何度も書くが、感染症対策の大原則は「検査と隔離」だ。

 <新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は17日、緊急事態宣言が21日に期限を迎える4都県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の新規感染者について「3月上旬以降、他地域と比べても高い水準で、横ばいから微増」が続いているとの見解を示した。

 特に東京と埼玉で増加の動きが見られるという。同組織は、変異ウイルスに関し「急速に拡大するリスクが高い」として警戒を呼び掛けた。  座長の脇田隆字・国立感染症研究所長は会合後の会見で、「首都圏は感染者が多く、他地域への影響も大きい」と指摘。「再拡大を防ぐには新たな感染者をできるだけ低い水準で維持することが必要」と話した。  厚労省によると、16日までの1週間に確認された人口10万人当たりの新規感染者数は、東京14.53人、埼玉11.48人、千葉11.50人、神奈川7.68人となり、政府が宣言解除の基準とするステージ3相当の15人を切った。病床使用率は、宣言の対象となるステージ4の指標を継続的に下回った。  専門家組織は「都市部では既にリバウンド(感染再拡大)が生じ始めているのではないかとの指摘もある」とした上で、解除によるリバウンド誘発を懸念。卒業式や花見に伴う宴会などをなるべく避けてもらうための効果的なメッセージの発信が必要とし、集団感染が発生したカラオケにも注意を呼び掛けた>(以上「時事通信」より引用)




 政府は首都圏一都三県の緊急事態の解除を今月21日に行うという。具体的な対策を伴わない緊急事態など継続しようが解除しようが、大した影響はないと思う。
 しかし既に東京を中心とした首都圏では変異種を中心とする感染の波が頭をもたげつつあるようだ。それはリバウンドという種類ではなく、新規感染爆発と表現すべきものではないだろうか。

 なぜならリバウンドとはダイエットの例でもお解りのように、絶食後に大食いを行ってダイエットした体重が元の木阿弥になることだ。しかし今度やって来る感染の波は変異種が中核となる感染爆発だ。
 ご存知の通り変異種の感染力が強いことは既に明らかになっている。そして現在見つかっている変異株による武漢肺炎患者の殆どが感染経路不明だ。つまり変異種に感染した無症状の患者が普通に暮らしている、ということだ。

 第四波の感染爆発は必ず起きる、ということを想定すべきだし、その山の高さは第三波の比ではない、と想定しておくべきだ。なぜなら感染力が強いという治験が既に出ているからだ。
 政府・厚労省は無能・無策で昨年二月以来過ごしてきた。全くの無策というよりも、途中で「GO TOトラベル」などという飛んでもない感染攪拌まで行った。政府・厚労省は感染症対策の原則たる「検査と隔離」を愚直に実施すべきだった。検査しない限り感染実態を把握することは出来ない。従って感染対策の手を打つことも出来ないはずだ。なぜそうした簡単な感染対策を避けて、飲食業を目の敵にしているのか解せない。

 菅氏は補正予算で獲得した「GO TOトラベル」関係予算1兆円を使いたくて仕方ないのだろう。観光業界からヤイノヤイノと催促が来ているのだろう。しかし感染拡大を確実に招く政策を実施してはならない。
 変異株を甘く見てはならない。首都圏で対先週比1を超える感染患者が出ている。つまり徐々に感染拡大しているという現状を注視すべきだ。それでも大幅な全国民にPCR検査を実施する計画すら立てないで、政府・厚労省は漫然といつになるか分からないワクチン輸入を待つしかない、という無能・無策のまま推移するつもりだろうか。

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