福一原発汚染水の放出を大坂が引き受けても良い、とは。

<大阪府の吉村洋文知事は20日までに、東京電力福島第1原発から出る処理水の大阪湾への放出について、政府からの要請を前提に検討する考えに変わりがないことを強調した。府庁で記者団に「覚悟がなければこの場で発信しない。腹をくくったから言うということだ」と語った。
 放射性物質トリチウムを含んだ処理水について、吉村氏はかねて、科学的根拠に基づいて環境基準を満たすのであれば海洋放出を容認すべきだと主張し、大阪湾での受け入れも検討する意向を表明。政府が海洋放出する方針を決めた13日にも「政府から正式に要請があれば真摯(しんし)に検討する」と明言していた>(以上「時事通信」より引用)



 誰か吉村大阪府知事の口を塞げ。彼が「福一原発汚染水を大阪湾で放出する」と発言するのは府議会と諮ってのことなのだろうか。それとも彼お得意のスタンドプレーなのか。
 大阪湾と福一原発海岸とでは放出状況が大きく異なる。なぜなら大阪湾は友ヶ嶋水道と明石海峡に囲まれた「池」のような海だ。大阪湾の海水がどれほどの頻度で入れ替わっているのか知らないが、素人考えでも福一原発海岸から放出する方が早く海水によって希釈されるだろうと考えるのが自然だろう。

 しかも明石海峡や鳴門海峡を通って放出汚染水が瀬戸内海へ入ったなら、どれほど長く瀬戸内海に留まるというのか。長く留まっているうちに食物連鎖や底モノや貝などによってトリチウムなどが「濃縮」される可能性が高い。
 しかも福一原発間汚染水は通常運転の汚染水とはワケがちがう。なぜなら通常運転の汚染水は核燃料は核燃料棒被膜によって保護され、直接冷却水と接しない。しかし福一原発の汚染水は溶解し沈殿してスラッジと化した核燃料と直接激しく接している。様々な核種が溶解していると考えられるし、現に60種以上の核種が確認されている。それらのすべてをALPSが除去しているとは思えない。現にストロンチュウム90や炭素14など数種類の核種が確認された汚染水があるというではないか。

 これから閣議決定した放出までの二年間でどれほど汚染水の核種除去を行うのか指針が示されてないから判然としないが、少なくとも麻生氏が言うような「飲める」状態でないことは確かだ。
 大阪湾や瀬戸内海で生きている人たちに対して、何と不遜な吉村氏だろうか。府知事と雖も周到な科学的な検証と大阪府議会や周辺自治体の同意なくして、勝手に発言できる内容ではないはずだ。大阪府民はいつまでこんな愚かな人物を府知事に就けておくつものなのだろうか。

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