悪が栄えた例(ためし)はない。

ハンカチがマスクに早変わり――。マスク不足が続く中、ハンカチを口元にとどめることができる中小企業のアイデア商品に、全国から注文が殺到している。

 岐阜市のシリコーン加工メーカー「タナック」は13日、伸縮素材で作ったマスクフレーム「マスピタ」を発売した。マスクの上から装着し、側面にできやすい隙間(すきま)をなくす機能が本来の売りだったが、代わりにハンカチやガーゼ、クッキングペーパーなどを入れて着ければマスクの代替品になるとして注目され、発売から3日で8000個の注文が全国の企業や学校、自治体から寄せられたという。

 価格は1個980円(税別)。使い捨てマスクを長時間使い続けるより衛生面に優れ、「マスク不足に悩む人には画期的な商品に映った」と同社の担当者。法人向けに50個単位で販売中で、5月上旬からはネット通販で個人向け販売も始める>(以上「毎日新聞」より引用)



 竹槍を構えて高空のB-29を睨みつける日本国民を連想してしまう。上記のようなアイデア・マスクの引用記事を読むと切なくなる。
 本来は「緊急事態宣言」を発出した政府が責任を持って医療物資を確保して、市中のドラッグストアなどの店頭に充分に供給できる態勢作りをしておくべきだった。しかし中共政府のサプライチェーンを遮断されて、日本国内の店頭から「正規」の使い捨てマスクが姿を消した。その代わりネットなどで従来は60個入一箱460円程度だったものが3,000円で売られている。ネットで販売している「業者」はそのマスクを何処から仕入れているのか。そして十倍近く跳ね上がった値段の根拠は何かを示すべきだろう。消費者庁や公取は一体何をしているのだろうか。

 上記記事ではハンカチをマスクに転用する、というものだ。ただし価格は一個980円というから驚く。決して安いものではない。高いと相場が決まっている政府調達のアベノマスクが一個100円から200円程度と想定されているため、税別980円がいかに高いかお分かりだろう。
 なぜ紙製品を製造している国内メーカーが使い捨てマスクの製造に乗り出さないのだろうか。それも従前の60個入一箱500円以下の価格とそれほど違わない価格で。所詮は紙製品ではないか。厳しい規格があるにせよ、製造原価の主要部分は「紙」でしかないのだ。

 国民の足元に付け込むような商売は厳に慎むべきだ。それこそ寝起きの悪いアコギな金儲けは日本国民の品位を損ねる。
 困っている時は「相見互い」だ。その精神が災害列島・日本に暮らす日本国民の「和の精神」の基本だ。ネットでマスク一箱3,000円で売り捌いている「業者」は国民によって裁かれる側に回る日が来ることを覚悟しておくことだ。悪が栄えた例はない、天網恢恢疎にして漏らさずだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。