「環境」という殺し文句に騙されるな。

<去年7月からレジ袋が有料化され、マイバッグが浸透する中、ある意外な現象が起きています。
 ある製造元では、取っ手つきのポリ袋の売り上げが前年比のおよそ3倍にも伸びているといいます。

一体、なぜなのでしょうか?
『日本サニパック』井上充治社長「前年比で約2~3倍ということで、非常に需要が増えていると感じております」
ポリ袋は、生活必需品としてゴミ袋の代用や冷蔵庫に食品を入れる際など二次利用されているケースが多く、いまも需要は高いままだといいます。

実際に、東京・新宿区のドラッグストアでは──
お客さん「レジ袋が有料化になって、ゴミを出すときに袋がなくなっちゃったので。 ほとんどゴミ袋と、子供の洗濯を入れるのに使うくらいで」

有料化が始まって以降、ポリ袋の売り上げが2倍に増えているといいます。
『ツルハドラッグ』スーパーバイザー 屋敷健吾さん
「(スーパーなどで)都度レジ袋を買うのではなく、まとめて買った方がお買い得という観点から、 お買い求めになるお客様が非常に多いと思います」>(以上「yahooニュース」より引用)



 レジ袋の有料化はプラスティックゴミの削減を目指すものだった。なぜプラゴミの削減を目指すのか、それは海洋汚染を防ぎ、環境に優しい生き方をするためだ、というのが理由だった。
 しかしレジ袋を有料化すれば、その代替品が必要になるのは実施前から分かっていた。レジ袋の代わりにポリ袋が売れているという。そして買い物袋による万引きが増えているという。

 当たり前のことではないか。レジ袋が普及する前は買い物へ行くといえば買い物篭を持参するものだった。しかし、買い物袋は透明でないため、万引きが横行した。そこでスーパーが半透明なレジ袋を無料で買い物客の出すことにより、買い物篭の持参をなくした。
 そもそもレジ袋は石油精製の段階で出るエチレンを有効利用した製品だ。それまでは無駄に燃やしていた。今後とも石油精製する限りエチレンは一定の割合で抽出される。その有効利用こそが必要なのだが。

 レジ袋を追放して、代替品としてポリ袋が売れているという。実に皮肉な現象ではないか。そもそも海洋汚染を問題としてレジ袋の追放運動が起きたのだが、海洋汚染している廃プラの内、レジ袋(ポリエチレン)の占める割合はコンマ以下でしかない。
 海洋汚染しているプラステック製品の第一位はロープや網といった漁具だ。海で暮らしている人たちが廃棄したプラスティック製の道具が海洋を汚染している。しかし、そうした現実をマスメディアは一切報道しない。

 世論の大部分はマスメディアによって形成されている。それも耳障りの良い「環境」だとか「平等」だとかいった殺し文句に国民はアッという間に殺されてしまう。
 スウェーデンの女子高校生がヒステリックに「CO2排出している政治家たちは恥を知れ」と叫べば拍手喝さいをする。そして荒唐無稽な「脱炭素社会」といった妄想を先進諸国の政治家たちが口にする。

 日本でも典型的な「痴呆政治家」菅総理大臣が「2050年までに脱炭素社会を実現する」と世界へ向けて公言した。出来もしないし、脱炭素社会など荒唐無稽で意味のないことだと知らないようだ。
 そして東京都の「痴呆知事」は2030年までに新車販売は電気自動車に限定する、と叫んでしまった。環境に良いことなら他のすべてを犠牲にしても構わない、という心意気そのものも狂気じみているが、彼女は電気自動車に切り替えることが必ずしも環境に優しくないことを御存じなのだろうか。

 国民はマスメディアが一方的に報じることに懐疑心を持つ必要がある、と福一原発事故の際に肝に銘じたはずではないか。「原発は安全」「地震で原発建屋が崩壊することはない」などと散々報道されてきた挙句の福一原発事故ではなかったか。
 環境に優しい、という殺し文句を言われる都度、その論理根拠をネットで検索してみることだ。果たしてマスメディアの云う通りなのか、と。「そうだったのか」解説氏が大嘘つきだった、とは先日のこのブログで明らかにしたばかりだが。

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