嘱託殺人を行った医師二名の腐れ縁に驚く。

<難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に対する嘱託殺人の疑いで医師2人が逮捕された事件で、山本直樹容疑者(43)=東京都港区=が医師免許を不正に取得していた疑いがあることが、捜査関係者などへの取材で明らかになった。厚生労働省も事情を把握しており、山本容疑者の医師免許取得の経緯について調査を始めた。
 捜査関係者などによると、山本容疑者は東京都内の大学の医学部に通っていたが中退した。その後、アジアの学校に留学したという。2010年に医師の国家試験を受験する際、海外の大学の医学部を卒業したと厚労省に申請していた。しかし、京都府警がこの大学に照会したところ、卒業は確認できなかったという。
 海外の医学部を卒業した人が、日本で医師国家試験を受けるためには、医師法の規定に基づき、書類審査や日本語診療能力の調査を経て受験資格を得る必要がある。
 山本容疑者と共に逮捕された医師の大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市泉区=は厚労省の医系技官だった09年ごろ、医師免許の国家試験などに関わる部署に所属していたという。
 大久保容疑者は弘前大卒だが、山本容疑者が都内の大学に通っていたころ、大学間の研究グループを通じて知り合い、親交を深めてきた。大久保容疑者が山本容疑者の学歴に関わる事情を知っている可能性もあるという。
 山本容疑者は泌尿器科が専門で、ED(勃起不全)治療専門のクリニックの院長。2人は共著で、病死と見せかけて高齢者を殺害する方法を説く電子書籍も出版している>(以上「毎日新聞」より引用)



 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に対する嘱託殺人の疑いで逮捕された山本直樹容疑者(43)=東京都港区=が医師免許を不正に取得していた疑いがある、という。詳細は引用記事にあるが、何処の大学の医学部も卒業していない可能性が高いという。
 しかも当時医師免許受験資格があるか否かを判定する、医師免許の国家試験などに関わる部署に山本容疑者と共に逮捕された医師の大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市泉区=は厚労省の医系技官だった09年ごろ所属していたというから驚きだ。
 つまり二人の医師は十年来の持ちつ持たれつの関係だった、というのだ。

 患者は医師を全面的に信頼するしかない。命を預けるわけだが、その医師が偽物かもしれない、とは医師界全体に関わる信頼の喪失になりかねない。
 それを医師行政を司る厚労省の医系技官が不正を働いていたとしたら由々しき問題だ。なぜ当時、複数の担当者で医師受験資格の認定作業を行っていなかったのだろうか。重要なポストを大久保愉一氏一人に任せていたとしたら、厚労省は町工場や零細企業にも劣る組織体制だと批判せざるを得ない。

 官僚本人もだが、官界組織全体が劣化しているのではないか。安倍自公政権下で公文書の隠蔽や改竄やメモ類の破棄が問題となったすべての懸案関係で見られたが、公務員の仕事というべき文書作成と保管がこれほど杜撰なのかと驚いたものだ。
 しかし医師国家試験受験資格の審査でも不正が行われていたとしたら行政そのものを疑わざるを得ない。いや官邸が仕切った「アベのマスク」や「持続化給付金」などの事業が中抜きや丸投げのオンパレードだったこともビックリ仰天だ。かくも国民の税金は予算としてシロアリに食い荒らされている。

 そして医師の資格にまで害は及んでいたかも知れないという。腐り切った官僚たちの所業にはウンザリだ。医療行政や医師たちの信頼のためにも厚労省の医師資格試験審査の不正に有無に関して、徹底した解明が必要だ。
 ご丁寧にも件の二名は共著で「病死と見せかけて高齢者を殺害する方法を説く電子書籍」も出版している、という。医師として不適格といわざるを得ない。安楽死は医師の関与すべき問題ではなく、日本国民全般の判断に基づく法律の問題だ。ここにも厳然とした科学的基準に基づく論議から始められなければならないのは言うまでもない。一人の医師の判断で患者の命を奪うのは殺人に他ならない。

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