国連至上主義の危うさ。
<政府は、韓国とナイジェリアの2人に絞られた世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選を巡り、韓国候補を支持せず、ナイジェリアの候補を推す方針を固めた。韓国は日本による輸出規制強化を不当としてWTOに提訴しており、韓国候補が当選した場合、紛争解決手続きの公平性に影響しかねないと判断したもようだ。複数の政府関係者が25日、明らかにした。
近くWTO側に日本の立場を伝える。WTOは各加盟国にどちらを支持するか聞き取りし、11月上旬までに次期事務局長を選ぶ予定だ。最終候補は、韓国産業通商資源省の兪明希通商交渉本部長と、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相>(以上「共同通信」より引用)
政府は世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選を巡り、韓国候補を支持せず、ナイジェリアの候補を推す方針を固めた、という。当然ではないだろうか。
韓国は日本政府による「ホワイト国」適用除外に対して、不当な自由貿易阻害措置だとしてWTOに提訴している。その係争相手国の人物をWTO事務局長選出に手をすかことなどあり得ない。
国連は低次元の各国利害関係が衝突する場に成り下がっている。決して高次元に立って世界各国の利害対立を公正な立場から調停したり、世界平和を希求する「国際機関」などではない。
ことに韓国や中国など反日を国是とする近隣諸国が国連の各機関に深く入り込み、国連の各機関の決定に大きな影響力を発揮している。その代表が2000年8月の「国連人権小委員会」での「慰安婦=性奴隷」として日本を厳しく批判したことだ。そのような決定を下した国連人権小委員会の委員の多くは史料の検証すらしないで、提訴された事柄のみを審査して斯くも愚かな決定を下した。
今更いうまでもないが、慰安婦とは兵営近くで商売した売春宿(慰安所)で働いていた売春婦だ。現在では日本をはじめ、世界に売春を禁じる国もあるが、当時の日本は売春は禁止されていなかった。だから兵隊を相手にする売春宿が兵営の近くで営業していたとしても何の不思議があるだろうか。そして売春婦だったとする客観的証拠はゴマンとある。
最近ではWHOのテドロス事務局長一行が新型コロナウィルスが中国内の武漢市内で感染拡大しているのではないか、として今年一月20日以前に中国入りしたが、彼らは現地の武漢市へ行くこともなく、北京で中共政府の説明を聴いただけで「新型コロナウィルスは人から人へと感染しない」と発表してしまった。それにより春節を迎えた中国人が大量に外国旅行へ出掛け世界中に武漢肺炎ウィルスを拡散してしまった。後に世界はテドロス氏が中共政府から巨額投資を受けているエチオピア出身だと知ることになった。
国連の各機関には、検討している事柄に対して研究しないか或いは当事者国の一方のみからレクチャーを受けて感化されるか、または極めて個人的な理由から判断を下しているとしか思えない、といった係争を審議する常識すら備えていない委員として不適格な人物が大勢うごめいているようだ。そうした機関の事務局長に韓国人が手を挙げることすら本来なら遠慮すべきだ。
しかし韓国は国を挙げて韓国人がWTOの事務局長選に当選するように工作しているというから言語道断だ。政府は「韓国は日本による輸出規制強化を不当としてWTOに提訴しており、韓国候補が当選した場合、紛争解決手続きの公平性に影響しかねないと判断したもようだ」と記事にあるが、これまで国連のいろんな機関で下された日本に対する不当な判断の数々を振り返るまでもなく、係争当事国の人物が事務局長に名乗りを上げること自体があり得ない暴挙だ。国連至上主義がいかに危ういものか、日本国民は知るべきだ。