「記者会見」は「広報の場」か。
<大阪府の吉村洋文知事が4日、新型コロナウイルス対策として、殺ウイルス効果のあるポビドンヨードを含むうがい薬を使ったうがいをすすめたことに対し、府に抗議や問い合わせの電話が相次いでいる。5日だけで約450件に上り、職員が対応に追われている。
立場ある人は滅多なことで「ゲナ、ゲナ」話をしてはならない。大阪府の吉村洋文知事が4日、新型コロナウイルス対策として、殺ウイルス効果のあるポビドンヨードを含むうがい薬を使ったうがいをすすめた、という。それにより全国のドラックストアの店頭からポビドンヨードを含むうがい薬が姿を消したそうだ。
うがい薬が何ら副作用をもたらさないのなら府知事の陳謝だけで済む。しかし妊婦が服用した場合、胎児に奇形をもたらす可能性があるという。由々しき問題だ。
立場ある人は科学的根拠のない「ゲナ、ゲナ」話を軽々にすべきではない。たちえ私的な会話であるにせよ、人から人へと伝わる間に誤解を招くこともあり得る。ましてや公的な会見の場で武漢肺炎治療に関するエビデンスもない、医療に関する薬の服用を勧めるなど以ての外だ。
「府によると、この発表について、府民からは「(うがい薬が)店頭からなくなった」、「ネットで転売しており、取り締まる必要があるのではないか」といった問い合わせが相次いだ」という。その結果「医療従事者からは「妊産婦らへの副作用もあり、安易に使用を推進するべきではない」といった電話もあった。府は、抗議への対応で通常業務に支障が出ており、専用の電話回線を4回線増設した」というではないか。「吉村知事は6日、こうした意見が相次いでいることを受けて、「予防効果があるということはないし、言っていない。不要な買い占めは控えてほしい」とあらためて説明した」というが、そもそも不用意な発言をしなければ、こうした事態を招くことはなかった。
政治家が軽くなっている。国会議員も含めて、地方自治体の首長や地方議会議員に到るまで、政治家が軽くなっている、と嘆くことが多過ぎる。
安倍氏が長く記者会見を開かず、閉会中の国会審議にも顔を出さず、野党の国会開催要求にも応じない、と思っていたら「安倍氏が吐血した」とのデマが流れていたようだ。健康不安説がつきまとう安倍氏ならではだが、夏休みを満喫している安倍氏のアリバイ工作を側近が行ったとしたら、これも鼎の軽重を問われかねない。本当に吐血したのならサッサと政治家を辞して入院するが良い。日本の首相が安倍氏でない方が、誰であろうと政治は今よりも良くなるだろう。
国会開催を逃げ回るよりも速やかに開いて、尖閣諸島に大挙して中国漁船が押し寄せると公言した中共政府当局に対して、日本政府は接続水域よりも領海へ近づけば拿捕する可能性もあると警告して、と強く反論すべきだ。そして海保艦艇だけでなく、海上自衛隊も協力して不慮の事態に備える、と中共政府に伝えるための審議を国会で行うべきだ。
国民は「敵基地攻撃」には異論が多いだろうが、他国艦船による領海侵犯を咎める行為までしてはならないと自衛権を縛る意見は少数派だろう。それにより中国公船と戦闘行為に到ったとしても、自衛権の発動である限り憲法規定に抵触しない。
ことほど重大案件の控えている最中に、日本のマスメディアは大阪府知事の舌禍を取り上げて騒ぎ立てることもあるまい。それなら、なぜ会見の場で記者がエビデンスがあるのか、と質問しなかったのだろうか。
そしてスマホで「ポビドンヨードを含むうがい薬」を検索すれば服用による副作用もその場で判ったはずだ。なぜポビドンヨードを含むうがい薬の副作用を指摘して、大阪府知事の不適切な発言を咎めなかったのだろうか。それとも記者会見の場は菅官房長官が質問する記者に対して「記者会見は質問の場ではない」という愚かな菅解釈に委縮しているのだろうか。「質問なき記者会見」は「広報の場」でしかない。マスメディアは大阪府知事の会見の場が府知事の「広報の場」であることを露呈したともいえはしないだろうか。
吉村知事は4日、大阪市の松井一郎市長、府立病院機構大阪はびきの医療センターの松山晃文・次世代創薬創生センター長とともに市内で会見した。新型コロナ感染者がうがい薬を使ったところ、唾液(だえき)検査で陽性となる割合が減ったという松山氏らの研究結果を発表し、「薬事法(現・医薬品医療機器法)上、効能があるとまでは言えない」としつつ「うがいを励行して欲しい」と重症化予防につながる可能性を示唆した。
