、という点では米国も似ている。ただオオッピラに暗殺や拘束がなされてないだけで、マスメディアを支配しプロパガンダを多用し、権力をカネの力で買う点では日本の政界とは異質だ。
 大統領選に濫費される巨額選挙資金には驚くばかりだ。選挙資金が底をついて大統領選レースから離脱する、というのが「普通」だというから、日本人の常識で考えれば米国こそ「金権選挙」との批判が米国民から澎湃として湧き上がるべきだが、そうならないことに異質な選挙風土を感じる。

 ただ米国は政治に他国が介入することに関しては敏感だ。民主主義国の盟主として国内でいかなる政治勢力がいかなる主張をしようと米国民は寛大だが、他国のエージェントと化した人物が他国の利益代表として政治に関与することに関しては過敏なほどだ。
 ロシアが5年前の大統領選に関与したとしてロシア・ケートを演じたが、そうした事実は見つからなかった。トランプ氏を落としているために仕組んだロシア・ケートだったが、むしろヒラリー氏の方こそ怪しいとの証拠が見つかっている。

 今年になって、バイデン氏は何が気に触れたのか「プーチンは人殺しだ」と叫んだ。2020米大統領選で大掛かりな不正を働いたことではバイデン氏もプーチン氏と五十歩百歩だ。二人は実に似通っている。さぞかし話が合うだろう。
 対中政策でバイデン氏はプーチン氏の協力が必要だ。中国の兵器はロシアの技術に負うところが大きい。そして世界で中共政府の中国が頼りにすべき国はロシアの他にない。習近平氏はプーチン氏に秋波を送って、対中包囲網と対抗すべく中露同盟を組もうとしている。

 権謀術数に長けたプーチン氏と痴呆症が心配されるバイデン氏との会談は狸と狐の化かし合いになるだろうが、プーチン氏の方に分があるのではないか。だから彼は「会談する価値がある」と判断して遅刻しなかったのだろう。
 二人が何を話し合って、いかなる結論に達したのか、続報が待たれる。

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