国民に「要請」するだけの無能・無策の政府・厚労省。

<新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、日本政府は米国、中国、韓国の全土と、英国など欧州のほぼ全域からの外国人の入国を拒否するなど、水際対策を大幅に強化する方針を固めた。これに先立ち外務省は30日にも、これらの地域の感染症危険情報を2番目に強い「レベル3」とし、日本からの渡航中止を勧告する。

 複数の政府関係者が明らかにした。入国拒否と渡航中止勧告の対象にはほかに、東南アジアやアフリカの一部なども含まれる見通し。今週前半にもある国家安全保障会議(NSC)の緊急事態大臣会合の決定を経て、出入国管理法に基づく入国拒否の措置が発動されれば、2週間以内に対象地域に滞在歴のある外国人は特段の事情がない限り入国できなくなる>(以上「朝日新聞」より引用)



 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、日本政府は米国、中国、韓国の全土と、英国など欧州のほぼ全域からの外国人の入国を拒否するなど、水際対策を大幅に強化する方針を固めた、という。余りに遅い決定だ。春節が始まる以前の一月二十日前後に対中空路と海路を閉鎖していれば、今のような全国的な広がりになっていないだろう。
 昨日は全国でも東京都でも一日当たり武漢肺炎の新規感染患者数が最高を更新した。感染の勢いが弱まるどころか、益々蔓延している。地方自治体は政府・厚労省の検査指針に従うのではなく、積極的に希望者のすべてを検査すべきだ。

 安倍自公政権はどうして名称に拘るのだろうか。「緊急事態」と宣言するまでもなく、国民生活をこれほど制限している事態は、まさしく「緊急事態」でなくして何だろうか。
 そして政府の「要請」に従順に従う国民性で、飲食業者やイベント・エンターティメント業者や旅客業者や各種小売業者などが苦境に陥っている。バカバカしい「要請」を延長するのなら、なぜ検査を迅速に行って「陽性」の感染患者を隔離しないのだろうか。

 軽症者まで病院に隔離したら「医療崩壊」するなどと馬鹿な評論家がマスメディアを通して政府・厚労省擁護しているが、「医療崩壊」した中国や欧州諸国と日本の国民千人当たりの病床数は格段に異なる。日本の病院数と医療制度の方が遥かに充実している。
 そして武漢肺炎と本気で戦うつもりなら、政府・厚労省は千人規模の隔離施設を全国に設置すべきだ。軽症者はそうした隔離施設に収容し、重篤な患者を選択的にイン病室に収容すれば良い。

 しかし基本的な医療物資が不足している現状を政府・厚労省はどう考えているのだろうか。菅官房長官は2月12日に「来週中にはマスク不足は解消する」と官邸の記者発表で述べていたではないか。現在では病院ですらマスクだけでなく、防護服まで不足しているという。
 基本的な物資不足を放置したまま「国民に武漢肺炎と闘え」と「要請」する政府・厚労省は一体何だろうか。それこそ荒唐無稽な「欲しがりません勝つまでは」といった戦前の「鬼畜米英」のスローガンと異ならないではないか。狭い空間で大勢の政府要人が雁首を揃えて「武漢肺炎対策本部」の会議を開いているが、誰一人としてマスクをしていないのも、どうかしている。彼らは「自分は武漢肺炎に罹らない」とでも思っているのだろうか。

 確認しておくが、政府・厚労省は現在まで本格的な武漢肺炎対策は皆無だ、ということだ。「緊急支援対策」のメニューは「お子様お肉券」まで議論の俎上に挙げているが、実際はまだ何も実施していない。検査キットを全国の病院や医院に配布する、と二月当初に安倍氏は発言していたが、そうした事になっていない。
 全国の、ことに大都市圏のターミナルに体温感知映像装置を設置して、乗降客の体温チェックを外国では実施しているが、日本政府はそうしたチェック体制を実施する気はないのか。自分たちはグダグダと議論するだけで有効な対策は一切何も実施しないで、国民に「自粛」だけを求める、という全く無能・無策な政府・厚労省だ。

 やっと具体的で有効な「渡航中止」を中・韓・米に対して行うという。実に二か月以上も遅い対策に安倍自公政権の本質を見るようだ。国民には犠牲を求める割に、自分たちは殆ど何も実施しない。ただ「利権確保」には忙しい。それが安倍政権の本質だ。
 東京オリンピックを来年7月に開催することで最終調整する、という。バカも休み休み言うものだ。それまでに特効薬とワクチンが開発されて全世界へ配布されていれば、の話だろうが、未だ特効薬が開発されていない段階で、来年7月に世界中で武漢肺炎が終息しているとは思えない。常識的に考えるとそうなる。彼らにはオリンピックを何が何でも開催しないと、何か人命以上の重大事が起きるのだろうか。高々「オリンピック利権」が一回分パーになるだけではないか。それでオリンピックを食い物にしている連中が干上がるのなら、干上がらせる方が良い。そもそもオリンピックは利権とは無縁なスポーツ大会だったはずだ。そこにスポンサーが入り込み、イベント業者が入り込み、放送利権が入り込み、ついにオリンピックはカネ塗れのスポーツ・イベント大会と化した。泉下のクーベルタン男爵はオリンピックの現状をどう見ているのだろうか。

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