報道番組のあり方とは。
<医療従事者の新型コロナウイルス感染に対し『どうして専門家なのにうつってしまうんだろう』と批判した、TBS系『サンデーモーニング』司会の関口宏氏。
視聴者から「これが最前線で戦ってくれている方々に言うセリフですか」「そんな事を言う前に感謝や労いの言葉は出ないの?」といった怒りの声が殺到しています>(以上「ZAK ZAK」より引用)
もちろん感染症の患者を治療している医療従事者がその感染症に罹患することがあってはならない。医療従事者が罹患すれば隔離病棟以外の患者を感染させる恐れがあるからだ。
しかしイン病室などの隔離病室を持たない病院などにも武漢肺炎を受け容れている現状から、医療従事者が罹患する最悪の事態が発生している原因の一つに挙げられる。しかも彼ら医療従事者は二月半ばから殺到する武漢肺炎に感染した患者の治療に忙殺されている。彼らに交代要員は限られているのが現実だ。
翻って、関口氏はテレビ番組で一度として武漢肺炎を世界中に蔓延させた中共政府の無責任な対応措置を批判してことがあっただろうか。一度として、春節で大挙して訪れる中国人観光客に対する安倍自公政権の緩慢な防疫体制を批判したことがあっただろうか。
関口氏は医療従事者が感染したのを批判したようだが、それ以前に検査を抑制し、なるべく検査をしないようにしている政府・厚労省を批判したことがあっただろうか。そして報道番組として、検査総数と「陽性」患者の数を報道したことがあっただろうか。
日々「陽性」患者数のみを報道するテレビ・ニュースはそれほど意味を持たない。検査数が少なければ「陽性」患者も少なくなるのは自明の理だ。「陽性」患者数を発表する際には検査総数も併せて発表しなければ対前日比較など出来ないはずだ。「陽性」患者数だけを発表して、昨日よりも減少したと発表するのは殆ど意味を持たない。
数字に意味を持たせるには「土俵」を同じにするしかない。「陽性」患者数の発表なら「単位検査当たり」の「陽性」患者でなければならない。そうしてこそ「陽性」患者数が感染拡大局面なのか、感染収束局面なのかを判断する指標として使える。
報道番組を標榜するのなら、関口氏はそうした統計のレクリックに引っかからない、客観的な数字を視聴者に伝える義務がある。政府・厚労省が発表する「陽性」患者数だけを垂れ流すのは報道とはいわない。政府の広報機関と改名すべきだ。
いやしくも報道番組のMCなら科学的な根拠のある報道をするように心がけるべきで、医療の最前線で日々苦労している医療中者とその家族を貶めるような発言は厳に慎むべきだ。
視聴者から「これが最前線で戦ってくれている方々に言うセリフですか」「そんな事を言う前に感謝や労いの言葉は出ないの?」といった怒りの声が殺到しています>(以上「ZAK ZAK」より引用)
もちろん感染症の患者を治療している医療従事者がその感染症に罹患することがあってはならない。医療従事者が罹患すれば隔離病棟以外の患者を感染させる恐れがあるからだ。
しかしイン病室などの隔離病室を持たない病院などにも武漢肺炎を受け容れている現状から、医療従事者が罹患する最悪の事態が発生している原因の一つに挙げられる。しかも彼ら医療従事者は二月半ばから殺到する武漢肺炎に感染した患者の治療に忙殺されている。彼らに交代要員は限られているのが現実だ。
翻って、関口氏はテレビ番組で一度として武漢肺炎を世界中に蔓延させた中共政府の無責任な対応措置を批判してことがあっただろうか。一度として、春節で大挙して訪れる中国人観光客に対する安倍自公政権の緩慢な防疫体制を批判したことがあっただろうか。
関口氏は医療従事者が感染したのを批判したようだが、それ以前に検査を抑制し、なるべく検査をしないようにしている政府・厚労省を批判したことがあっただろうか。そして報道番組として、検査総数と「陽性」患者の数を報道したことがあっただろうか。
日々「陽性」患者数のみを報道するテレビ・ニュースはそれほど意味を持たない。検査数が少なければ「陽性」患者も少なくなるのは自明の理だ。「陽性」患者数を発表する際には検査総数も併せて発表しなければ対前日比較など出来ないはずだ。「陽性」患者数だけを発表して、昨日よりも減少したと発表するのは殆ど意味を持たない。
数字に意味を持たせるには「土俵」を同じにするしかない。「陽性」患者数の発表なら「単位検査当たり」の「陽性」患者でなければならない。そうしてこそ「陽性」患者数が感染拡大局面なのか、感染収束局面なのかを判断する指標として使える。
報道番組を標榜するのなら、関口氏はそうした統計のレクリックに引っかからない、客観的な数字を視聴者に伝える義務がある。政府・厚労省が発表する「陽性」患者数だけを垂れ流すのは報道とはいわない。政府の広報機関と改名すべきだ。
いやしくも報道番組のMCなら科学的な根拠のある報道をするように心がけるべきで、医療の最前線で日々苦労している医療中者とその家族を貶めるような発言は厳に慎むべきだ。