戦争を遂行するには、まず兵站(ロジスティックス)を整えるものだ。

<新型コロナウイルスの感染者は28日、国内で新たに計208人が判明し、1日あたりの最多感染者数を更新した。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員乗客を含めた国内の感染者は計2434人となった。新たに3人が亡くなり、クルーズ船を含めた死者は計65人になった。

 千葉県では、東庄町の障害者施設「北総育成園」で職員32人、利用者26人の計58人の集団感染が判明した。職員・入所者のうち数十人に発熱などの症状があったため、PCR検査を実施した。

 東京都では63人の感染が確認された。ほぼ半数が台東区の永寿総合病院の患者ら病院関係者。さらに、中央区の国立がん研究センター中央病院では、20代と30代の女性看護師の感染が判明した。いずれも味覚や嗅覚に異常があったことから検査を申し出て陽性と確認された。同病院によると、2人は乳がんや血液がんの患者らが入院する病棟勤務で、同じ病棟にいた入院患者や医師、看護師ら計150人に検査を実施する方針という。

 大阪府では20~70代の男女15人の感染を確認。うち4人が米国やフランス、英国からの帰国者だった。6人は感染経路が現時点で分かっていないという。

 また、亡くなったのは東京都、千葉県、兵庫県で各1人。兵庫県で亡くなったのは、姫路市の「仁恵病院」に入院中に感染が確認されていた70代男性だった>(以上「毎日新聞」より引用)



 新型コロナウイルスの感染者は28日、国内で新たに計208人が判明し、1日あたりの最多感染者数を更新した、という。東京都は一日当たり新規感染患者数か63人と最大になったが、ほぼ半数が台東区の永寿総合病院の患者ら病院関係者だった。
 さらに中央区の国立がん研究センター中央病院では、20代と30代の女性看護師の感染が判明したそうだ。つまり病院にクラスターがいたことになるが、問題は看護師たちも感染していることだ。

 東京には何人ものクラスターがいると想定しなければならない。発症していない武漢肺炎の「陽性」感染患者がコロナウィルスを撒き散らしていると思われる。
 撒き散らされた武漢肺炎ウィルスに病院関係者が感染したから、検査が迅速に行われて感染者が見つかった、というべきだろう。クラスターが病院だけでコロナウィルスを撒き散らして感染させていたとは思えないし、病院へ来るまでに交通機関を利用したり飲食店を訪れていないとも限らない。

 大阪府では20~70代の男女15人の感染を確認。うち4人が米国やフランス、英国からの帰国者と感染経路が確認できたが、6人は感染経路が現時点で分かっていないという。大阪でもクラスターが市中で武漢肺炎ウィルスを撒き散らしていると思われる。
 武漢肺炎の感染が疑わしき者や希望する者をすべて検査して、「陽性」者を隔離する措置を取らないと武漢肺炎ウィルスは感染者によって地域に拡大する。東京や大阪などの大都会は既にパンデミックになっている、と想定せざるを得ない。ただ検査しないから発症していない感染患者が普通に移動してコロナウィルスを撒き散らしているのだ。

 今後は各地の職場や雑居ビル丸ごと、などといった閉鎖空間が武漢肺炎ウィルスの拠点となって、集団感染が起きるだろう。もちろん通勤電車の一両丸ごとやバスの運転手や乗客が武漢肺炎の感染に晒されることになる。
 未だに自衛手段のマスクが市中の店頭にないのは政府の大失態というしかない。中国で武漢肺炎の感染が報じられた当時、後先のことを考えずに備蓄マスクを大量に「援助」として輸送した政治家は猛省することだ。なぜ日本でも武漢肺炎の感染が蔓延すると想定できなかったのだろうか。

 実態把握しないくては、いかなる対策も隔靴掻痒でしかない。つまり「当てずっぼ」ということだ。試験でヤマを掛けると往々にして外れる。安倍氏が「緊急事態宣言の直前だ」と国民を脅しているが、脅すに足りる実態把握は何も出来ていない。ただ敵の足音がするから闇雲に大砲をブッ放てと命じるポンコツ将兵そのものだ。
 戦争を遂行するには前線で華々しく戦う兵員だけでは成り立たない。大量の物資を供給する兵站を確保して、初めて戦争遂行は可能になる。武漢肺炎の感染拡大を抑え込むにはすべての国民活動に自粛を求めるだけではなく、兵站を確保すべきだ。既に病院の防護服が不足しているという。もちろんマスクは未だに店頭から姿を消したままだし、一部で販売され始めたと思ったら以前の価格の十倍から百倍もの高額商品と化している。そうした悪徳商売が成り立つのは、つまり圧倒的に不足しているということだ。

 国民に自粛や耐乏生活を求めるだけでは物事は解決しない。「早期検査、早期隔離」を可能ならしめるための態勢準備を政府・厚労省は実施している、との報道は一切ないが、政府・厚労省はこうした「検査遅延策」で日々を乗り切って、具体的な戦略も何もなく、ただなんとなく武漢肺炎の感染拡大が沈静化するのを期待しているのだろうか。
 そうだとしたら経済政策のアホノミクスと同様に、武漢肺炎の感染対策もアホノホスピスだ。千人規模の隔離病棟を野戦病院でも良い、オリンピック村でもよい(断言しておくがオリンピックは安倍政権のチンタラ対応によって実施不可能となった。つまり中止になるだろう)、公務員研修施設でも良い、何でも良いから感染患者の大量発生を見越して用意しておくことだ。なぜなら欧米で起きているパンデミックが日本で起きない、という確証がない限り、日本でも起きる、あるいはもはや起きている、と想定すべきだ。兵站も準備せずして「緊急事態宣言の前日にある」と力む安倍氏はまるでアホウだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。