病床が無くなってはいけないから検査しなかった、とは主客転倒だ。

<新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が、さいたま市では2カ月で171件にとどまったことについて、市の西田道弘保健所長は10日、記者団の取材に「病院があふれるのが嫌で(検査対象の選定を)厳しめにやっていた」と明らかにした。

 さいたま市は2月に検査を開始し、今月9日までに171件。同市より人口、感染者ともに少ない千葉市は同日時点で4倍以上の700件を超えた。

 西田氏は、軽症や無症状の患者で病床が埋まるのを懸念したと説明。「検査を広げるだけでは、必要がないのに入院せざるを得ない人を増やすことになる」と述べ、滞在先施設の確保が必要だと強調した>(以上「共同通信」より引用)



 恐怖すべきニュースだ。新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が、さいたま市では2カ月で171件にとどまったことについて、市の西田道弘保健所長は10日、記者団の取材に「病院があふれるのが嫌で(検査対象の選定を)厳しめにやっていた」と明らかにした、というのだ。
 さいたま市では病床が武漢肺炎の感染患者で満杯になることよりも、武漢肺炎感染患者が市内全域に広がる方が良いと判断していたようだ。検査しなければ市が認定する武漢肺炎感染患者はいないことになる、という政府・厚労省の「検査遅延措置」と全く同じ発想だ。

 それがいかに危険か、お解りだろうか。検査を受けさせてもらえないまま、軽症の感染患者が普通に市民生活を送っていたとしたら、感染拡大を市当局が容認していたことになる。
 そうした感染患者が通勤電車に乗って東京へ行き来していたとすれば、いかに東京で武漢肺炎感染拡大策を講じようと、意味のないものになってしまう。首都圏全域で「早期検査、早期隔離」を実施しないと、武漢肺炎の感染拡大を抑え込むことは出来ない。

 さいたま市の保健所長が「病院があふれるのが嫌で(検査対象の選定を)厳しめにやっていた」と表明したのは大問題だ。上記記事にある通り「(さいたま市では)今月9日までに171件。同市より人口、感染者ともに少ない千葉市は同日時点で4倍以上の700件」も検査を実施していれば千葉市で4倍以上の感染患者が見つかる可能性がある。
 だから一日当たりの感染患者数の増減だけで感染状況を判断するのは危険だ。検査数を減らせば感染患者数を減らすことが出来るからだ。

 月曜日に武漢肺炎の「陽性」判定が減少するのは日曜日に検査数が減少するからだという。こんなことをやっていて、武漢肺炎の蔓延を抑え込むことなど決して出来ない。残念ながら必ずや首都圏のロックダウンを必要とする事態に到るだろう。
 これも安倍自公政権の「やってる感」政治の結果の一つだ。口先だけで誤魔化して、実態はなにもやっていない。嘘と隠蔽と改竄のオンパレード政治を繰り返して来た安倍自公政権を支持してきた愚かな国民が受け取る「実」ではあるが。

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