金正恩氏の動静は。

動静報道が途絶えている北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長について、朝鮮中央通信は27日、正恩氏が東部・元山の勤労者に感謝を送ったと報じた。米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」も、正恩氏専用とみられる列車が元山に停車しているとする衛星写真を公開。ただ、健康状態などは依然として不明のままで、韓国政府などが情報収集を続けている。(ソウル=神谷毅)
 正恩氏の動静が注目されているのは、15日にあった故金日成(キムイルソン)主席の生誕記念日「太陽節」の参拝が伝えられなかったことがきっかけだ。北朝鮮では最も重要の記念日で、正恩氏も毎年、式典に参加していた。
 日米韓などの情報当局が分析に乗り出すなか、北朝鮮情報を専門に扱う韓国のネット新聞が20日、「心血管系の手術を受け、療養中」と報道。米CNNも21日、「重大な危険に陥っているとの情報がある」と伝えた>(以上「朝日新聞」より引用)



 北朝鮮の金正恩氏の動静を巡って様々な憶測がマスメディアを賑わしている。米国のCNNが「金正恩氏重体」報道を流して以来、日本のマスメディアまで加わって「植物人間説」などが報じられ、果ては死亡説まで流布されている。
 確かなことが判明するまで揣摩臆測を報じるのは厳に慎まなければならない。そうでなければ世間を扇動して回るアジテーターとみなされかねないだろう。

 ただ言えることは昨年末の全国代表会議が通例一日で終わるところが四日も連続で開かれたことと、その時の写真として公表された金正恩氏が白い夏服を纏っていたことは違和感を感じさせた。つまり実際にその会議で撮った写真ではないのではないか。そうだとすれば「なぜ夏服の金正恩氏の写真を使ったのか」という疑問もわく。
 その翌日の恒例となっている新年の金正恩氏談話のテレビ報道はなかった。これも異例のことだ。そして上記記事にある通り金日成氏の生誕記念日の式典に金正恩氏の姿がなかったことだ。

 その間、長年海外勤務へ「島流し」されていた金正恩氏の叔父が帰国し、金正恩氏の妹がナンバー2の地位に就いた。これも異例といわざるを得ない。
 果たして金正恩氏の健康に重大な問題が生じているのか。あるいは死亡しているのか。揣摩臆測は興味を引くが、問題なのは北朝鮮が今後どうなるのか、だ。

 北朝鮮国内の食糧状況は悪化し、人々は飢えているという。独裁者が仆れて国家統制が破綻したなら膨大な数の難民が豆満江を渡り、38°線を超えるだろう。あるいは日本海へ漕ぎ出して日本を目指すかも知れない。
 そうした事態に日本政府は備えているのだろうか。国民の一人ならマスメディアの憶測記事に床屋談義をしていれば良いが、日本政府としては安閑としてはいられない。中国は人民解放軍を豆満江北岸に30万人も動員しているという。いよいよ金正恩氏の動静が注視の的になってきた。

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