府によると、この発表について、府民からは「(うがい薬が)店頭からなくなった」、「ネットで転売しており、取り締まる必要があるのではないか」といった問い合わせが相次いだという。薬局からは「卸業者から入ってこなくなり現場は混乱している」、医療従事者からは「妊産婦らへの副作用もあり、安易に使用を推進するべきではない」といった電話もあった。府は、抗議への対応で通常業務に支障が出ており、専用の電話回線を4回線増設した。
吉村知事は6日、こうした意見が相次いでいることを受けて、「予防効果があるということはないし、言っていない。不要な買い占めは控えてほしい」とあらためて説明した>(以上「朝日新聞」より引用)立場ある人は滅多なことで「ゲナ、ゲナ」話をしてはならない。大阪府の吉村洋文知事が4日、新型コロナウイルス対策として、殺ウイルス効果のあるポビドンヨードを含むうがい薬を使ったうがいをすすめた、という。それにより全国のドラックストアの店頭からポビドンヨードを含むうがい薬が姿を消したそうだ。
うがい薬が何ら副作用をもたらさないのなら府知事の陳謝だけで済む。しかし妊婦が服用した場合、胎児に奇形をもたらす可能性があるという。由々しき問題だ。
立場ある人は科学的根拠のない「ゲナ、ゲナ」話を軽々にすべきではない。たちえ私的な会話であるにせよ、人から人へと伝わる間に誤解を招くこともあり得る。ましてや公的な会見の場で武漢肺炎治療に関するエビデンスもない、医療に関する薬の服用を勧めるなど以ての外だ。
「府によると、この発表について、府民からは「(うがい薬が)店頭からなくなった」、「ネットで転売しており、取り締まる必要があるのではないか」といった問い合わせが相次いだ」という。その結果「医療従事者からは「妊産婦らへの副作用もあり、安易に使用を推進するべきではない」といった電話もあった。府は、抗議への対応で通常業務に支障が出ており、専用の電話回線を4回線増設した」というではないか。「吉村知事は6日、こうした意見が相次いでいることを受けて、「予防効果があるということはないし、言っていない。不要な買い占めは控えてほしい」とあらためて説明した」というが、そもそも不用意な発言をしなければ、こうした事態を招くことはなかった。
政治家が軽くなっている。国会議員も含めて、地方自治体の首長や地方議会議員に到るまで、政治家が軽くなっている、と嘆くことが多過ぎる。
安倍氏が長く記者会見を開かず、閉会中の国会審議にも顔を出さず、野党の国会開催要求にも応じない、と思っていたら「安倍氏が吐血した」とのデマが流れていたようだ。健康不安説がつきまとう安倍氏ならではだが、夏休みを満喫している安倍氏のアリバイ工作を側近が行ったとしたら、これも鼎の軽重を問われかねない。本当に吐血したのならサッサと政治家を辞して入院するが良い。日本の首相が安倍氏でない方が、誰であろうと政治は今よりも良くなるだろう。
国会開催を逃げ回るよりも速やかに開いて、尖閣諸島に大挙して中国漁船が押し寄せると公言した中共政府当局に対して、日本政府は接続水域よりも領海へ近づけば拿捕する可能性もあると警告して、と強く反論すべきだ。そして海保艦艇だけでなく、海上自衛隊も協力して不慮の事態に備える、と中共政府に伝えるための審議を国会で行うべきだ。
国民は「敵基地攻撃」には異論が多いだろうが、他国艦船による領海侵犯を咎める行為までしてはならないと自衛権を縛る意見は少数派だろう。それにより中国公船と戦闘行為に到ったとしても、自衛権の発動である限り憲法規定に抵触しない。
ことほど重大案件の控えている最中に、日本のマスメディアは大阪府知事の舌禍を取り上げて騒ぎ立てることもあるまい。それなら、なぜ会見の場で記者がエビデンスがあるのか、と質問しなかったのだろうか。
そしてスマホで「ポビドンヨードを含むうがい薬」を検索すれば服用による副作用もその場で判ったはずだ。なぜポビドンヨードを含むうがい薬の副作用を指摘して、大阪府知事の不適切な発言を咎めなかったのだろうか。それとも記者会見の場は菅官房長官が質問する記者に対して「記者会見は質問の場ではない」という愚かな菅解釈に委縮しているのだろうか。「質問なき記者会見」は「広報の場」でしかない。マスメディアは大阪府知事の会見の場が府知事の「広報の場」であることを露呈したともいえはしないだろうか。