F!によって支配される日本の農業。

 花卉栽培農家の人と話す機会があった。季節に関係なく、市場へ綺麗な花を出荷するには海外から種子を買うしかない、と彼は話した。今ではほぼ100%の種子が米国製だという。
 咲いた花から種子を採るのは契約で禁じられているが、こぼれ種が発芽することがある。そうすると親とは似ても似つかない花が咲くという。もちろん商品として出荷できるものではない。つまり花卉栽培を続ける限りはF1を買い続けるしかない、という。

 安いし発芽率が良いから国内の伝統的な種子会社から乗り換えたが、果たして良かったのかどうか、と彼は目を曇らせた。花卉に関する限り、遺伝子を代々引き継いで栽培する、という伝統的な手法は消えてしまった。代々受け継いでいくべき遺伝子が遺伝子操作により断ち切られた種子を買ってしまった、と彼はいう。米国から買っている種子は、あるいはモンスターかもしれない、という。
 私たちは主要穀物種子法を廃止した安倍自公政権を「売国奴」だと批判したし、今も批判し続けている。なぜか、それは日本の農業が米国製の遺伝子操作されたF1によって乗っ取られることを怖れているからだ。一度F1に切り替えたなら、毎年F1を買わざるを得なくなる。つまり日本の農業は種子を乗っ取られることにより、海外種子メジャーによって永遠に支配されることになるからだ。

 しかも小泉JRたちの「農協改革」によって、日本農業の艘元締めの「全農」の権限が極端に弱められた。これまで苗を支配していたのは「全農」だったが、主要穀物種子法の廃止により日本農業に米国種子メジャーが入り込む途が開かれた。
 小泉JRは農協を「農産物や農薬などを手数料を取って扱うのは怪しからん」と農協を批判した。まったく的外れの批判だったが、日本のマスメディアは小泉JRの尻馬に乗って農協を批判した。まるで農家から利益を毟り取る「悪しき組織」とでも決め付けるかのように。だが、それなら商品を動かすだけで手数料を取っている市場や商社を批判しないのは何故だろうか。農協も商社の一種だと商品を動かすことで手数料を取って何が悪いというのだろうか。しかし、彼らの農協批判により農家の農協離れが顕著になった。そして農協の大合併により、農協が地域農業の拠点ですらなくなった。

 日本は着々とグローバリスト達によって破壊され支配されている。グローバリスト達の正体は今更いうまでもなく国際金融資本家たちだ。彼らの要請により歴代自公政権は日本的な組織を破壊し、日本的な商慣習を破壊し、そして派遣業法の破壊により日本的な「家族経営」を破壊した。
 そして今では日本的な文化まで「グローバル化」によって破壊しようとしている。小学校低学年から英会話教育を導入して、碌に日本語の理解が進んでいない子供たちに「英会話」を教えている。英会話なぞ、その国で一年も暮らせば誰だって話せるようになる。日本では「大学を卒業しても英会話が出来ない、だから日本の英語教育はダメだ」として英語圏から外国人教師を導入した。しかし、日本の英語教育を批判している者は「英語教育の本質」を理解していない。

 「英語教育の本質」は英語翻訳者の育成ではないし、ましてや英会話熟達のための塾でもない。それは日本語の理解を深めるための比較言語学としての英語教育だ。日本語の理解を深めるための鏡の役目として英語を採用しているに過ぎない。
 しかしグローバリスト達は日本人を雇って即戦力として使用するには英会話が出来ている方が良い。だから日本の学校を英会話塾に変貌させた。朝から小学校低学年で「ハロー、グッドモーニング」と言い合うなぞ滑稽というよりゾッとする。日本語での挨拶がマトモに出来ることの方が先ではないか。

 グローバリスト達は金融資本家だと前述したが、世界にはもう一人のグローバリスト達がいる。それは中国共産党だ。中共も周辺国や民族の言語を奪い民族としての遺伝子を奪うためにウィグル人成年男子を根こそぎ収容所へ収監し、女性に漢族との婚姻を推奨(強制)して、それを拒む若いウィグル女性に不妊手術を施しているという。悍ましいほどのグローバル化だ。
 国際金融資本家たちと中共の目的は「単一世界」の実現だ。国際金融資本家にとって世界が単一国家になった方が商売がし易いし、すべてを彼らの支配下に置くことが出来る。同様に、中共にとって世界が中共の下に平伏して中共の奴隷として奉仕する世界が彼らの野望だ。似て非なる両者だが「単一世界の実現」という点では一致している。だから、かれらは机の上では喧嘩しているが、机の下では手を握っている。だからDS支配下にあるバイデン政権は油断ならないのだ。

 日本は着々とグローバリスト達の支配が社会の隅々に浸透している。主要穀物種子法の廃止は農家や農協などのことだ、と他人事のように思っている日本国民は彼らの身辺に迫っている危機に気付いていない能天気な人たちだ。
 花卉栽培農家が栽培を止めてビニールハウスを放置したなら、そこには栽培していた花とは似ても似つかない様々な得体の知れない植物が繁茂する。それは代々受け継いできた遺伝子を「遺伝鎖操作」でブッた切られた妖怪だ。つまりF1は人が商売のために産み出した妖怪種子だ。それにしても、F1研究の元となった日本の「コシヒカリ」や「ササニシキ」の種子を誰が日本から持ち出したのだろうか。彼らも日本を外資に売った「売国奴」の一人である。

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