軽すぎる神輿と無責任な評論家たち。

  漫然とカーラジオを聴いていると「日本は多国間主義」であるべきだ、という評論家の言が耳に入ってきた。何の脈略で「多国間主義」なる言葉を発したのか、と傾聴していると、どうやら25日に菅氏が習近平氏と電話会談する際に「日本が米国とも中国とも仲良くやっていくように応答すべき」と注文を付けていることだと解った。

 同時に強い怒りが湧き上がるのを覚えた。それも腹の底から火山噴火のように突き上げて来る強い怒りだ。


 これまで日本は散々貧しい中共政府の中国に対してODAや技術援助などをして来た。中共政府の中国が経済大国の今日があるにも日本の尽力が大きく寄与しているといっても過言ではない。しかるに、中共政府は尖閣の「領有権」を突如として主張し始めたばかりでなく、東アジアの大陸棚のすべてを中国領だと、日本に言い掛かりをつけて来た。

 そればかりではない。宗教弾圧や人権侵害、さらには民族抑圧といった悪逆非道の限りを尽くしている。それも一度として14億人の民意を問うたことのない中共独裁政権で勝手気儘にし放題だ。


 日本は多国間主義(おそらく「いずれの国とも分け隔てなくお付き合いすべき」という意味だろうが)であるべきだ、というのは人権や民主といった価値観を共有する自由主義諸国との話で、だ。一党独裁政権であるのみならず、近隣諸国に軍事的脅威を与え、少数民族を蹂躙し弱小国を侵攻・併合して恥じない凶暴な国家に対しても「善隣友好」でお付き合いすべきとは呆れ返る。

 日本は現実に多国間主義国だ。自由主義諸国と友好関係を結んで平等にお付き合いしている。しかし「善隣友好」を自ら破壊し、日本の領土まで簒奪しようとする政府首脳の習近平氏と「よろしく」おべっかを使った電話をすることがあってはならない。


 自由主義国の政府首相として自由と民主の原則を貫く毅然とした態度で習近平氏に接すべきだが、菅氏にそれが出来るだろうか。軽すぎる神輿は日本の針路を誤らせるかもしれない。それにしても米中を天秤にかけるような「多国間主義」と発言する評論家にはバカバカし過ぎて情けなくなる。

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